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「学童保育 入ってみたら」資料 |
2002.3.9●豊島区立生活産業プラザ
保育園を考える親の会
小学校入学オリエンテーション
★「はじめての保育園」と並んで恒例となった、小学校入学オリエンテーションを、今年も開催しました。
★子どもにとっては、はじめての小学校、はじめての学童保育、はじめてのお留守番。このピンチをどうやって乗り越えればよいのでしょう。
★今年も野中賢治先生をお招きし、お話とアドバイスをいただきました。野中先生は文京区の学童保育指導員で、児童健全育成財団(旧・全国児童館連合会)が厚労省から委託されて行う、指導員の初任者研修の講師もされています。
(親の会事務局・野村史子)
数値的なデータは「全国学童保育連絡協議会」の資料を参照してください。これらのデータから読み取れるのは、
今年、ちょうど孫が小学校入学なんです。おじいちゃんが話す孫のための学童保育みたいな感じになっちゃいますが(笑)。
まずは、事前にいただいているご質問にお答えする形でお話しします。
●事前質問への回答
Q:入学式の前に、小学校よりも先に学童保育に行くことになるので、注意点などあれば。
A:マイナス面はほとんどありません。むしろ、同じ学年、上の学年の子たちと前もって知り合いになれるので安心できるのではないでしょうか。
保育園に通う生活から急に切り替わるという面からいうと、気をつけたいことはいくつかあります。
旅行や遊びなら、あらたな場所は楽しいでしょうが、生活の場所が変わるということは、不安の方が大きいものです。なるべく、行き帰りの道、中の様子など、最低限の予備知識は持たせてやってください。お子さんを連れて、学童保育にいってそこにいる子どもたちの様子を見せて、これからここに通うんだよということを説明するといいですね。
特に、学童保育に通うことは、その理由も含めてきちんと話をしてください。ただ、なんとなく楽しいところだよ、という程度の説明では、何か楽しくないこともあったときにつまずいてしまいます。
お父さんもお母さんも働いているから、その間安心して過ごせるように、学童保育にいってほしい、ということを率直に話して、楽しいところだと思うけど、楽しくなるようにいっしょに工夫しようね、という感じでしょうか。
送迎していた保育園のときと違って、子どもが自分の意思と足で行ける必要があるのです。家族の一員として、それぞれがどういう役割をもってどう動いているのか、年齢なりの理解をきちんとさせておきたいですね。
質問なさったお気持ちの中に、4月の始め頃についての不安があれば、学童保育の指導員と話をしてみるとよいでしょう。
Q:朝、子どもより早く家を出ることが心配。
A:いろいろなやり方があります。例えば、
・近所にいっしょに学童保育にいく子がいれば、そこに寄らせてもらっていっしょにいく。
・親といっしょに出て、学童保育の前ででも待たせておく(でも、雨の日は困るかも)→たいていは職員の勤務時間と開設時間の間に10分くらい差があるものだから、指導員に声をかけておいて「ちょっと早めにいったときのケア」についてお願いできればラッキーですが、これは場所により指導員によりなんともいえませんね。しかし、対応はしてもらえないにしても、子どもの状況をわかっておいてもらうことは必要なので、話はしておきましょう。
・朝の留守番をさせる→朝の留守番の場合は事前の準備が必要です。まず、ひとりでいるということに自信がもてるように、慣れておかないといけませんね。また、子どもがやるべきこととやってはいけないことをはっきりさせておく。たとえ10分でも、「10分たったら鍵を閉めて出るんだよ」ではなく、その間になにをすべきかを決めておかないと、ただ待つ10分というのはつらいものです。逆に、してはいけないこともあるはずですから、それも決めておく。
Q:学童保育は6時まで、仕事は7時までで困っている。
Q:留守番をさせないための解決策。
A:近所のお友達といっしょにいさせてもらうという可能性も検討する価値はあります。でも、それぞれの家の生活サイクルや文化があるので、いろんな行き違いは起こりえます。伝え合ったり、配慮しあうことも必要です。経済的に許すならシッターさんを依頼することもできます。留守番をさせる場合は、経験がないなら準備が必要です(後述)。
Q:宿題はどうする?
