平成16年2月4日(水)
午前10時〜午後1時53分
公開、市民委員会、502会議室
議会側出席者:佐藤喜美子委員長、花輪孝一副委員長、坂本茂、廣田健一、
栄居義則、佐藤忠、織田勝久、浜田昌利、石川健二、井口真美、猪股美恵各委員
欠席:小泉昭男委員
出席理事者:(市民局)大木市民局長、鈴木市民生活部長、高阪地域生活部長、
近藤青少年育成課長、皆川参事・庶務課長


午前10時00分開会
○佐藤(喜)委員長 ただいまから市民委員会を開会いたします。
 本日の日程はお手元に配付したとおりです。
 それでは、市民局関係の「請願第23号わくわくプラザの改善と充実に関する請願」
「請願第24号学童保育の復活とわくわくプラザの充実に関する請願」及び「陳情第4
3号児童福祉法・子どもの権利条例に基づき、自主共同の学童保育などへの具体的な支
援を求める陳情」の3件を議題といたします。なお、請願第23号、請願第24号及び陳
情第43号の3件は、いずれもわくわくプラザに関する趣旨から、3件を一括して審査し
たいと思いますが、よろしいでしょうか。
(異議なし)
○佐藤(喜)委員長 それでは、3件を一括して審査いたします。
 まず、傍聴の申し出がありましたので、これを許可したいと思いますが、よろしいでし
ょうか。
(異議なし)
○佐藤(喜)委員長 それでは傍聴を許可します。
(傍聴者入室)
○佐藤(喜)委員長 なお、お手元に請願文・陳情文を配付しておりますが、同様に要旨
の一覧も配付しておりますので、委員会の効率的な運営から、要旨の朗読をお願いしま
す。
○若林書記 (請願第23号、請願第24号及び陳情第43号の要旨を朗読)
○佐藤(喜)委員長 説明は以上のとおりです。
 次に、理事者の方、請願文及び陳情文の説明をお願いします。
○大木市民局長 おはようございます。大変恐縮でございますが、請願・陳情の審査に関
する資料のご説明の前に、初めに東大島小学校わくわくプラザの事故につきまして、けが
をされたお子さんの近況報告をさせていただき、その後に引き続き「請願第23号わく
わくプラザの改善と充実に関する請願」「請願第24号学童保育の復活とわくわくプラ
ザの充実に関する請願」及び「陳情第43号児童福祉法・子どもの権利条例に基づき、
自主共同の学童保育などへの具体的な支援を求める陳情」につきまして、一括して青少年
育成課長の近藤から説明をさせていただきますので、よろしくお願いをいたします。
○近藤青少年育成課長 ただいま局長からお話がございましたけれども、まず初めに本日
の委員会の案件に関するご説明に入らせていただきます前に、委員の皆様には大変ご心配
をおかけしております東大島小学校わくわくプラザの事故につきまして、その後のお子さ
んの様子をご報告させていただきたいと存じます。
 ご家族の方には、担当の医師から3カ月くらいは様子を見る必要があるとのお話のよう
でございまして、大事をとって自宅で療養をされております。1月中は特に病院に行かれ
たとは伺っておりませんが、学校はいましばらくお休みするとのことでございます。2月
の中旬に検査を受ける予定と伺っております。また、事故原因等の調査につきましても、
新たな情報を得るには至っておりません。今後、新たな情報が確認でき次第、本委員会に
速やかにご報告させていただきます。
 それでは、事業の実施状況のご報告などをさせていただきたいと存じますが、その前に
お手元にお配りした資料の確認をさせていただきたいと存じます。本日は、資料として次
のものをお配りさせていただきました。資料1は「平成15年度わくわくプラザ事業実施
状況関係資料」でございます。資料2は「平成15年度わくわくプラザ施設整備工事一
覧」でございます。資料3は「平成15年度こども文化センター及びわくわくプラザ研修
一覧」でございます。資料4は、見開きになってございますけれども、「わくわくプラザ
保護者懇談会実施状況一覧」でございます。お配りさせていただきました資料につきまし
ては、以上でございます。よろしゅうございましょうか。
 請願第23号、請願第24号及び陳情第43号についてご説明申し上げます。請願及び
陳情の願意を大きくくくりでまとめますと、第1点はわくわくプラザ事業の充実、第2点
は留守家庭児事業の復活と支援ということになるかと存じます。このことにつきまして、
平成15年4月1日からの約10カ月間にわたり実施してまいりましたわくわくプラザ事
業の理念及び実施状況とあわせましてご説明並びにご報告をさせていただきます。
 まず、平成15年4月から12月までのわくわくプラザ事業の取り組みとその実施結果
についてご報告をさせていただきます。お手元にございます資料1「平成15年度わくわ
くプラザ事業実施状況関係資料」をごらんください。この資料は、11月の市民委員会で
お示しした資料について、ll月と12月の実績を加え、用意させていただいたものでご
ざいます。表1は、最も基礎となる事業実績をあらわすものでございまして、登録及び利
用状況について9カ月間をまとめたものでございます。直近の12月の集約結果をごらん
ください。表のNO.1は、114小学校の在校児童数で6万4,295人となっております。
NO.2の登録児童数が3万6,398人でございますので、NO.3の全体の児童数に対する児童
の登録率は約56.6%となっております。またNO.4は、登録児童数のうち、定期的利用を
申し込まれた児童の登録数で、7,653人となっております。NO.5の定期的利用登録率は
登録児童数に対する定期利用児童の割合を示したもので、21.0%となっております。NO.
6は、障害のある児童の登録数で、547名となっております。NO.7は月間の延べ利用児
童数で、10万2,427人となっております。NO.8、9は、NO.7の月間延べ利用児童数の
内訳を示したものでございます。NO.8は定期的な利用をしている児童の数で6万304
人、NO.9は定期的な利用をしていない児童の数で4万2,123人、NO.10は全体の利用数
に占める定期的な利用児童数の割合を示したもので、58.9%となっております。
 次に、表2でございますが、スタッフの稼働実態を示したものでございます。スタッフ
は、基本的人数や活動場所及び障害のある児童の利用状況等を勘案して配置しております
ので大きな変動はございませんが、全体としては平日平均約7名となっております。
 次に、表3でございますが、4月から12月までの9カ月間のけがの発生状況と内容を
まとめたものでございます。わくわくプラザ開設以来、事故については厳重に注意してき
たところでございますが、11月の大きな出来事を契機に、ハード面では緊急措置を講ず
るとともに、現在2階建てのプレハブ施設につきましては、すべてのプラザに転落防止用
の手すりの設置を年度内に完了させるよう準備を進めております。ソフト面につきまして
は、運営の手引にのっとり、マニュアルに基づく指導やスタッフ間でのミーティングの徹
底等を図り、けがや事故のないように運営していただくよう、委託先法人に指示をしてお
ります。
 次に、資料2「平成15年度わくわくプラザ施設整備工事一覧」をごらんください。表
中のNO.1から15につきましては、先の委員会でご報告申し上げましたとおり、既に工事
を完了しております。表中のNO.16から33につきましては、一部完了しているものも含
め、今年度内に完了させる予定となっております。
 次に、資料3「平成15年度こども文化センター及びわくわくプラザ研修一覧」をごら
んください。全体の研修及び各区の研修をまとめたものでございます。全体研修では、館
長及びスタッフリーダーを対象として、児童館としてのこども文化センターやわくわくプ
ラザについての機能や役割のほか、障害児研修や子どもの人権への配慮などを取り入れて
おります。学区ごとの研修では、共通するものとして救急救命研修を行って、けがや緊急
時の対応に備えております。また、工作やゲーム研修など、子どもたちへのアプローチに
関する具体的な研修を実施しております。さらには、接遇研修なども行い、保護者や市民
の方々からの問い合わせや相談への対応に備えているところでございます。この表にはお
示ししておりませんが、障害のある個々のお子さんへの日常のかかわりについては、こど
も文化センター単位やわくわくプラザ単位ごとに、それぞれ担任の先生や専門機関、保護
者の方々との情報交換に努めております。
 次に、資料4「わくわくプラザ保護者懇談会実施状況一覧」をごらんください。保護者
懇談会につきましては、おおむね学期に1回を目安に開催しておりますが、各プラザの状
況により、必要に応じて開催するようにしております。保護者との情報交換につきまして
は、参加カードの活用やお迎え時にコミュニケーションを図るほか、学期ごとに開催する
保護者懇談会の中で子どもたちの様子や活動などについて情報交換を行っております。
 資料の説明につきましては、以上でございます。
 それでは、わくわくプラザ事業を実施するに至った背景から申し述べさせていただきま
す。昨今の子どもたちを取り巻く状況は、都市化、少子化などにより、子どもたちにとっ
て遊ぶ場所の減少や子どもたちが仲間と群れて遊ぶ姿を見かけることがとても少なくなっ
てきておりまして、子どもたちを取り巻く環境の悪化は深刻な問題だと受けとめておりま
す。一方で、保護者が就労している家庭や父子家庭や母子家庭が増加するとともに、保護
者が就労していない場合であっても、親の介護、ボランティア活動、生涯学習活動など、
社会参加の多様化により保護者の立場からも子どもたちの安全な居場所が求められており
ました。わくわくプラザは、このような現状を背景に、希望するすべての小学生に放課後
の遊びや生活体験の場を保障し、生きる力、創造性豊かな心、共感する心を子ども自身が
身につけていくことができるように支援することと、地域の中で大人も子どももともに育
ち合う、さらには遊び方を知らなくなった子どもたちに、学年を超えた集団活動や仲間づ
くりなど、遊びを通した健全育成を目的として、平成15年4月から全114小学校で開設いた
しました。
 次に、自主的に放課後児童健全育成を行っている団体への支援についてでございます
が、わくわくプラザは、これまでの留守家庭児事業への市民の皆様からのさまざまなご要
望や課題を解決するために検討を重ね、実施したものでございます。自主的な活動をされ
ている団体への支援を行うことは、これまでの課題を引き続き残すことにつながると考え
ております。
 次に、わくわくプラザ事業の充実についてでございますが、安全管理につきましては、
資料2の施設整備関係資料の中にお示しし、先ほど申し上げましたとおり、2階建てのプ
レハブ施設につきましては、緊急措置として窓のストッパー設置に加え、今年度内に転落
防止用の手すりの設置を完了させてまいります。また、事故防止のため、全わくわくプラ
ザで再度安全点検等を行い、さらなる安全の確保に努めるとともにスタッフの資質向上の
ため、現在取り組んでおります全体研修、区内研修及び施設単位で実施している研修内容
を精査し、次年度の研修の充実に向け、今後、委託先法人と協議してまいります。
