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負担が片寄りやすいとき

子どもが少し大きくなってきたとき

子どもが小さいうちは、世話に取られる時間は長いし、しかも固定されるものが多く(お迎えとか、病気とか)、時間のやりくりはとても厳しい。「いつも走っているような生活」と感じられる方も多いのではないでしょうか。

それが、おむつが取れ、さらに保育園の送り迎えがなくなったりしたら、徐々に様子が変わってきます。例えば、会社帰りにふと花屋さんの前で足を止め、「あら、この色いいわね」と小さな花束を買ってきて生ける。そんなことだって可能なはず。夏休みに、子どもがキャンプに行ってしまったら、夫婦水入らずの温泉旅行だってできるかも。

でも、子どもが少し大きくなったからといって、生活が優雅になった話ってあまり聞きません。では時間はどこに消えてしまったのでしょう?

たいていの場合、時間は仕事に吸い取られていきます。お迎え だと思えば、電話を半端に切ってでも席を立って、5時40分の急 行に飛び乗っていた人も、まぁ子どもに夜ごはんを食べさせればい いとなると5分や10分遅れてもなんとかなりますから、切りのい いところまで。さらに…。

もちろん、ゆとりができた分を、 仕事に回すことを選びたいならそれでいいのです。ただ、生じたゆ とりは、片方が独り占めするのではなくて、夫婦で分かちあえると いいですね。

時間の使い方は、仕事以外にも様々。どうい う道を選ぶかで、夫婦の今後の路線が大きく変わります。子どもが 生まれるときは急激な変化でしたが、今度はじわじわっとした変化 です。じっくり、今後の人生を楽しめるように組み立てられればと 思うのです。

子育てで中断していた趣味や、あるいは地域 活動など、やりたいことはたくさん。なるべく時間を作って、大い に楽しみたいものです。とはいえ、そういった活動でも、夫婦いっ しょに楽しめるものではない場合はちょっと注意が必要です。

これまで共通の趣味(=子育て)に割いてきた時間を、大幅に 夫婦別々の活動(仕事でも趣味でも)にあてる場合は、夫婦の気持 ちが離れていく危険があります。もうキャリアを積んだ夫婦ですか ら、べったりでなくてもいいけれど、相手に関心を持つ姿勢はぜひ 忘れないでおきましょう(自戒をこめて)。

ちょっと長くなりますが「平松洋子の台所」(ブックマン社) より引用。夫が妻に対して、意図的に「そういう姿勢」をアピールした例になっています。


「今朝ふと窓の外を見てたら、あれ、と思っ たんです。フェンスの隅の見慣れないところにぽつんとひとつ、遅 咲きの薔薇が開いていまして、偶然そいつを発見して、『よしっ』 と思いました」

この機を最大有効活用しなくてはならない から、ここで静かに呼吸を整えたそうな。

「ぶすっとワイドショー観てる妻のほうをゆっくり振り向いて、 言ったんです。『ねぇ、ちょっとこっちへ来てごらんよ』。しぶし ぶソファから立ち上がった妻に、窓の外を指差して静かに言いまし たよ。『ほら見てごらん、あの薔薇、ついに咲いたね。きれいだな あ、ほんとにきれいだなあ』」

「ついに」、のところに万感をこめたそうである。こう見えて もずうっと気にかけてたんだよ、キミの大事な薔薇のことを。

「いやあもう、妻の顔のうれしそうだったこと。あんなやさし い笑顔を見たのは久しぶりでした。おし、これで半年はオッケー、 と快哉を叫びましたよ内心」


#おいおい、半年いっぺんでいいのかい。(--;;
#しかし、 目の付け所やよし、といったところですかね。



 

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