A:んー、どうしましょう(笑)。学童保育によって対応はバラバラです。先生から、あるいは先輩から情報収集をしておくといいですね。私のところでは、宿題を学童保育ですませるかどうかは家庭で話し合って決めて下さいといっています。学童保育でやると決めてあれば、帰ってきたときに宿題がなにかを確認して、宿題をやる時間をいつとるかについてはケアしています。内容については家で確認してもらいます。
音読は、学校の先生と話をして、指導員が○をつけてもよいと了解を得ています。親に聞いてもらうといろいろうるさく怒られるからといって、学童保育でやりたがる子もいますよ。二年生が、この場合担任の先生がそういうお考えなんですが、学童保育に帰ったらまず宿題して遊ぶという習慣なので、一年や三年もわりとつられてそうなっていますね。
一年は一番早く帰るので、宿題をやってから遊ぶことが比較的可能だけれど、二年や三年になると、もう遊ぶ雰囲気の中へ帰ってくるので、習慣になっていないと難しいかもしれません。
まぁでも、入ってから考えてもよいことですね。
Q:夏休みはどういう対応になるか。
A:時間的には春休みと同様、一日保育になります。夏休み前に説明があると思うので、今から考えなくても大丈夫です。以前は開設日が少ない学童がかなりありましたが、最近は夏休み中も開けるということで補助金が出ているので、そういうところは少なくなっているはずです。ただし、運営主体によっては、指導員が休みをとるために閉めてしまうところもあります。
Q:子どもに携帯・PHSを持たせている方がいれば、トラブルや解決策を聞いてみたい。
A:私のいるところでは、学童保育から自宅までが遠くてバスに乗ってかえる子、私立の小学校に通っている子がいて、二人だけ持ってきています。ポイントの一つは「おもちゃにしない」という約束です。i-mode使ったりあちこちに電話かけてしまったりしたらびっくりする請求額になってしまいますしね。また、紛失のときなど個人情報の漏洩にもつながるので、電話番号登録は最小限にした方がいいでしょう。
身につけるのでなくランドセルに入れておくように指導しています。子どもが聞こえないところにいる間に鳴れば、「鳴っていたよ」ということを知らせて、あとで連絡をとるようにしています。
連絡は、学童保育に電話すれば指導員が伝えますから、必要のあることは少ないのではないでしょうか。持たせたければ具体的に、指導員も納得させるような状況があるとき、でしょうね。
Q:説明会がないので直接尋ねにいくが、そのとき聞いておいたほうがよいことは?
A:説明会がないというのは困りましたね。緊急時の連絡方法、開設日、開設時間、欠席時の連絡方法、あるいは宿題のことでも、子どもの学童保育での生活の中で、想定されることへの対応は何でも尋ねておいたほうがいいでしょう。
今日最後まで話を聞いて、その中で気になったことはぜんぶメモしてそれを質問するとか。あと、一人だと聞き落としてしまうことも、ほかの人が聞いてくれるということもありますから、子どもがいっしょに学童保育に入る親同士で誘いあって聞きに行くことをお勧めします。指導員だって、説明がいっぺんですむほうがいいと思ってそのうち説明会開くってことになりませんかね?
Q:「春休み中くらい休めないのですか?」と聞かれた。
A:今まだそんなところがあるんですねー。昔、文部省が始めたという歴史的な流れで、学校が開いている期間の「放課後」対策という考えをひきずっているのかも。一人では解決しないと思うのでみんなで声を上げていくとか運動的な方法もあるけれど、そもそも間違っていることなんだから早急に改めてもらいたいものです。どうしてもだめな場合は自衛策をとらないといけないので早めに行動を起こす必要がありますね。
Q:その場合に決め手となる言葉は?
A:細かい運用については自治体として決めていなくて、現場任せになっている自治体もあるようです。その場合は指導員に、年末年始とはわけが違う、とても休める時期ではないことを遠慮なく話してほしい。
また、慣らし保育(初日、二日目は短時間のみ)をするように言われることもあるかもしれませんが、保育園で過ごしてきた子どもが、子ども自身その環境を受け入れる気持ちがあれば、4月1日いきなり朝から夕方までいられないことはないと思います。率直に家庭の事情を話してみてください。
Q:私立に通うとき、自宅近くの学童保育をみつけられるか?