 また、防犯体制につきましては、その日その日の活動場所や参加人数に合わせてスタッ
フを配置し、子どもたちの活動が始まる前にスタッフの配置や役割分担等のミーティング
を行って運営に当たっており、必要に応じ七警察への連絡などを行っておりますが、より
一層不審者への注意や子どもたちへの注意の徹底を図ってまいります。今後につきまして
も、より一層学校とも緊密な連絡をとり合うとともに、保護者の皆様からも何かあればす
ぐに情報をいただき、必要に応じて保護者にお迎えの連絡を周知したり、臨時のわくわく
プラザだよりを発行するなど、速やかな対応を徹底してまいります。
 また、児童の把握につきましては、利用実態に合わせた名簿を作成するとともに、事前
に利用する日を申し出ていただいた児童が欠席するときには、保護者がプラザ室へ連絡し
ていただくよう周知しております。定期的な利用を申し込まれている児童につきまして
は、何の連絡もなく、所在の確認ができないときは、クラスの担任の先生や保護者と連絡
をとり、児童の把握の徹底を図ってまいります。
 次に、障害のある児童への対応につきましては、保護者の了解のもと、担任教諭、専門
機関等のご指導を受け、個々の障害のある児童への配慮について、必要な情報を得なが
ら、安全第一を念頭にスタッフを配置しているところでございます。今後も各学校ごとに
情報交換の機会を持つとともに、専門機関との連携を密に図り、専門性の向上に努めてま
いります。また、障害のある児童のためのスペースの確保につきましては、学校ごとに具
体的な調整を行いながら対応を図ってまいります。
 次に、おやつについてでございますが、各プラザごとの地元業者の選定につきまして
は、既に実施している区もございますが、それぞれの区の実情に応じた対応を図っており
ます。補食としてのおやつが内容に偏りのないようにするために、お菓子の種類や分量な
ど、具体的な内容の改善を業者に依頼してまいりました。現在は、当初言われておりまし
たスナック菓子のみという状況はなくなり、自然食品や果物などが日々のメニューに入る
ように改善が図られております。
 次に、活動内容についてでございますが、文化的な行事関係では、ペンダントづくりや
牛乳パック工作、本の読み聞かせや手すきはがきづくりなどが行われ、中にはオペレッタ
などの行事を行っているところもございます。また、スポーツ的な行事関係では、校庭や
体育館を利用し、ミニホッケーやミニバスケット、ドッジボール、キックベースボールな
どが行われております。クッキング行事関係では、ホットケーキづくり、クッキーづく
り、タコ焼きづくり、お月見だんごづくりなどが行われております。校外活動関係では、
夢見ヶ崎動物公園、とどろき公園、東高根森林公園、川崎市子ども夢パーク、王禅寺ふる
さと公園などを初め近隣の公園へ出かけての活動を実施してまいりました。今後につきま
しても、子どもたちと相談しながらプログラムの充実を図り、子どもたちにとって魅力あ
る活動を創り出し、わくわくプラザのより一層の充実を図り、希望されるすべての子ども
たちがこの事業を利用していただくよう努めてまいりたいと存じます。
○佐藤(喜)委員長 説明は以上のとおりです。
 これより質疑に入ります。意見・要望もあわせてご発言をいただきたいと思います。
○織田委員 去年の4月1日からわくわくプラザの事業が実施されたと。放課後の今まで
は学童というある意味では限定された子どもたちだけから、本当にすべての児童に安心、
安全な居場所をつくっていく。また、子どもたちにいろんな社会的なかかわりを持っても
らう。そのような意味でも、わくわくプラザということで、私どもは、いい形でこれが発
展していけばという形でずっといろいろと質疑をさせていただいたわけでありますけれど
も、この1年間、かなりの部分で改善をしていただいた努力は私どもは理解できるんです
が、やはり残念ながらまだまだ足りないところもあるのかなというのが率直な印象でござ
います。引き続き、よりよい制度に向けての取り組みをお願いしたいと思っているんで
す。
 ちょっと絞って2点をお聞きしたいと思うんですが、学校とわくわくプラザとの連携
が、やはり幾つかまだ足りない部分があるのかなという印象を率直に持っております。全
体で114ございますので、一つ一つの例をというわけにはまいりませんが、例えば私は
宮前区ですので、一番の過大規模校であります富士見台小学校のわくわくプラザなんかを
見てみますと、残念ながらいろいろと問題が出てきています。
 1つ具体的にお聞きしたいのは、やはり施設の問題で体育館が使えない。子どもさんた
ちはやはり体育館を使いたいんです。特に今は寒い時期ですから、体育館の中で元気に体
を動かしたいということがあるんですが、富士見台の場合は宮前平中学校の子どもさんに
体育館をお貸しするというふうになっているので、ただでさえ使える時間が少ない。さら
に、施設開放の問題で、PTAの皆さんとか、また地域の皆さんもお使いになるというこ
とで、ただでさえ体育館を使える時間が少ない中で、この冬の時間、体育館を使う時間が
繰り上がっていますので、ただでさえ使えない時間が余計使えなくなってしまったと。現
実的には週に1回水曜日となっていたのが、そこの時間も食い込まれてしまって、わくわ
くの子どもたちが実質ほとんど使えないということがあるようなんですが、市民局といた
しまして、そういう問題があるということは認識されていますか。
○近藤青少年育成課長 これは富士見台小学校に限らず、これまで地域開放が活発で、学
校を中心にして地域の皆さんたちが子どものいろいろなグループ活動、大人の方たちの、
保護者の皆さんのグループ活動を活発に展開されてきた経緯がございますので、わくわく
プラザは今年度に始まったという状況の中では、開設当初から施設開放委員会のメンバー
として仲間に入れていただいて、いろいろとご協力をお願いし、何とか調整してお譲りを
いただいてきているというところでございます。しかしながら、今の委員のお話のよう
に、そうはいってもグループが多いという状況の中では、なかなか厳しい状況がございま
す。
 しかしながら、学校側も地域の皆さんも、何とか子どもたちのために協力をしてあげよ
うという姿勢、また方向性は持っていただいているというふうに我々も認識しております
ので、できるだけご協力をお願いしたいということでお話はさせていただいています。今
後も施設開放委員会の中でいろいろとご相談をさせていただきながら、今の実態は確かに
そのとおりでございまして、大変申しわけなく思っておりますけれども、今後も地域の皆
さんのご協力の呼びかけをさせていただきたいと思っております。
○織田委員 課長のお話はお話としてよくわかるんですが、実際問題、どうもそこの部分
がそごを来している現実がやっばりあるんです。特に施設開放の問題は、来年度、どうい
う団体が、例えば体育館なら体育館をどう使うかという議論がそろそろ始まるんです。そ
ういうところにわくわくとしてこの時間帯を確保することをしっかりやっていかないと、
多分今年も同じことが起きるだろうと。
 それで、ちょっと聞いておりますのは、結局、富士見台小学校なら富士見台小学校の現
場の責任者は一応スタッフリーダーになります。そのスタッフリーダーがどこに話をした
らいいのかわからない、相談したらいいのかわからないと。第一義的には財団の担当の課
長になるのか、それともこども文化センターの館長になるのか、ルートはあるようです
が、財団の担当の課長、もしくはこども文化センターの館長の皆さん方の熱意が本当に残
念ながら薄いのかなという思いがしております。時間が余りない3月の初めには、多分ど
この学校も施設開放の関係の打ち合わせを持っことになると思うので、これは早急に窓口
の整理をお願いしたいんです。
 どうしても今まで使っておられる皆さんがあるから、その皆さんに全部やめていただい
てというのも現実難しいでしょうが、ただ、わくわくとして、これはやはり子どもの居場
所ですので、最大限優先的に入れていただくような手はずをぜひともしていただきたいと
思うんです。それについて、わくわくプラザ側の窓口は基本的にどこと理解したらいいで
すか。そこだけはっきりお聞かせいただけますか。
○近藤青少年育成課長 基本的にはこども文化センターの事業としてわくわくプラザ事業
がありますから、その施設の責任者としては当然に館長が、学校長ないしは教頭とこれま
でも日常的にいろいろとご相談をさせていただいています。そういう状況の中で、館長が
学校側と相談したことについて、区の課長職がおりますので、課長職に報告あるいは相談
をし、館長では困難な場合については、当然区の課長が一緒に学校側にお邪魔をするとい
う形になっております。
○織田委員 それにつきまして、もちろん委託先が財団だということはよくわかっており
ますけれども、一応本市としての責任の窓口は市民局の青少年育成課でございますので、
青少年育成課としてそれぞれの区の担当課長、またこども文化センターの館長にその旨を
ひとつ周知徹底していただく。来年の施設開放に向けての取り組みについてこども文化セ
ンターの館長が責任を持って対応するということを、これは通達という形になるのかわか
りませんが、しっかりとご指導いただけますか。
○大木市民局長 施設の使い勝手だとかそういう問題だけじゃなくて、いろいろと学校と
調整する事項というのはまだまだ幾つかあるんです。そういった部分で、私がじかに法人
に出向きまして、事務局長なり課長を集めてお話もさせていただいております。また、特
に課長が今申し上げましたとおり、地域では館長を中心にやっていただいていますけれど
も、やはり館長でも限度があると認識しておりますので、これからは私がじかに法人の事
務局長なり、あるいは課長に、現場へ行って、校長先生あるいは地域開放の委員会の委員
長さんだとか、皆さんとお話しするように指示をいたします。
○織田委員 市民局長がそう言ってくださるので大変心強いんですが、昨年の4月にスタ
ートして、当初、学校によってわくわくプラザと意思の疎通の部分が多少ぎくしゃくした
部分があったのが、かなり改善されてきていることは、私どもも地元を歩いていますの
で、それは十分認識しておりますが、これからやはり第2段階の細かい詰めの段階だろう
と思います。せっかく市民局長もそう言ってくださったので、それぞれこども文化センタ
ーの館長と学校との連携をくれぐれもしっかりお願いして、とにかく子どもが一番でござ
いますから、子どもの居場所、生活の場ですから、その環境整備に向けてしっかり取り組
みをお願いしたいと思います。
 もう一つは、具体的な施設整備、施設改善なんですが、これは資料をいただきました。
大変予算がない中でそれなりにご苦労されているのはわかるんですが、これも具体的な例
を申し上げた方がわかりやすいと思います。例えば、これも大規模校ということで、富士
見台の問題で恐縮ですが、富士見台については、トイレの補修をひとつやっていただい
て、それからとにかくプラザ室が1つしかありませんでしたので、もう一つふやしていた
