●結果の整理手順

今回のアンケートは複数選択可の自由選択方式でした。
従ってアンケート結果はまず、「各項目を選択した人の数」として把握されます。(a)

今回のアンケートでは、女性と男性の回答数がそれぞれ「229件」「132件」と差があり、選択した人の数だけでは比較が不可能です。 そこで、女性と男性の回答を比較可能とするために、
  「女性でその項目を選択した人の数/女性の全回答数」
  「男性でその項目を選択した人の数/男性の全回答数」
で割り出された、その項目の回答割合を%で捉えました。(b)

アンケート結果のグラフは、この(a)と(b)の数値によって表されています。
    女性編  男性編

しかしこの%の出し方では、回答者が複数選択で多くの項目を選ぶ(=いろいろな面で困っている)ほど1項目の%の値が下がり、「この項目に問題を感じていた人の割合」という本来捉えたい数値から離れていきます。選択第一位の項目でさえ、10%台の数字となっているのはそのためです。

そこで今回は、結果を見る人が数字を直感的に実態に近いものとして把握できるように、あえて恣意的な操作を加えることにしました。投票経過を見ていると、全体投票数が増えるごとに選択一位の項目の投票数も増えることが多かったため

 「選択第一位の項目は、80%近くの人が選択したであろう」

という仮定の下、(b)の数字を「6倍」した値をアンケート結果の数値として採用しています。
統計的には問題のある操作であると認識していますが、実感にほぼ近い数値レベルになったのではないかと判断しています。