A:自治体によりますので、調べてください。学校内にある学童保育は、その学校に通っている子しか入れないとしているところが多いので要注意です。
また、地元小学校のお子さんだけの中にひとりだけの場合、なじみにくいことも。お子さんの性格によるところが大きいと思います。
A:(スタッフ)私立でも学童を開設しているところもあるので調べてみましょう。
Q:入所の資格について今年からいろんな条件がついた。
A:文京区でも入所希望が増えてきています。希望が増えたことへの対抗策として、自治体が何か制限を設けているということだと思います。そういう動きについてはすでに在籍している人と連携をとって、ちゃんと必要な人が入れるように目配りをしていってほしいと思います。逆に、質を落としてただ希望者をすべて受け入れてしまうという場合も問題ですが。
Q:学童クラブの指導員の非常勤化について。
A:放課後児童対策を進める、といっておきながら、一方で経費削減が走っています。そのちぐはぐなところが不安ではありますが。
私は、公務員常勤であるということが必要と思っているのではなく、学童保育の中身についてスタンダード(子どもの処遇についての共通理解とその質の保障)がないことのほうが問題だと思っています。私立でも公立でも、常勤でも非常勤でも、そこで過ごす子どもがどういう処遇をされるのか、それをよくする方向をみていかないと。施設についての基準もあるけれど、まずは、子どもとの接し方についての基準が必要です。
Q:マンモス校になるので、環境の変化が心配。
Q:入学予定の学校があまりにも小規模校なので悩んでしまいますが。
A:大きい学校と小さい学校を統計的に比較すると、起こりやすいトラブルに傾向の差はあるようです。でも、要するに各学校なりに難しさがあるということなので、あまり規模に依存して考えるよりも、大勢のいる環境の中で振り回されないで過ごせるように親子でしっかりつながっておくことが大事でしょう。
A:(野村)少人数では構成メンバーによって雰囲気が大きく変わるので、良い悪いは一概にはいえない。大規模校でも校庭が狭くて困るとか、どちらにもメリットとデメリットがある。子どもの性格と家庭の方針によって快適な過ごし方を考えたらどうでしょうか。
A:(参加者)大きくても小さくても、そのせいでダメということはない。それより保護者と学校の信頼関係が大事ではないだろうか。
●初めて学童保育にお子さんを通わせる方々へ
(1)一年生になることと学童保育に通うこと
子どもが一年生になるときは、学校と学童保育という、新しい環境がダブルで押し寄せてくること、全員がいくわけでない学童保育へ、自律的に行き来する、というすごい大きな変化を経験することです。やること、求められることも、まったく変わってきます。
これまでは保育園だったとしたら、みんな親が働いているという状況でした。小学生になるとそれがいきなり、少数者に変わってしまうのです。学校の先生も、学童保育に子どもがいくことを前提にしないで「おうちにかえったらまず…しましょう」のような言い方をするものです。
学童保育が楽しくても、なぜ自分が学童にいかなければならないのか子どもが納得していなければうまくいきません。
もっとしっかりしてほしいという気持ちだけで子どもに接するのではなく、子どもにとってこんなに大きな変化を体験しているのだということを、まず念頭に置いておいてほしいと思います。
(2)安心と信頼
でも、子どもはそんな大きな変化も乗り越えられる力を持っています。それを支えるものは「信頼」であると思うんですね。
4月始めの1年生は、おやつ食べながら寝ちゃったり、GW明けには体調を崩したり、でも、ほとんどの子どもが数ヶ月後には見違えるほどたくましくなって乗り切っていく。子どもの内的なエネルギーはすごいなぁと思います。
けれど中には、なかなかそうならないケースもあります。5月くらいになって、朝、おなかがいたいとか学校にいきたくないとか。そういう場合はたいてい、親がとても子どものことを心配して、「あれは大丈夫?」「これは?」と度を過ぎて点検していることが多いものです。点検している=不安、つまり、信頼していないということですね。子どもも自信を失い、失敗が増え、さらに怒られるという悪循環になりえます。
親が信頼を得るために重要なポイントをひとつ。
「×時に帰る」という約束はぜひ、余裕をもってしてください。その約束の時間自体が遅くても、それが信頼できるなら子どもは待てるものなのです。それが、それを1分過ぎてしまったら、もうそれは、全然違う1分なんです。どうしたんだろう?という不安の中で待つ1分はつらい。