だいて、さらに今PTAの使っていた部屋を使わせていただく。それについては、1つ青
少年育成課もかなりご判断をしていただいて、少なくとも年内に供用するようにというこ
とでお話をいただいていたんですが、現実にまだ使えていないんですが、そこはどういう
経過なのかご説明いただけますか。
○近藤青少年育成課長 私の方では、先ほど資料2でお示ししていますが、富士見台小学
校ですと16番になりまして、実はどうしても授業をやっている状況がありますので、で
きる工事とできない工事がありまして、既にフローリングの部分はもう終わっておりま
す。あと、照明関係がまだこれからかと思いますけれども、工事は段階を踏んでやります
けれども、実際にはもう使っていいですよという指示は私どもから財団には出してありま
すので、大変申しわけありません、使っているものと理解をしておりました。
○織田委員 まだ内装ができていないんです。結局全然使われていないので、その点につ
いてはもう一度確認していただいて、富士見台は子どもさんがあふれてしまっている状況
ですので、少なくとも居場所ですから、しっかり確保していただくように、そこのご確認
をお願いしたいと思います。
 それで、きょう請願で、多摩区ですと過大規模校で、東菅小もそうですが、出ています
けれども、極端なことを言いますと、とにかくやはり登録の子どもさんの少ないわくわく
ほどうまくいっていると。子どもさんの多いところはどこもご苦労されているという実態
があるので、施設整備を含めて、とにかく大規模校をまずしっかりと点検調査していただ
いて、できるところからしっかりやっていただくと、ことしも引き続きお願いをしたいと
思います。
 あともう一つは、スタッフの皆さんの研修、これはスタッフリーダー、サポーター、チ
ーフサポーターを含めてですけれども、今資料も拝見しまして、採用したときとかは一つ
のガイドラインがあって、同じような研修をされるんだろうと思うんですが、区によって
これだけ報告にばらつきがあるということについて、これは市民局なり、また財団の方
で、一つのガイドラインを示してそれぞれの区ごとにこういう研修をしなさいという形で
ご指導されていたのかどうか、それについてまずお聞きしたいんです。
○近藤青少年育成課長 基本的に委託先というのは2法人ありまして、財団法人かわさき
市民活動センターと社会福祉法人青丘社で、それぞれが別々で研修計画を組んでいるので
はなくて、全体研修についても連携して、それから青丘社については川崎区の研修に加わ
っていただいて一緒にやっているわけです。その関係がございまして、それぞれ全体研修
の中でも研修委員会というものを組織し、これは館長を中心として内部からの職員、財団
の職員が入って研修委員会という中で研修カリキュラムを全体として想定している。それ
から、各区ごとにもそれぞれの館長会議なりリーダーの会議なりを招集しながら、役割を
決めてそれぞれの区の研修内容を中で話し合いながら決めてカリキュラムをつくっている
ということでございまして、一方的に財団がこういう研修をいついつにやります、集まり
なさいという形になっているわけではございません。
○織田委員 1年目は特に障害児の皆さんへの対応を含めて、現場は大変ご苦労された
と。それについての研修をとにかくしっかりやっていただきたいと。そういうことは再三
再四申し上げて、それなりの努力をしていただいたと思っておりますが、やはり対障害児
の皆さんの扱いについて、本当にこれからもきめ細かく研修をしていただきたい。また、
人も入れかわるわけですから、ぜひそこの部分に力を入れていただきたいというお願いが
1つです。
 もう一つは、昨年1年は初めてということですから、多少の不備な点は百歩譲って大目
に見るにしても、いよいよ2年目でございますので、子どもさんによって、家庭の父母の
皆さんはもちろんそうですが、要望、二一ズはやっぱり違うんです。しっかり勉強ができ
るような機会をつくっていただきたいという要望もあるし、とにかく元気に遊ばせていた
だきたいという要望もあるようだし、また他学年に向けてのいわゆる社会的な一つの訓練
をする場にしていただきたいという要望もあるようです。確かに全部をすべて包含するの
が難しいことはよくわかりますが、ただ少なくとも、どちらかというと遊びを中心、元気
よく遊ぶんだと、その中心に置かれていた部分にもう少し落ちついて本を読む時間とか、
もう少し勉強、学習をする時間とか、そういう時間もとれるように、きめ細かい指導をし
ていただくように、ことしはぜひ要望したいんですが、それについてはいかがでございま
しょうか。
○近藤青少年育成課長 これはわくわくプラザに限らず、これまでの留守家庭児事業の中
でも保護者の皆さんから、お子さんが6時に−−留守家庭児事業は5時半でしたけれども
−−終わって帰ってきて、特に1年生のお子さんは、4月とか5月とかは遊んでいますか
ら体力的に物すごく消耗してしまう。うちへ帰ってくると、実は御飯を食べながらうとう
と居眠り状態で、とても勉強する時間はないんだと。もうあとは寝るだけというようなお
話も伺ってまいりました。そういうことで、いる間に、遊んでいる間に宿題ですとか予習
ですとか、そういったものができるような時間帯を設定してほしいということも今までの
留守家庭児事業の中でも伺ってきた訳です。
 ただ、そのときにもご説明してきたのは、余り強制的にカリキュラムを定めて、この時
間は勉強の時間ですと設定してしまいますと、お子さんにとっては、それがあるから行き
たくないという理由にもなるというようなことがありますので、あくまでも声がけをしな
がら学習の機会を提供していく、強制はできないということでございます。声がけをする
にしても、この要望事項にもありますけれども、部屋が1教室しかないと、学習の場、遊
びたい子もいて、なおかつ高学年が授業をしているときには、そういうスペースの確保が
できないではないかというご指摘も今までたくさんいただきましたので、それぞれ学校の
教頭先生、校長先生にもお願いをしながら、何とか1時間、学習をする時間が確保できな
いでしょうかというお願いをして、幾つかの学校に伺ってお許しをいただいたところもご
ざいます。まだまだその確保ができていない学校もございますので、高学年が授業をやっ
ている間に遊びたい子と、ちょっと勉強したい子と両方おりますので、学習の場が確保で
きるような方法について学校と今後もいろいろと相談をしていきたいと考えております。
○織田委員 先ほどの施設開放の問題と一緒ですけれども、学校との連携が大事になる部
分だと思いますので、これはまた市民局が直接教育委員会に働きかけをいただくのとあわ
せて、やはり区の担当の課長と館長が徹底していただいて、学校にしっかり働きかけをし
ていただくということでよろしいですね。
 最後に1点お聞きいたしますが、特に今は冬の時間ですので、日が暮れるのが非常に早
い、暗い。私は、子どもが西有馬小学校のわくわくでお世話になっているんですが、学校
の周りというのは不思議と夜になると暗いんです。非常に電気がない。それで、特にわく
わくは小学校の低学年が多いです。特にかつて留守家庭児だった子どもさんなんかもそう
ですが、むしろ1年生、2年生、3年生の低学年に使われることが多いです。6時になっ
て帰ると暗いんです。例えば小学校1年生の女の子が1人で家まで帰るというのは、見て
いてどうも心配だと。親御さんによっては、その時間に迎えに来るという方もあるんです
が、もちろん放課後のわくわくプラザですから、直接の管理といいますか、責任という点
では教育委員会にはないということはわかりますが、やはり学校から、わくわくから家に
帰る時間の安全も大事な課題なんだろうと思うんです。
 これもいろんな形で今まで質問したり、またお話しさせていただいてきましたけれど
も、地域でしっかり子どもを見守っていくことがやはり必要なんだろうということもあり
ますので、保護者懇談会の中でも一つのテーマになるんだろうと思うので、そこはぜひ父
母の皆さんのお話に率直に耳を傾けていただいて、また学校ともしっかり連携をしていた
だいて、地域の課題として、これは再三申し上げていますが、地域の教育会議であります
とか、また今度のこども文化センターの施設運営協議会の中のテーマにするとか、そうい
う中で地元の町会・自治会の皆さんにも投げかけて地域でしっかり子どもの安全を確保し
ていく、そういう取り組みをぜひ市民局として、青少年育成課としてしっかりやっていた
だきたいと思います。また、それについて学校との連携、また区の担当の課長、こども文
化センターの館長、そういう皆さんにも周知徹底をしていただく、そこの確認をしたいん
ですが、いかがでございましょうか。
○高阪地域生活部長 実はわくわくだけに限ったことではないんですが、地域の子どもた
ちを地域で育てようという部分で、こども110番事業を私どもが所管して行っておりま
すので、そういったところを使いながら、学校、PTA、地域で子どもたちの安全の確保
に努めていきたいと考えております。
○織田委員 こども110番事業については、理念としてはよくわかるんですが、正直、
小学校によって、地域によって残念ながら温度差があるのも事実ですから、110番事業
と連携をしてということであれば、むしろそこを強化する形で、とにかく地域で子どもを
見守っていく体制についてしっかり取り組みをお願いしたいと思います。とりあえず私は
これで結構です。
○井口委員 きょうの請願の審査は、先ほどもありましたように、陳情も含めて、わくわ
くプラザの充実と留守家庭児事業、学童保育の問題と2つありますので、分けて、私は最
初にわくわくプラザの充実についてに限ってやりたい。立場としては、本当に子どもの事
件が多くて多くて、親は心配です。学校の中で遊び場をつくってもらうことについては、
本当にいいことだと思うんです。だから、それだけ登録も多いと思うんです。これが本当
にいい事業として、やはり親が安心して、遊んでいる、そこにいるということが確認でき
る事業でないと困るわけなので、その点から請願第23号の中身に沿って具体的に最初に
伺いたいと思います。
 まず、この請願第23号で、とりわけ3番の防犯です。この防犯の請願が出てきた背景
は、具体的にこの請願の理由にあるように、未然ですけれども、事件が起こっているわけ
です。まず、ここに書かれている夏休み中の2件の事件と9月の事件について調査をされ
たかどうか、いかがですか。
○近藤青少年育成課長 調査というよりも、財団から報告はいただいております。
○井口委員 どういう報告ですか。
○近藤青少年育成課長 内容はちょっと長いんですが、よろしいでしょうか。
○井口委員 簡潔にお願いいたします。
○近藤青少年育成課長 まず、2件の東菅の地区で不審者が中をのぞいていたとか、後を
つけられたとかいうようなことで請願の中に記述されていますけれども、その方のことに
ついては、9月10日にこの請願者の方からわくわくプラザに夏休みの利用等についてご
質問があったんだそうです。その中で、帰宅途中のお子さんが後をつけられたという情報
