育時連メーリングリストより(まとめ:わきたさきこ)

厚生省ポスター「育児をしない男を、父とは呼ばない」に応えて

ポスター話で、メーリングリストは大いに盛り上がりました。

何はともあれ、「やっと厚生省もやってくれたか・・・(TM)」という感慨・驚きを私も持ちました。少子化への対応を考える有識者会議・働き方分科会で「男性の子育てのイメージアップを」と提案したFKさん、これが実ったのだったら「この上ない喜びです」。「厚生省の決意性(?)が垣間見られることが興味深い(NK)」「しない人に『しろ』という効果というより、すでにしている男性で、これを見て胸を張った人もいるのでは?(MM)」。

一方、違和感を持つという声も。その一つは「『育児をしたいんだけど制度的にどうしてもできない男』にはつらいコピーかもしれない(DB)」。でも、できないというのも「言い訳に使ってることが多いと思う(KM)」から、「現在の、働く女性に対する世間一般の意識、男性の意識からすれば、これくらいの『警告』でも良いと考えます(KG)」。という声もかなり。

そこへ、YMさんが「だれだれさんはやってるんだから出来るはずってのはあんまり好きでないです」。と健全なツッコミ。「自分の中の『とらわれ』によってなにもできない父親はいるかもしれません。厚生省のポスターはそういう父親の背中を後押しするかもしれないけれど、その時にその人の上司の理解が無ければ実際にやるのは不可能という人はいると思います」と、社会のバックアップを求める話に引っぱりました。「このポスターを否定するんじゃなくて、社会も責任を負うというのを追加してほしいんだけど」。

「要するに、国が背中を押してあげて、社会全体でバックアップしていくべきだということですよね?なら、私も賛成です(KG)」「とりあえず、ポスターを保育園じゃなくて会社に貼るというのはどうでしょうか(TN)」「このポスターを、是非職場に張って、保育園の送り迎えのために定時退社する男性社員を応援して欲しいと思います(TK)」。

また、「長らく女性は社会全体からまったく同じことを言われてきた(FK)」という事情から、「拍手喝采する女性(同)」もいるだろうけど、「あのコピーで男と女、父と母を入れ替えたら、きっとものすごく問題になるだろうと思います(OG)」という居心地の悪さを感じる人もいて、「あ、もしかしてこれって女性からの復讐?ってね。やられたらやり返せでも無いんだろうけど(YM)」。

女性からも「自分の夫もリストラのあおりを食って、めちゃくちゃ働いている、だからやりたいと思ってもできない状況なのに、こんなこといわれても、という感情的な反発(NK)」があり、「このポスターを厚生省が作って、保育園に配っても、それを見て違和感を持たされるのは、結局、父親たちよりも、母親たちではないのか(同)」というかなり複雑な気持ちも。

そしてそもそも、「厚生省にだけは言われとうないわ!(WK)」という人も。それは、「あのポスターには、あの字と同じぐらいの大きさで『保育責任を果たさない国家は無責任国家としか呼べない』と書いて自己批判でもしてない限り、厚生省が出しちゃいけないものだったと思います(同)」ということのほかに、「『政府』が『少子化対策』として男性の『意識改革』を大々的に迫る、という『文脈』(DB)」に対する抵抗もあります。

「子供の権利を保障するためとか、男の育児する権利を保障するためとか、単に育児支援のためであれば、もっと喜んで受け入れられるんだけれど・・・。そうではなくて、『男も育児をしないと、女が子供を産まなくて、国が困ってるんだぞ、だから男ももっと育児をせい』というメッセージが政府から出るわけだから、そりゃあ、うっとおしいよ(NM)」というわけです。

とりあえず、諸々の違和感は、「あのポスターがきっかけになって、いろいろな議論が深まって行けば、それはそれでいいかもしれない(OG)」ということで置いとくとして、「欲を言えば『芸』が欲しいです(OO)」「生活感のない二人が、果たして『育児する父親』のインパクトを強く訴えることができるのでしょうか?(MM)」など、もっとセンスの良いポスターを出してほしい気持ちになってきたのでした。

SAMは「所詮芸能人。一流企業のサラリーマンがスーツで子どもを抱えて同じセリフを言ってくれる方が、結構説得力あるのになぁ、と思う私です(MM)」。なるほど。「ギスギスせず、多芸的にやる。脅したりちゃかしたり。官庁が育時連のマネしたら、さらにヒネリをいれて違うことやってみる(DB)」、これが育時連ですよね。

昔の育時連ニュースに載っていたポスターで似た構図(男性が子どもを抱いている)があったそうで、そのコピーは
 おっぱいはない。
  でも
 教えてあげたいことも
 教わりたいことも
 いっぱいある。

「私はこっちの方が好きです(YM)」。

うん、YMさん、いいもの出してきましたね。そういえば、SAMポスターのパロディーを作るとすると、わりと平凡なサラリーマン風の人が多い中で(失礼!)YMさんはいい味があります。そこで、「YMさん親子の写真を使って育時連ビラを作りたい」という申し出をすると、一挙にみんなのイメージが膨らんで、急遽大撮影会となりました。