前に、親が帰ってみたら、電気つきっぱなし、ドアあけっぱなしで子どもがいない、という事件もあったんですよ。駅の方にいったのかも、とアドバイスして見つかったんですけどね。約束の時間を過ぎて、お母さんが帰ってこない、と思ったら、もうたまらなくて飛び出していってしまったんですね。信頼関係の基本にかかわる約束はきちんと、守ってください。守れない約束はしないで。
(3)パートナー
大きな変化に乗り出していこうとしている子どもを、家族の一員、パートナーとして見たらどうでしょう。自分は今何をしてやれるのか?と考えると、大人として、準備できることはしてやるけれど、あとは「見守る」ということが大事です。
私は、「がんばる」という言葉は使いたくないのです。自分でも月曜日は職場いきたくなくなったりとか(笑)そういうときに「がんばれ」といわれたらつらい。
がんばっているときも、がんばれないでいるときも、「がんばれ」なんていわれたらたまらなくなってしまうのではないでしょうか。たまには言われている子どもの側に立ってみてください。いわれなくてもがんばれるのは信頼と安心があるときですよね。
子どもが困ったときに「困った」といえる環境を作ることも大事です。いつもがんばれ、といって細かく点検されてたら、困ったときに相談できなくなっちゃいますね。そしたら余計困って、なんでもっと早く言わないのとかいって、また怒られたりして。そんなことを繰り返していたら、信頼の修復は難しくなってしまいますね。
▲土曜日開設
(普光院):土曜日の開設は増えている、と見てよいでしょう。ただ、その中身はさまざまで、拠点方式(絞った数、違う場所で開設)というところも。そうすると参加率が減ってさらに土曜日の人数が減るということもあります。
学童とは違いますが、土曜日の受け皿として、地域ボランティアによる教室などの動きもあります。一年生が学童保育の代わりにすぐ、というのは難しいでしょうけど、特に学年が進んでくればけっこうおもしろいかもしれません。
(スタッフ):板橋区で土曜日休みだったほか、学童保育の終わりに帰宅が間に合わなかったので、ファミリーサポートセンターでお願いしていた。
(参加者):横浜市では、行政である程度お金がでるようになったこともあって、土曜日開設の約束をとりつけました。補助金の条件が、指導員2人つける(通常どおりの体制で開設)となっているので、これまでファミサポ利用だった人なども、じゃあ利用しようか、という話になっているほど。
Q:土曜日は開いているが、利用者が少ないので子どもがいきたがらないという問題がある。
A:(野中)人数が少ないからいきたがらないというのは、必然のことではありません。逆に、少人数だからトク、という考え方もあるわけで、なぜ行きたくなくなっちゃうのか、楽しく過ごせないのかを、ちょっと掘り下げたほうがよいのではないでしょうか。
出席を制限している自治体もあったり、開けているにしても職員態勢をどうするのかとか、土曜日の問題はとにかくまだこれからですね。
▲全児童対策の制度とのからみ
(スタッフ):世田谷のBOPを例に学童との比較
・学童は就労証明などが必要だが、BOPは誰でも登録できる。
・学童はおやつあり、BOPは家に帰れば食べられるということでおやつなし。
・台風など災害のとき、警報が出ても学童はオープン、BOPはクローズ。
・学校の耐震工事があったときも学童はなんとかやりくりして開設、BOPは全面クローズ。
・BOPのほうは学年制限なし、ただし一年生はGW明けからなので要注意。
など、実はいろんな違いがあるので全児童対策利用の際には情報収集、確認が必要です。出欠管理、個人ロッカー、連絡帳、保護者会などについても違いがあったりします。
学童がよい、全児童対策がよいということではなく、選択肢が増えたと捉えればいいと思います。1年のスタートからいきなり全児童対策の方でというのは難しいけれど、だんだん学年が進めばいろんな余地が出てくるので、子どもの意向も含めて親子で話し合いをしてみたらいかがでしょう。
▲お留守番対策「鍵」
「ビヨヨン(スパイラルコード。携帯ショップとかにある)」に鍵をつけてランドセルの内側につけています。
鍵を開ける練習・閉める練習をしておきましょう。
▲台風関係
子どもしかいない時点になって、いきなり学童保育が休みという連絡網がまわるようなこともありました。学童保育によって対応も違います。