を伺ったので、お名前までは聞かなかったということなんですが、東菅小学校のリーダー
に、財団の方で、館長からも一応確認をしたと。ところが、館長も、その時点ではわくわ
くプラザからそういう報告が上がっていなかったので、現実的にはわくわくプラザから教
頭先生に問い合わせをしたと。教頭先生もそういう報告はまず1件もなかったと。その部
分については、わくわくプラザとしては事実関係を確認できていない、だれがつけられた
のかという状況が最終的には学校側もわからなかったし、そういう報告はなかったとい
うことを財団から報告を受けています。
 もう一点、9月中ですが、やはり同様に不審者が中をのぞいていたというようなことが
ありました。わくわくプラザとして、日にちまでは特定ができなかったということがあり
ますけれども、わくわくプラザのスタッフがそのことで警察に電話したという事実はない
ということでございます。ただ、わくわくプラザだよりで、子どもたちをねらった犯罪が
多数発生しています。暗くなる時間も日に日に早くなりますので、1人帰りの児童は同じ
方向のお友達と帰ったり、人通りの少ない道を避けたり、暗くなる前に帰宅するなど、事
故防衛策をご家庭で話し合ってくださいというのをまず9月号で記述して全生徒さんにお
配りをしたと。
 それから、9月の中旬ごろ、これはお名前もわかっているんですが、4年生のお子さん
なんですが、お母さんから、夏休み中にわくわくの帰り道で子どもが変な人につけられた
ということが小学校に電話で連絡があったということで、校長先生からわくわくプラザに
も連絡があって、館長へも連絡をいただいた。小学校の対策として、保護者の自転車のか
ごにパトロール中のステッカーをつけてもらい、パトロールできる人に呼びかけをする。
地図を配り、危険な場所を東菅小学校の皆さんに知ってもらう。それから、PTA役員会
に何かあれば意見を持ってきてもらうとのことでしたということで学校の対策を聞いた
と。したがいまして、わくわくプラザのスタッフにも自転車で通勤しているスタッフが5
名おりますので、その5名にパトロール中のステッカーを自転車につけてもらっています
というようなことでございます。それから、菅こども文化センターの自転車にも同様にス
テッカーがついている。
 10月14日付で発行した定期利用の確認及び連絡先の変更についてお願いという文書
を出しておりますが、その裏面に1人帰りの児童についてお願いということで再度、ニュ
ースでは子どもをねらった犯罪がよく報じられています。また、1Q月に入り、暗くなる
時間が日ごとに早くなっています。暗くなってからの1人帰りは特に危険が伴いますの
で、1人帰りの場合は保護者または保護者にかわる方のお迎えをお願いしたり、明るい時
間、4時30分以前に帰宅するなど、ご家庭で事故防衛策を十分に話し合ってくださいと
いうようなお願いをいたしました。
 また、同じ裏面に平仮名で、東菅小学校の皆さんへ約束というような文面も掲載いたし
まして、文面の中身が、知らない人にはついていかないこと、知らない人の車に乗らない
こと、雨だからおうちまで送っていこう、○○を上げるよと言われても絶対についていっ
てはいけません。嫌と言って走って帰るか、こども11O番など安全なところへ逃げまし
ょう。帰ったらおうちの人に話しましょうというような文面も載せさせていただいてい
る。11月には東菅小学校から、防犯のためプラザ室側の門を施錠するようにということ
のご指示があったので、プラザ専用の門扉を17時まで施錠することとして、11月11
日付で発行したお知らせとお願いで保護者の皆さんには周知している、小学校経由で配付
しているというようなことでございます。
○井口委員 そうすると、最初の夏休みの問題、この請願に載っている問題に戻りますけ
れども、基本的にはわくわくプラザから報告はなかったということですね。こういうこと
が起こったことについて事実を把握していないということですね。そこは確認してよろし
いですか。
○近藤青少年育成課長 基本的には財団に報告があって、区の課長ともそういう相談をし
ながら、わくわくだより、あるいはそれぞれの対応を行っておりますが、財団からこの件
については私どもの方に連絡は−−私どもがこの請願文の中でこれはどういうことですか
というのを確認した上で報告を求めておりますので、財団まではこの報告が上がって対策
をとっておりますが、市民局にはこの時点では入っておりませんでした。
○井口委員 財団には、夏休みの何月何日にどの子が後をつけられた、どの子がさわられ
たという報告はすぐその場で入ったということでよろしいんですか。
○近藤青少年育成課長 今申し上げましたように、最初のお子さんの情報は、調査しても
何月何日という部分についてはわからなかったと。ただ、その後の学校からの連絡、校長
先生から、保護者からこういう連絡がありましたよということについては、財団に後日報
告があったということが私どもの確認でわかっております。
○井口委員 9月に不審者がのぞいていたので警察に連絡した、これについてはそういう
事実はないとさっき言われましたね。そうですか。
○近藤青少年育成課長 そのように聞いております。
○井口委員 私は、この請願をいただいて、地元ですので、すぐに皆さんにお会いして伺
いました。わくわくプラザのスタッフから110番通報をしてパトロールしてもらった
が、そういう不審者は見つからなかったということだったんだというふうに聞いていま
す。この事実は、私は伺ったことなので、確認は後でいたしますけれども、いずれにして
も不審者がいるだとかいたずらされただとかということが、東菅小学校に限らず全体の仕
組みとして、システムとして、直ちに緊急に手を打つということは全114校でどういう
システムをとられているんですか。
○近藤青少年育成課長 委員が今おっしゃられたとおり、基本的には不審者とかについて
はまず学校に相談をする、報告をすると同時に、必要に応じて警察等にも連絡をして、当
然パトロールないしは捜査をするというふうに財団を通してそれぞれのわくわくプラザ、
こども文化センターも同様でございますので、その辺の指示はしております。
○井口委員 でも、3例挙がって、それぞれ事態は違いますけれども、3例ともきちんと
そういうふうになっているわけではありません。これはなぜですか。
○近藤青少年育成課長 基本的には、私どもが確認した調査報告の中では、警察に連絡し
た事実はありませんというふうに報告は伺っているということでご説明いたしました。今
のご説明はそういうことでございます。
○井口委員 不審者に後をつけられたとかいたずらされたということは、実際に起きてい
るわけです。その対応について、請願に上がってくるような不安を親は持っているわけで
す。きちんとマニュアルがあって、それで対応もされるのであれば、そういうご不安は出
てこないわけで、具体的に不安が上がってきているということは、マニュアルがあろうが
−−あるんでしょうけれども、そういう対応はされていないわけですね。だから、なぜ対
応されなかったのかということを伺いたいんだけれども、ちゃんと徹底もされていて、学
校へ通報が行って、その場ですぐ手が打たれて、普通、一般的に学校組織としてはこうい
う場合はどう対応するんですか。
○近藤青少年育成課長 学校の場合に伺っている部分については、基本的に保護者の方と
か地域からそういう情報が入った場合については、学校から警察に連絡をしているという
ことがあると思います。したがって、これは学校からわくわくプラザに通報をいただいて
いますので、大変申しわけありませんが、そこまでは確認できておりませんけれども、推
測で物を言ってはいけないんですが、警察に通報したという事実が委員の方で把握されて
いるとすれば、わくわくプラザあるいは館長から警察に連絡をしたのではなくて、あくま
でも学校からわくわくプラザも聞いているわけですから、親御さんから学校にこういう連
絡がありましたよということを学校の校長先生から電話があったということがありますの
で、既にそのときは学校が警察に連絡をしている可能性はあるかもしれません。学校は必
ずそういう形で通報しますし、第一義的にわくわくプラザがそういう事実をつかんだとき
には、当然今申し上げましたように学校と連絡をする、なおかつ警察にもわくわくプラザ
側から連絡する。当然館長や財団にもそういう情報が流れるようにしなさいよというふう
に指示けしております。
 したがって、委員が先ほど言われた、保護者の皆さんが、スタッフ側から警察に連絡を
して周辺の捜査をしたけれども、不審者が見つからなかったという状況があったとすれ
ば、私どもは、警察に通報したという報告までは、わくわくプラザ側から通報したという
事実はありませんというふうに報告を受けておりますけれども、学校が既に警察への連絡
をとったということでわくわくプラザから連絡をしなかったかもしれないし、大変申しわ
けありませんが、そのことについては把握ができておりません。
○井口委員 では、9月の警察の件は調べてください。どこから通報があったか警察に聞
けばわかることですから、それは調べていただいて、私は、実際に後をつけられた、いた
ずらをされた、不審者がのぞいていた、このことについて、どうやったら子どもたちを守
れるのかというところまで市民局がしっかり指示を出さない限り、わくわくプラザ個別
の、財団の個別の−−しなさいよ、やってくださいよという程度では、何かあったときに
本当に困ると思う。まずい、よくない、絶対いけないと思うんです。学校であれば、そう
いう不審者がいたという場合には、警察に学校側から通報するとかというシステムになっ
ているんでしょう。そうすると、すぐ警察がパトロールしてくれるんですよね。わくわく
プラザも同じように、学校とは別の組織なんだから、子どもたちに何かあった、不審者が
いたとなったら、すぐに警察に通報して一緒に対応するというふうに、今なっているとお
っしゃったけれども、もう一遍徹底し直すということではいかがですか。
○近藤青少年育成課長 そのとおりに……。
○井口委員 その現場はきちんとやっていただきたい。
○近藤青少年育成課長 再度徹底を図ると。
○井口委員 その上で、親たちがすごく不安なのは、そういうことが起こる、きのう不審
者がいたらしいとか、言われますね。学校ではそういう情報というのは、例えば臨時のお
たよりが出て、うちの子どもが5年生ですからいますけれども、今般、どこそこら辺に、
地名は校区内に不審者が何日も出ています、ですので、とりわけの注意をとか緊急に出る
んです。ところが、さっきのお話で聞いていると、月に1遍のプラザだよりで、一般論で
暗くなったから危ないですよとか、最近日本じゅうで多いですよとかという通知をもらっ
ても、親が安心できないんです。これはうちの問題なんだろうか、うわさでは9月にだれ
が出た校があったとうわさが飛んでいると。でも、今の話ではわくわくプラザは把握して
いないというわけでしょう。東菅小学校の中では、9月何日にパトカーが回ったんだとい
うことを口コミでは知っているわけです。だけれども、今の話ではわくわくプラザは知ら
ないという。うちの問題なのか、日本じゅうの一般論なのかというわけのわからない通知
では困るんです。いついつにこういうことが起きました。ついては、当面お迎えをお願い
しますでもいいです。当面1人帰りさせないで2人で帰ってくださいでもいいです。緊急
性をきちんと親に知らせることがとても私は要ると思うんですが、今の対応では足らない
と思うんですが、いかがですか。
○近藤青少年育成課長 おっしゃるとおりだと思います。緊急性というのは当然必要でご
ざいます。夏休み中にそういうことがありましたので、8月中ですから、わくわくだより
を学校を通じて配るということは夏休み中ですのでできないんです。ですから、来ている
お子さんにだけ配れば確かによかったのかもしれませんけれども、結果論ですから、それ
は多分やれなかったんだと思います。したがって、今後、夏休み中とか学校を通じて配れ
ないような場合については、最低でも来ているお子さんにだけでも緊急のたよりをつくっ
てお渡しをするということは当然必要かなと今感じておりますので、その部分については
出させていただくと。今回については、やはりそういうことがあって、9月号で学校が始
まってすぐに皆さん方にお知らせをするということがあってまず9月号と。それから、9
月の中旬に再度そういうことがあって10月号、そしてll月号と。
○井口委員 確認ですけれども、すべての学校がきちんとわくわくプラザのたよりは配っ
てくれているんですか。
○近藤青少年育成課長 基本的にすべての学校でわくわくプラザだよりはお配りしている
というふうに把握しております。
○井口委員 東菅小学校は配っていますか。
○近藤青少年育成課長 いただいている報告ですと、小学校経由で配付というふうになっ
ておりますので、小学校で配っていただいていると把握しております。
○井口委員 確認してほしいんです。東菅小学校に限らないんですけれども、幾つかの学
校でおたより、情報がきちんと来ないということが言われているんです。週に1遍来る
子、月に1遍しか来ない子とばらばらですから、基本的にわくわくプラザで徹底というの
はできないんです。学校経由できちんと配らないとできないんです。ここはぜひ確認をし
てください。1つでも漏れたら、緊急のおたよりが入らなかったら困るわけですから、確
認していただいて、学校と連携をとっていただきたい。
 それで、緊急に何か事が起こった。特に親に徹底してもらいたい、お迎えをしてほしい
とか、2人帰りをして欲しいとかそういうことを徹底するのに、学校経由のおたよりでは
もう一歩不安だというときのために、私は今回の保護者会をやりたかったという請願だと
思うんです。ほかにも保護者会をやりたいという理由はいっぱいあるようですけれども、
まずは保護者同士でうわさが飛んでいるんだけれども、不審者がいたらしいとか、だけれ
ども確認はできないというときに保護者会をやりたいんだ、連携をしたいんだということ
で声が出ているわけです。そういうことを考えると、学期ごとというのはどうなのかとい
う気がするんですけれども、請願では月に1遍やってほしいと言っています。それはどう
いうふうに対応されますか。
○近藤青少年育成課長 基本的に学期におおむね1回ということでご説明いたしました
が、必要に応じて行う必要があるというふうに我々も認識しておりますから、これは飛び
ますけれども、東大島のときにも臨時に保護者の皆さんにお集まりをいただいて、必要な
ご説明をさせていただいたところでございます。基本的に今委員が言われたように、地域
的にそういう不安があって、保護者の皆さんが協力しないと、子どもたちを協力して見守
っていくんだというような連絡については、当然必要に応じての中に入ってくるものとい
うふうに今後なりますよということの徹底を図ってまいります。
○井口委員 最初の防犯の問題で1つだけ。例えば、わくわくプラザの帰り道に何か起こ
った。わくわくのスタッフには伝えたとします。親は、きのうこういうことがあったんで
すよとか、きょうありましたとかと伝えます。それを事故と同じように市民局まできちん
とフィードバックしてすぐ対応が打てるような仕組みにどうもなっていないようですが、
そうしていただけますか。
○近藤青少年育成課長 市民局側の役回りというのは、確かに一つ一つの事例に応じた対
応は当然とる必要があると思います。警察との連携とか全市的なレベルの中で調整をして
いく必要が、そういう全市的な対応が必要だとなると、当然これは財団の部分ではなく
て、やはり市民局という立場で対応を図っていくと。個々の地域に絞った対応というの
は、速やかなその地域での対応が当然必要になってくると思いますので、まず一義的には
財団が素早い対策を講じていただいて、そしていろいろな情報についてはもちろん市民局
にもいただいて、私どもで対応するということで財団にも社会福祉法人にもお願いはして
おります。ただ、今回のように報告がなかったということについては、厳重に財団にも注
意をしております。
○井口委員 そこはちゃんとやっていただかないと、学校で連携しますだの言われたっ
て、財団は財団なんです。だけれども、市民局がちゃんと責任を負っているというから安
心して預けているわけで、報告がなかった、知らなかったでは済まされないんです。把握
をするだけじゃなくて、どう対応したのかまできちんと市民局が責任を負っていただくと
いうところを明確にしていただけませんか。そこはいいですか。
○近藤青少年育成課長 そのように財団にも周知をしております。
○井口委員 保護者会ですけれども、要望は、月に1回程度は開いてほしいということで
す。それも月に1回、定期的にまずやってほしいという場合、先ほどは必要に応じてと言
われましたけれども、月に1遍の定例にするということはできないんですか。
○近藤青少年育成課長 これは留守家庭児事業のころから、留守家庭児事業については8
月を除く毎月1回という決め事をさせていただいて父母懇談会を開催してきたんですが、
実はこれは昨年度の委員会の中でもお話をしましたけれども、基本的に保護者の皆さんか
ら1カ月に1遍は負担が大き過ぎるというような声もかなりいただいております。実態と
して、昨年の移行に当たって、来て説明をしてほしいということで、幾つかの留守家庭児
ホールも私も直接伺ってお話をしました。日程調整もして、父母懇談会の日に伺ってご説
明をしました。その中で、実は参加実態が、皆さん方が決めた父母懇談会で、私が行って
しゃべるのがそれほど重要じゃなかったのかどうかわかりませんけれども、基本的にお集
まりいただいたのは……。
○井口委員 質問は、月に1遍についてはどうなのかということです。
○近藤青少年育成課長 お集まりいただいたのは、実は半数程度でございます。基本的に
父母懇談会も大体40名定員で、多くて……。
○井口委員 少ないじゃなくて、わくわくプラザはどうなのかということです。
○近藤青少年育成課長 したがいまして、過去の実態、それから保護者の皆さんのご要望
等も受けて、皆さん方の負担にならないように1カ月に1遍定期的にやりますという決め
事はしなかった。おおむね学期に1回。そして、なおかつ必要に応じて皆さん方で懇談会
を開催していただくということでございます。
○佐藤(喜)委員長 質問に対して明確にお答えいただくようによろしくお願いいたしま
す。
○近藤青少年育成課長 済みません。
○井口委員 そうしたら、学校のわくわくプラザの皆さんが月1遍にやってほしいといっ
たら、必要に応じての中に入りますか。
○近藤青少年育成課長 当然月に1遍が必要というふうになれば、毎月1遍。ただ、定期
的に1遍やりましょうということの皆さんの合意がとれれば、それはそれでよろしいかと
思います。
○井口委員 それは、スタッフの皆さんに来てほしいとか、館長に来てほしいとかという
ことには応じていただけますか。
○近藤青少年育成課長 館長に来てほしい、スタッフに来てほしいというところがちょっ
と違うと思うんです。本来、わくわくプラザとして父母懇談会を実施するわけですから、
館長ないしはリーダーが両方そろうということはないかもしれませんが、話す話題によっ
ては両方がそろって、つまり2名のリーダーと1名の館長が同席するとかいう形で、当然
に招集する側はわくわくプラザ側になると思います。
○井口委員 何を確認したかというと、招集する側はわくわくプラザだと。父母たちは、
1カ月に1遍やってほしい、この時期にやってほしいといっても、まず前提として、自分
たちはやる必要を認めないからやらないと言われたら困るわけです。だから、父母から要
望があったら、必要だと認めて開いてほしいことについてはいいかということを伺ってい
るんですが、どうですか。
○近藤青少年育成課長 先ほどお話をさせていただいたように、緊急性ですとかそういう
状況の中で、当然親御さんとスタッフ側がお子さんのために話し合いを持っていくことは
重要なことですから、そういうことで皆さん方がお集まりいただくということであれば結
構だと思います。
○井口委員 さっきはいろいろ余分なことを言われた、その昔の話は置いておきますけれ
ども、先ほど、わくわくプラザをなぜ始めたかの話を伺っていて、それはそれとして大変
重要だと思ったんです。今の子どもたちが遊び方を知らない、群れて遊ぶことができな
い。そういう中で子どもたちが本当に育ち合う、成長することを目指してわくわくプラザ
をつくるんだと。それはそうです。そうなると、本当に親とスタヅフが心を通わせて、自
分たちの子どもをこう育てたい、じゃ、そういうことを受けとめて、こういう遊びをやり
ましょうという心の通いが−−うまく言えないんだけれども、そういう保護者会はすごく
大事だと思うんです。ここはそう思われますよね。
○近藤青少年育成課長 そのとおりだと思っております。
○井口委員 そこをおざなりにというか、形式で、父母がやれと言ったから、しようがな
い、やるかというふうに館長や財団が思わないように、きちんと心を通わせて保護者会を
開いてほしいんです。確かに先ほどは、犯罪の問題がまずテーマに上がりました。それ
も、責任追及みたいな保護者会にしてほしくないと思っているんです。確かにさっき織田
委員が言われたように、学校が終われば、周りは暗いです。そのときにどうやってこの子
どもたちを守るのか、親はこう思っている、スタッフはこうしたいと思っている、館長は
どうしてくれるんだ。その節はこうしようということが建設的に話し合われるような保護
者会を必要に応じて、親がやってほしいところに、二一ズが多くて要望がいっばいあるこ
とについては、いろんな形で開いてほしい。そこについて、そういうものとしてきちんと
財団に伝え、館長に伝えてほしいんです。そういう思いでちゃんと開くんだよというふう
に言ってほしいんですが、そこは徹底していただけますか。
○近藤青少年育成課長 もともと保護者懇談会というのは、今委員がおっしゃられたこと
を行うためにやるものでございますので、当然に徹底を再度図ってまいります。
○井口委員 請願に上がってくるというのは、できていれば、そんなことは請願に来ない