(野中):緊急時の対応については、学童保育の説明会でも話題にしてもらい、子どもとも話し合っておいてください。近所の駆け込み場所や連絡先を確保しておく必要がありますね。
私のいるところでは、何かコトが起こったときに、実際に子どもがいた施設が責任をもつというのが取り決めです。タテ割り行政のまま、取り決めをしていない自治体もあるので要注意です。
学級閉鎖などの場合も開いている学童が多い「はず」ですがやっぱり確認は必要です。
▲お留守番対策いろいろ
(スタッフ):始めのうちは、自然に過ごすことができなくて、ただいわれた時間まで「待っている」という感じだった。やることが思いつくようにアドバイスしてやることは大切。役に立ったことは、
・おかえりなさいお手紙とおやつ
・困ったらいつでも電話がかけられるという安心感
あと、1年生に上がるときはいろんな心配ごとがありますが、子どもは1年で想像以上に成長しますので、過ぎてみればあっという間のことだったりします。子どもがくだらないことでもいちいち電話かけてきてうるさい!というのがあっても、意外と早く落ち着いてくるものなので、まぁつきあってやってもいいかもしれません。
(スタッフ):起こりうるいろんなことについて子どもと確認を。
・宅急便のおじさんがきたときはどうするか
・暖房をつけてよいか(ガスストーブはダメで、ホットカーペットは使ってよいなど)
・どんなテレビ番組をみるか
子どもが怖がっているのはなにか、きちんと把握してケアすることも大事です。雷を怖がる子だったので、そういう日は前もって電気をつけておいてやるなどしました。
▲鍵忘れ
(スタッフ):朝親が出てから、鍵がない!というトラブルがありました。近所の家のお母さんに、「鍵がないから、うちに留守番しててほしい」と子どもがいったらしくて、「できない」って言われたとか(笑)。結局、その方が私に電話をしてきて、スペアキーの場所を伝えて出かけられるようにしてもらいました。
あと、鍵をなくして家に入れないとか。でも、たまには困る場面があって、どうしよう?と子どもなりに知恵をしぼるのもいいんじゃないかな、と思います。
▲セキュリティー
(スタッフ):防犯上、あまり派手なアクションで鍵を探して出して入らないように、さりげなく出せる方がいいです。ランドセルだとよいしょと降ろさないと開けられないので、布バッグの内側に縫い付ける方法もお奨め。
(スタッフ):変質者もいたりするので、暗くなってしまった時間帯のとき、なるべく明るい道を通って帰る通学路なども子どもと確認しておくといいです。
「子どもを守る家」といって、いざとなったら駆け込んでよい家庭が点々とある、という制度もあります。
(スタッフ):CAP(子どもを暴力から守るワークショップ)を受ける。子どもは、なにかあったときに動けなくなってしまいがちで、それが余計危険です。CAPは、ちゃんと逃げられるように体で覚えさせたりするのが目的の活動なので、もし参加の機会があったらぜひご検討ください。
▲帰りの時間
(スタッフ):お迎えが義務づけられていない学童保育なら、遅くまで学童保育にいて留守番の時間を短くするよりも、むしろ明るい時間に同じ方向に帰るお友達といっしょに帰るほうがいいということもある。状況を調べることが重要。
Q:来年4月に入学予定で、自分で納得する学童保育に入れたいのですが、どのように調べたらいい?
A:(野村)自治体によっては学区域で学童保育も決まっていたりして、自分で選ぶことは出来ないところが多い。また選べても学校から学童までの距離が遠くて通えないこともある。
A:(野中)
・区のホームページがあればそれで調べるか、役所に電話で尋ねる。
・その担当課に直接行き、担当者に聞いたり、直接学童保育室に行って話を聞く。
・また役所で資料(パンフ・しおりなど)をもらい、多少知識をつけてからさらに詳しい情報を引き出すという方法もある。
A:(普光院):保育園(私立など)が自由にやっているところは、役所でくれるリストに掲載されてない場合もある。役所で「他にもありませんか?」と聞いてみるといいかも。
Q:横浜の「浜っ子」には夏休みの対応がなくて困る。でもいろんな友達遊べるという学童保育にない魅力も感じるので迷っている。
A:(参加者)留守家庭のニーズには応えきれていないと思うので、学童保育の方がいいのでは? また保護者が帰れないときは学童保育、帰れるときは浜っ子など、両方に登録をして併用しながら考えるのも。
Q:学童保育は5時の集団下校で、保護者が帰宅するまで2時間の空白が出来るのですが、お留守番は可能でしょうか?