んです。されていないから、私も実際に自分の学校の親に聞きますけれども、たしかに1
学期も2学期もやられていました。だけれども、15分で館長がぽんと伝えて、はい、お
しまいと。しかも、2時か3時にやられたら、働いている親は行けないわけです。本当に
思いを持っている親たちがきちんと伝えられるような時間帯を設定し、中身も時間もとる
というふうにしないと、何か年に3回の事務連絡があって、絶対そうしないというところ
を明確にしないといけないと思っているんですが、ここで近藤課長に「はい」と言われて
も、なかなかそこは実態を見ないと信用できないわけです。
今、幾つかの学校では、そういうまともな−−まともなというか、保護者会を開いてほ
しいという声が上がっているわけです。今、東菅小から上がっています。まず東菅小学校
でちゃんと時間をとって、夜の時間帯に−−要するに保護者の皆さんが願っている時間帯
に願っている場所で。わくわくプラザのプラザ室を使う−−本当は学校を使うのが一番い
いと思うんだけれども、やっていただくことをとりあえずお聞かせいただけますか、いか
がですか。
○近藤青少年育成課長 夜がいいのか、昼間がいいのか、それは非常に微妙なところで
す。つまり、お仕事を持っていらっしゃる方はやはり夜じゃないと難しいだろうという部
分がございますし、逆にお仕事をされていない方たちは、夜は出にくいという声も聞いて
おりますので、基本的に私どもで、できるだけたくさんの人たちが集まっていただかない
と保護者懇談会を実施する意味がございませんので、例えば学校が全学年を対象にPTA
の懇談会をやられる日に、PTAの懇談会が終わった後に、当然保護者の皆さんはその日
は学校に来ていただいているという中で、その日の後にわくわくの懇談会を実施すると
か、そういった工夫もしなさいという指示はしております。
○井口委員 だから、聞いているのは、東菅でそういうのをやってもらえるかと聞いてい
るんです。
○近藤青少年育成課長 したがって、そういう部分で指示をして、皆さん方が集まりやす
いように日にちを設定しなさいということは東菅で指示してまいります。
○井口委員 では、東菅でやっていただくと。時間帯も聞いてくれればいいんだけれど
も、だけれども、定期利用が全体の6割ですから、参加の人数を見れば、当然働いている
親が多いわけです。そこはもうはっきりしているわけだから、なんなら2回に分けてでも
いいし、実態に応じてやっていただくことを確認させていただいて、あと幾つか端的にや
りますけれども、障害児の問題です。先ほど個別にと言われていましたけれども、まずこ
の例が挙がっているのでは、落ちつけないと言われています。特に自閉の子だとか、肢体
不自由がない子どもさんたちが大半だと思うんです。まず最初に確認したいんだけれど
も、私は以前一般質問で、プレハブがうるさいという質問をしました。あれの調査はどう
なりましたか。
○近藤青少年育成課長 この間の委員会のときにもご説明をさせていただいたかと思いま
すけれども、他局になりますが、関係課と日程調整をしながら、プレハブ数としては、今
まで財団の方の確認をした数が、とにかくここは子どもたちの声が反響するとか、そうい
ったものについて調査をするということで、まず財団の調査をしました。そして、そこか
ら持ってきた数が幾つかあるんですが、今、一覧表の資料をこっちに持っているんです
が、その資料の中で順次、相手方もそれほど調査員の人数が多い課ではないので、実はも
う既に先週1校目の調査を開始しています。音を集音して、どの程度なのか。この集音の
方法というのは、本当は晴れている日と雨の日と両方やりたいんぞすが、なかなかそうも
いきませんので、日にちを設定して実施しているということにはなっております。
○井口委員 例えば麻生区の片平小学校では、やっばりプレハブが、そううるさいのでは
ないかもしれないけれども、自閉でちょっと敏感な子どもが、本当にうるさくて落ちつか
なくて怖くて、1日じゅうトイレに閉じこもっているんです。わくわくが怖いと、トイレ
から出てこないんです。それから、おとなしく静かにして、周りがわさわさすると不安に
なって多動になってしまう障害のお子さんなんかは、本当にうろうろしてしまう。今回こ
の請願に上がっているのは、それだけじゃなくて、その子がいられないので、校庭に逃げ
てしまうので、ついて歩かなくてはいけない。本当に障害児のお子さんたちの一人一人の
障害に応じて、一人一人の子が落ちついてその場所で生活できるような状況になっていな
いところがたくさん聞かれるんです。どうすればいいか。
 もちろん一校一校の対応は必要です。片平ではどうするのかというのは要るんだけれど
も、基本的な立場で障害児というのは一人一人障害が全部違って、皆それぞれ対応が違
う。その対応をしないとその場にいられないといった場合に、その子一人一人のケアを全
部つかんでいく必要があるわけです。しかも、それをつかんでいる人がきちんとある程度
つかんでいて対応するということが要るわけです。これは研修が必要だし、ある程度の信
頼関係を結ばないとできないんです。毎日違ったらだめなんです。私は、先ほど個別の研
修はしていると言われましたけれども、基本的には障害児専門のスタッフを別途にきちん
とつけるべきと思いますが、そこはいかがですか。
○近藤青少年育成課長 基本的に委員のおっしゃるとおりだと思いますけれども、そうい
うことを勘案しますと逆に、例えば1対1のケアが必要なお子さんに対して1人の人を1
年間ずうっとつけてしまうと、大変負担が多うございます。途中でそのスタッフが例えば
ぐあいが悪くなったり、体の調子が悪くなったり、そのようなこともあるとすると、やは
り1人ではなくて2人とか3人がお互いに情報を共有しながら、年間を通してお子さんと
接していくということが当然必要だと我々も認識しています。
したがって、3人ぐらいの人たちが交代でそのお子さんに接していくようなシステムづ
くりが必要だろうということで、今回もそういうふうにできるだけ1対1の場合について
は3人ぐらいがそのお子さんと、信頼関係というお言葉がありましたけれども、これは健
常の子どももそうですけれども、あくまでも子どもがスタッフを選ぶわけですから、スタ
ッフが子どもを選ぶわけではないので、信頼関係が築けるように日常から接していきなが
ら、そういう役回りを決めてくださいということでお願いをしております。
あとは、場所の問題もあるんですけれども、学校としても、通常昼間は学校の教室は、
特に重複障害のようなたんぽぽ級ですとかそういったところは、昼間そこの教室になじん
でいますので、本来的にはわくわくプラザについても、その教室を連続して使えると、お
子さんにとっては本当は一番いいんです。それは学校の先生も我々もみんなそう思ってい
るし、親御さんもそう思っているんですが、なかなかハードルがあります。したがって、
学校の側も、例えば稲田ですとか麻生ですとか、大戸は工事に入っていたりするのでかな
り苦しい状況がありますけれども、そういう状況の中では、ある一定時間、障害児だけが
ほっとできる。要するに、パニックを起こしたときに、ちょっと障害児のお子さんだけが
そこにいられるようなスペースを学校側も気にしていただいているという部分はございま
す。そこは健常のお子さんは使わないでくださいねということがあって、障害児も健常児
の中に入って大きな声がしていると、どうしてもパニックになってしまう状況があります
ので、障害児のお子さんだけで過ごせるような配慮も学校の方から用意していただいたと
いう実態もございます。
○井口委員 1年間、準備期問をもって初めからそうしてほしいです。この1年間、どれ
だけみんなが苦労しているか、どれだけ子どもがパニックになった、落ちつかなくなっ
た、わくわくに行けなくなったと障害児の親御さんが本当に苦労しているか。これじゃ、
まるで実験台です。かわいそうに、待ってくれたらどれだけよかったかと思います。
それで、スタッフの件ですけれども、確かに毎日1人の人が1人の子を見るわけにいか
ないというのは、体制がそうですから、3人なら3人でいいです。3人に限定したとして
も、この3人が、あなたは障害児の担当なんですよと、本人のご希望とその障害児との関
係も含めて、初めからその前提で雇用するという方法で改善するということでいいんです
か。
○近藤青少年育成課長 基本的には、障害のお子さんにこの人が必要だというふうになれ
ば、当然3人ぐらいでローテーションを組んで1対1の部分になってくると思います。就
労日数の問題もありますので、障害児だけの担当ということになると、3人ですと、逆に
就労日数が少なくなってしまう可能性があります。したがって、障害児をメーンに見ても
らいますよということはお話をする必要がありますので、そういう形の中で指示をしてい
きたいと思います。
○井口委員 そこは大事なんです。多動のお子さんを見るのは本当に大変です。教員だっ
て、専門知識を積んできてから、子ども2人に1人とか1対1だとかで見ているわけで
す。それを、全く知識もない、経験もない人が、いきなり明日からあなたは障害児担当だ
と言われたら、本当にスタッフは大変なんです。だから、今は、館長がどうやりくりして
いるかというと、文句が出ないようにばらばらかわるわけです。あなたはきょう障害者担
当だから当分やらなくていいよみたいにして、お荷物になっているんです。これでは、本
当に子どもにとってもスタッフにとっても不幸です。だから、ちゃんと別途研修も積ん
で、2人でも3人でもいいけれども、そのお子さんにとって最大のケアができるようにき
ちんと手当てをするという前提で雇用もするし、研修もするという方向で急いで改善する
ということでよろしいですか。
○近藤青少年育成課長 結構でございます。
○井口委員 それが、下までいったら聞いていなかったということがないようにしてくだ
さい。いつももめるんだから、聞いていなかったとか、やっていなかったとか、先ほどの
事故じゃないけれども、そこはしっかりと、研修をどうするかも含めてしっかり出してい
ただくということでお願いしたいと思います。
それで、そうなってくると、結局部屋がないです。それから、私は菅小学校に行って本
当に悲惨だと思ったんだけれども、障害児のお子さんが1人いて、わあっとやってしまう
と、周りも遊べないです。こうなってくると、結局まず1つは部屋をどうするのかという
ことが多くなると思う。先ほどは、たんぽぼ級のあるところはどこかをとると言われまし
たけれども、基本的には2部屋ないところは全部ちゃんと2部屋にするというところで、
具体的にこの3月までに明確にしてほしいと思うんです。それで、菅小をどうするか。こ
の間伺えなかっ.たので、改めてきょう伺いたいんですが、菅小はどうなっていますか。
○近藤青少年育成課長 基本的に菅小の場合に、場所の確保については、それぞれ学校と
もいろいろお話をしておりますが、場所が現実的にはないというのが実態です。したがい
まして、あり得るとすると、校庭を縮める形で、そこに建物を建てる以外は、教室を使う
ということは非常に苦しいというのは委員も当然おわかりだと思います。したがって、新
たなスペースの確保ということになると、今後は校庭にそういったものが建てられるかど
うかというところです。ただ、校庭に建てるということは、児童数の関係から、学校側も
これ以上校庭が狭くなるのも困るということもありますので、今の理科室と視聴覚室の両
方をスペースを分けて2つの場所という形で利用せざるを得ないということで、委員から
今3月中までに何とかもう一つというお話がございましたけれども、大変申しわけありま
せんが、現状としては教室の確保は難しい。それから、校庭についても、15年度中に校
庭にものを建てるということは非常に厳しい。今後、予算委員会がございますので、そう
いった状況の中でいろいろと触れてくる問題になろうかと思いますので、ここではという
ことです。
○佐藤(喜)委員長 井口委員に申し上げます。他の委員もご質問したいと思っていらっ
しゃると思いますので、まとめてお願いいたします。
○井口委員 済みません。予算のことが出ましたので、これは譲りますけれども、1つ当
たり大体7万円の運営費だと言われているんです。大分差があるでしょうけれども、7万
円しかないと、トイレットペーパーで終わってしまうというんです。違えば違うで結構で
す。私がここで最後に言いたいのは、運営費、遊具を買うお金、備品を買うお金をぜひ抜
本的に見直していただきたい。でないと、子どもたちは何をしていいんだかわからない。
トイレットペーパーで終わってしまって遊べない。もしくは、それを買うためにトイレッ
トペーパーをうちから持ってこいと言われる。これはおかしいと思うんです。そこの改善
についてお聞きしたいんですが、最後にいかがですか。
○近藤青少年育成課長 これはやはり財団、館長、わくわくプラザで情報が正しく流れな
かった年度当初の状況の中で、混乱を来してトイレットペーパーも買えないというふうな
ことでございますが、実態といたしまして、備品費としては各わくわくプラザに6万9,0
00円、こども文化センターには1館当たり5万7,000円、わくわくプラザについては
1小学校当たりの値段です。それから、消耗品費はこども文化センターが1施設当たり1
5万5,000円、これは一律配分です。わくわくプラザについては、児童数に応じて配分
しておりまして、川崎区はちょっと違う方法をとっていまして、川崎区だけは一律2万円
を配付した上で、あとは児童数で割って配分しています。消耗品費が一番多い学校が22
万円、これは児童数が一番多いところです。
○井口委員 月ですか。
○近藤青少年育成課長 年間です。消耗品費が114校で年間およそ1,000万円です。
一番少ないところは河原町小学校になると思いますけれども、在籍児童数が少ないという
ことで年間2万2,000円弱という配分の方法をとっております。ただ、これはあくまで
も基本的に一律に割ったものですから、当然こども文化センターの側にも消耗品費は今申
し上げましたようにありますので、あるいは区の中で6万9,000円では大きなものが買
えないということになれば、当然区の中でこれまでも融通を図って、今年はうちは買わな
いで、来年はうちにその分をちょうだいねというような方式をずっととってまいりました
ので、そういったことは可能です。
○井口委員 終わりますけれども、月に22万円かと思ってしまった。本当にもっと増や
してください。子どもたちのために予算をもっとふやしていただきたいことを最後に要望
して終わります。
○猪股委員 重複しないようにやりたいと思います。先ほど、井口委員から言われていた
んですが、前の委員会の中でもプレハブで騒音がひどいという状況で、さっき探しておら
れましたけれども、基本的に委員会の中でそういう質問やら意見やらをもとにして調査を
されたのであれば、きょうの資料の中にそういうことを入れていただくべきだろうと思う
んです。今出せるんだったら出していただきたいし、出せなければ後で調査をした結果を
いただきたいと思います。
それから、きょういただいた資料で幾つかお尋ねしますけれども、資料1の定期的利用
登録率というのが、4月は25.1%が、12月は21%。定期的利用数が、4月は9万2,
142人が、12月は6万304人。この定期的利用数というのは、利用を必要とすると
いうか、その場を必要としている人が非常に多いわけですけれども、減少傾向については
どういう原因があると分析されているのかお聞かせいただきたいと思います。
○近藤青少年育成課長 まず、1点目の資料でございますけれども、基本的にどこという
調査の数がここに持ってきた資料の中にはありませんので、実は川崎区から順番に行って
いくということで、早急に資料を用意してお配りさせていただきたいと思います。それが
1点目です。
2点目の定期的利用数の減少傾向をどう把握しているのかということでよろしいかと思
いますが、やはり最初に昨年こういう事業が始まりますよということでお配りして、週1
回でもいいですから、決まっている場合には定期的利用の申し込みを出してくださいとい
うお願いをいたしました。ところが、週3日ぐらいの予定の方が、あるいは4日とか、い
ろいろあるわけですが、毎日の方もありますけれども、その中でだんだん始まっていくに
従って、定期的に申し込んでいるけれども、きょうは行かないということがふえてきて、
当然定期的に利用されるということになると、来なければ、こちら側からどうしたんです
かというふうに電話を入れます。あるいは、逆に保護者が、きょうは子どもが行かないと
言っていますのでと電話をくれます。その作業が面倒くさいし、もう定期的な利用を出さ
なくても、子どもが行きたいときに行かせますという保護者の方がふえてきていたという
のが1つです。
もう一つは、これは実態としてははっきり明確に言えるものではないかもしれません
が、これまでの留守家庭児事業でも3年生までいるわけですが、夏休みを過ぎたころか
ら、全部が全部ではないんですが、3年生は比較的退室をされるということが毎年の傾向
としてございます。新1年生としてお待ちになっているお子さんたちは、夏休み前までは
なかなか入れないんですけれども、夏休みを過ぎたころからお子さんたちの友達関係と
か、外へ遊びに行って解放感とか、田舎へ行ったりとかいろいろしますので、そういった
解放感から気持ちの問題というようなことで、親御さんも、もう3年生になったからいい
かなということで、やめさせますということも夏休み過ぎぐらいからふえてくるんです。
そして、待機になっている新1年生がお入りいただいて、徐々に徐々に待機児童が減って
いくという傾向にあります。
ですから、夏休みぐらいまでは一応登録をしておいて定期的に使いたい。だけれども、
夏休みも終わったし、もういいかなという親御さんもいらっしゃるというのが、これは例
年の傾向ですので、はっきり言い切れるかどうかはわかりませんが、大きな理由としては
そういうところからと。
あともう一点は、この請願ですとか要望の中で利用の不安ということも当然に、行った
けれども、子どもがつまらないと言っているので、もう行かせないというような声も中に
はございますのでそういったこともあろうかと思います。したがって、その辺の運営に
ついては、お子さんがさらに利用していただけるような内容の工夫は当然必要かなと思っ
ております。
○猪股委員 今3つほどの原因と思われることをおっしゃっているのは、それはどういう
主観ですか。調査をした結果ですか。それとも先ほどおっしゃっていた例年の傾向として
お答えいただいたんですか。
○近藤青少年育成課長 例年の傾向ということでございます。
○猪股委員 例年のといいますと、今回はわくわくが始められて、私も当初からずっと言
っていたのが、先ほどからも言っていらっしゃるけれども、居場所として完全に整備され
たものではないということは局長もおっしゃっておられるし、徐々にやっていくんだみた
いなことをおっしゃっている。わくわくの中で、これだけいろんな声が上がってきたり、
それから改善点が言われてきている中で、例年の傾向だからということで片づけること
は、この事業に全市的に取り組んでいる中で、私はご答弁としてはいかがなものかと思う
んです。この中で言われてきている定期的利用率が低下してきている。ある意味では働き
ながら子どもを預けている人たちもこの定期的に入っているし、ボランティアで定期的に
入っているからそのお願いをしている、必要性が非常に高いところが定期的というところ
に入ってきているわけで、その方たちが非常に減少傾向にあることについては、もう少し
実態把握を、あるいは調査をした中でのお答えをされるべきではないかと思うんです。こ
れだけ問題が山積していることをお認めになっているわけですから、例年の傾向じゃなく
て、その辺の調査をきちっとしてもらうことはどうですか、お答えいただけますか。
○近藤青少年育成課長 どういう方法がとれるか、財団あるいは社会福祉法人とも相談を
しながら、今まで定期的な利用を申し込まれていて、定期的な利用をおやめになった方に
対して、どういう形があったんですかというアンケート調査が実際にどの程度とれるのか
も含めて財団と協議をし、とれる方法でできるだけ実態の中身がわかるような調査方法を
実施していきたいと思います。
○猪股委員 今のような例年の傾向でというお答えは決してしてほしくないと思いますの
で、しっかりと実態把握をしてもらいたいと思います。
それから、わくわくプラザの施設整備工事の一覧というのが出されたときの、この資料
2の説明のときには、安全面での整備状況を資料にしましたというふうにおっしゃってお
られました。安全面というのは、これでおっしゃっているのはハードな面での安全面とい
うことなんですけれども、私がかねてからずっと言っているのは、子どもの安全というの
は、先ほどから出ている、私の持論なんですけれども、子どもとスタッフとの関係性、親
とスタッフとの関係性、スタッフ同士の関係性、こういうことが事故の未然防止にっなが
っていく大前提だろうと、かねてから私はそのことを申し上げてきていると思うんです。
私自身も昔やっていた中で思うのは、親とスタッフとの信頼関係がどれだけ確立されてい
るかということで遊びの領域をもっと豊かにしていくこともできるし、安全の対策として
も気配りができてくる。信頼関係があることで遊びを、安全、安全じゃなくて、もっと伸
び伸びとさせていくこともできるということにつながってくるので、そこをどんなふうに
考えているのか。
あるいは、スタッフと子どもの関係性、これもかねてより私は言っています。ローテー
ション制の中で、本当にスタッフと子どもの関係性が確立できるのかというふうなこと。
そのことについて、ローテーション制の改善といいますか、私がかねてから言っていたよ
うな視点でどんなふうに見直しがされたのか、されていないのか、お答えいただきたいと
思うんですけれども、いかがですか。
○近藤青少年育成課長 委員のおっしゃるとおり、見守りの体制が一番大事ですし、子ど
もとの信頼関係をつくっていくのが、もともとの事業の地域の中で子どもを守り、育てて