A:(普光院)子どもの性格や地域性もあるので一概には言えませんが、だいたい1年の2学期に入るとずいぶん落ち着いてくるものです。なんといっても1学期の最初の頃が心配なので、入学前にはご近所に親子ともども挨拶に行っておきました。子どももそこを頼りにして、かなり連続してお世話になってしまいましたが、1人の時間も楽しいと思えるようになったのか、2学期からは行かなくなりました。
どうするかは子どもと相談することも大切だが、判断力はまだまだ未熟なので、安易に従うこともどうかと思います。また「学童へ行きたくない」と言ったら、その理由を聞いてあげて、例えば友だちと遊びたいなどの場合は、親が家にいるときに一度かなえてあげるのもいいかもしれません。
A:(スタッフ)保育園でもひとり遊びが出来るようなお子さんだと、案外ひとりでも大丈夫だったりします。うちの場合はファミサポよりも自宅の方が安心できる子だったので、一学期はシッターさんに頼み、安心して自宅にいられる日を作りました。
あるいは、保育園で延長時間などに「遊びにおいで」と言ってくれることもあります。「もし、何かあったら保育園に行ってもいいよ」と言ってよいか、保育園に相談してみてもいいのでは?
A:(スタッフ)4月に引越して知り合いもなく、ちょうど近所で事件も起きていたので、防犯上の怖さもあり、すぐにファミサポを頼みました。最近になって「ひとりのお留守番」をさせようと思っていたら、夜7時までやっている塾を子どもが見つけてきて、学童保育から塾へ毎晩通うようになった。ファミサポよりも安いし、クラスのお友達も通っているので安心です。
Q:急な病気や発熱のときの対応は?
A:(野中)自治体や学童室によって対応が違う。私のところでは保護者に連絡は取るがその後の対応はケースバイケースです。
Q:学校のPTA役員の他に学童保育の役員もあると聞きましたが?
A:(野村)PTA活動のありかたは学校によって違うし、学童の方は「父母会」がないこともあります。「今年はPTA、来年は学童」と切り抜けることもできます。
A:(スタッフ)父母会があることは、何かあれば声をあげることが出来るとプラスに考えましょう。
また「フルタイム勤務」だからといって役員免除になりません。同じ役員活動でも、活動の少ないものに立候補してすませるという手もあります。
Q:変質者が出たときの対応は?
A:(野中)交番に話してみることをお勧めします。下校時間の通学路などを説明すると巡回に入れてもらえることも。不安に感じたら、必ず通報しましょう。
A:(スタッフ)管轄の交番がわからない場合には、警察署の防犯課へ連絡して下さい。また学校や学童の指導員さんにも同じ情報を流しておくといいですね。
Q: 学校の「いい・悪い」って何なのでしょうか?
A: (普光院) 「先生」がどんな人かということは影響が大きい。ただ、気に入った先生がいればいいが、異動があればいなくなってしまうので、あまりそれにだけ振り回されるのも。
A:(野中) 理屈よりも自分の感覚を信じて、自分が納得できる過ごし方をしましょう。失敗しても結果を引き受けられるように。
Q:学童保育の指導員の資格はどうなっているのでしょう?
A: (野中) 国家資格ではないが児童クラブ指導員という資格ができました。しかし現在のところ、保育士の資格とか、自治体によって様々です。研修も決まったものがないし、期間も一日など短期です。資格があるから安心というような状況ではありません。指導員も保護者もオープンに意見を言える風通しのよい関係から、信頼を作ってください。
Q:学級閉鎖時や台風などの臨時休校の際に、学童保育所はどうするものなのでしょうか。
A: (野中) 急な場合であっても、子どもの生活上の必要を考えて(朝から)開所するというのが基本的な姿勢であるはずです。
▲野中先生から最後に
留守番についてひとこと、「留守番ができる=守られていることに安心してひとりでいられること」であると思います。お子さんの個性によるものが大きいのですが、「家」という場所に守られ、保護者との「約束」によって安心すればできることなのです。
何かお子さんが話してきたら「そんなことくらいで」などと言わずに、じっくり聞いてあげてください。「そんな小さなこと」でもお子さんは不安なのですから、きちんと聞いて不安を解消してあげてください。スタートが肝心です。
(記録:脇田早紀子、石井志津子)