いく、それから大人も子どももともに育ち合うんだという部分が大前提の事業でございま
す。基本的にスタッフの役回り、責任というのは当然あると思いますけれども、我々行政
側が一方的に行うものではなくて、保護者の皆さんと一緒になって行っていくのがこの事
業の最大のねらいでもございますし、目的でもございます。委員が今言われましたよう
に、信頬していただけるようにスタッフがいろいろ研修ですとかを積み重ねながら、わく
わくプラザの意義、意図を十分わかっていただいて、なおかつ積極的に−−もともと、で
きるだけ地域の皆さんにこの事業にかかわっていただきたいということで、みんなで子ど
もたちを見守り、育てていってくださいということでの事業でございますので、そこの部
分についてはとにかくスタッフの皆さんにご理解いただけるような方法をこれからも講じ
ていくということでございます。
特に先ほど来から出ている防犯についてももちろんそうですけれども、やっぱり日常か
ら子どもとの関係性が地元でできていると、今まではどちらかというと、かかわっていた
大人が少ないんですけれども、地域の中で日常勤務をしていないときにも、例えば土曜日
とか日曜日とか、あるいは自分が勤務じゃない日にも、近所で子どもたちと会ったときに
気軽に声をかけられる、今何をしているのとか、こんにちはとか、そういうことでの日常
のつながりができていってほしいなと思っております。したがって、我々も、できるだけ
この事業には地元の方々に多数かかわっていただきながら、なおかつこの事業の意図をこ
れからも十分に徹底を図っていきたいということでございます。
○猪股委員 もう少し整理をしてもらいたいと思うんです。地域で子どもたちを見守って
いく、それはそれでそのとおりなんです。それと、わくわくの安全、安心を確保していく
というスタートライン、決意の中でずっとおっしゃっていた安心、安全というのを、やっ
ぱり一緒くたに考えてほしくない。安全、安心を確保していくといったときに、さっきの
資料2のハードでお答えをいただいていることがそもそも間違いで、どんなにハードを整
備して、手すりをつけようが何をしようが、事故の未然防止ということは、人の信頼関係
を、人間関係をどうつくっていくのかに尽きるんだと私が言っていることについての漠然
としたものではなくて、具体的な親とスタッフとの関係性を、信頼関係を今のままでつく
れるのかということについてお答えいただいていない。それから、スタッフと子どもとの
関係性を今のローテーション制の中で確立ができるのかということについても答えてもら
っていないんです。地域はという話ではぐらかしているんです。具体的に今までも何遍も
それは聞いてきているんです。そのことについてもう一度、今の体制の中で親とスタッフ
の関係性が、信頼関係がつくれるのかということについてお答えいただけますか。
○近藤青少年育成課長 私どもは、そういうことをつくってほしい、こういう体制でやっ
ていきたいということでローテーション制も検討してきて、委員のおっしゃるように全部
正規の職員でできる体制がとれればベストかもしれないんですけれども、現実的には非常
に難しい状況があります。したがって、決してはぐらかしているっもりではなくて、その
中で地域の皆さんにやはり積極的にかかわっていただく中で、子育て支援ということをみ
んなの問題として考えていっていただきたいということでのこの事業の趣旨でございま
す。
○猪股委員 答えていない。
○佐藤(喜)委員長 今の委員からのご質問に関して、簡潔明瞭にお答えいただきたいと
思います。
○高阪地域生活部長 今の親とスタッフの信頼関係についてはどの部分が信頼関係で云
々ということじゃなくて、やはり日常的な声かけで始まってくると思うんです。我々は、
そういう部分では信頼関係ができつつあると思っております。また、できていると思って
おります。
○猪股委員 それは、現状を把握された結果としてのお答えですか。願望なんですか。親
との信頼関係は、本当に確かにそのとおりです。毎日の積み重ねの中でつくられてくると
いうのはそのとおりです。だから、保護者会を開いたからできるかといったら、私はそう
じゃないとも思うんです。だけれども、毎日の蓄積というのが、お迎えに来たり、来なか
ったり、スタッフがかわったりという本当に流動状況の中で、今おっしゃっていることが
毎日の蓄積の中でできているというふうにおっしゃっているのは、何をしておっしゃって
いるんですか。私にはそこがわからないんです。
○高阪地域生活部長 やはり親御さんも安心をしているからお子さんをわくわくプラザに
行かせているわけです。お子さんが来るということは、子どもたちとの関係があるから来
ている。そういった意味では、やはり信頼関係ができているからそういったことになって
くるんじゃないですか。
○猪股委員 行っているから信頼されているんじゃないです。それは必要だから行ってい
る人だっているわけじゃないですか。だから、行っているから安心して行っているんだと
いうそれは、今何を議論しているんですか。みんながいろんな問題を出しているのは、そ
こにあるわけで、信頼関係は、子どもが毎日行っているから安心なんじゃなくて、必要だ
から、働いていれば行かざるを得ない状況だってあるわけです。だから、親との信頼関係
を確立するということについては、もっと私は、ハードじゃなくて、ソフトの部分での安
全、安心の組織体制をもう一度つくり出していくということを示さない限りは、信頼関係
はつくられない。それは、スタッフ体制のもう一度見直し、担任制、担当制にするとか、
流動性りところでどこか1カ所でもいいから固定した部分をつくり出さないと、全部が流
動化している中では、私は信頼関係は蓄積されないと思っていますので、私の言っている
ことがわかりますか。
○高阪地域生活部長 委員がおっしゃることはわかりますけれども、我々としては、信頼
関係をっくるべく今も行っているわけです。それが委員がおっしゃられるような形で行か
ざるを得ないから云々では我々はないと思っています。
○猪股委員 もう2回は言いませんから、重ねて申し上げますと、私がかねてからやって
いたときに、自分と子どもとのかかわりも、遊びにしても工作にしても、いろんなことに
ついて企画を大胆に伸び伸びとやっていけるのは、親との信頼関係。多少けがをしても、
それは信頼関係の中で何とか解消されるよというものがあってこそやれていたということ
があって、私が今のスタッフ体制の中で、昔、自分がやっていたようなことがやれるかと
いったら、怖くてできないです。そういうことを言っているんです。そのことをぜひ理解
してください。それで、スタッフ体制、親とスタッフとの信頼関係、子どもとスタッフと
の信頼関係をどうしてつぐっていけるのかということを、今みたいに言及されないで、や
っています、やれていますということじゃなくて、もう一度そのことでの見直しを図って
もらいたいと、これは今やっていても行き違いで、今のところ理解してもらえていないよ
うなので、もう一度申し上げておきますので、こういうハードのところでの安全整備は進
めておりますというような説明だけはしないでほしいと思います。
次に、資料3のところで、全体研修のところで障害児への対応ということが1回だけ出
されてきているんですが、先ほどの説明の中で3人ぐらいでのローテーションでやってい
くという話ですが、この障害児への対応というのは、3人がみんな参加できているような
体制なんでしょうか。スタッフとしては何人ぐらいが参加して、どれぐらいの時間帯のと
ころでこれが行われていたのか、その辺の様子を少しお聞かせいただけますでしょうか。
もう一つ伺います。障害児のところでは、どういう視点で研修をされているのか。先ほ
どから話を聞いていますと、安全を確保するために障害児をどこかの空問によけると言っ
たらおかしいですけれども、そういう場所をつくっていくことみたいな話はされているん
ですけれども、川崎市の共生教育というところでは、補助指導員なんかは子どもたちとの
関係性をつくり出していくための補助指導員として存在する。個別のガードをしたり、あ
るいは個別に教えたりするような存在ではなくて、子どもたち同士の関係性をつくり出す
ための補助指導員として存在しているわけですが、そういう視点でとらえておられての研
修なのかどうか、その辺の内容も含めてお聞かせいただけますでしょうか。
○近藤青少年育成課長 まず最初のご質問ですけれども、全体研修の申で障害児対応への
研修について、対象者はリーダーがそれぞれの施設に2名ずつおりますので、リーダーを
対象に行いまして、193人のリーダーの人が研修に参加をしているというふうに報告を
受けています。基本的に委員が言われましたように、研修の中身としては、当然直接的な
プログラムの指導をしなければいけない。例えばゲーム研修ですとか、工作研修ですと
か、そういった技術を覚えてもらうための研修と、例えば全体研修の中で言うと、児童館
の機能と役割という中では、あくまでも直接的な……。
○猪股委員 この障害児のところだけでいいです。
○近藤青少年育成課長 はい。基本的には、この中身としては、具体的に障害の一般的な
部分、全体研修ですので、主な障害について、障害のお子さんについてはこういった症
状、症例があるとか、スタッフとしてこういう気持ちを持って子どもに接してほしいと
か、細かく言うとそんなところでございます。
○猪股委員 何時ごろの時間帯というのが今出てきていなかったですけれども、何回ぐら
いでどれぐらいの時間帯でその研修が行われたのか。
○近藤青少年育成課長 基本的には時間は午前中だと思います。済みません、正確に時間
を把握しておりません。
○猪股委員 これは7月に1回行われただけというふうに理解してよろしいですか。
○近藤青少年育成課長 先ほどもご説明いたしましたけれども、全体研修としては1回で
す。区の状況を見ていただきますと、宮前区で区の研修の中で1回、あとは多分個別に情
報交換ということに今年度はなっております。
○猪股委員 宮前区だけが区別のところでやっていらっしゃって、全体では1回だけで、
リーダーを対象にして193名ということですが、先ほどスタッフは3人ぐらいをローテ
ーションとして障害児を担当していくということですが、その人たちへはリーダーから伝
える形になっているんですか。
○近藤青少年育成課長 リーダーが直接障害児を担当しない場合については、当然にこう
いう状況ですよということで、得た情報はスタッフに伝えていくということにはなろうか
と思います。
○猪股委員 百十幾つあって、193名というのは、1つのところから大体1名強ぐらいです。
そうすると、リーダー1人は行ったという形になれば、リーダーが担当すれば、3
人のうちの1人になるでしょうけれども、あとの人たちへの研修はどんな形で、1人の人
が口頭で伝えているのか、改めてプラザの場でもう一度その人が中心になって研修をされ
ているのか、その後の伝達はどんなふうになっているのか教えてもらえますか。
○近藤青少年育成課長 大変申しわけありません。それぞれ114校の細かな中身につい
ては把握できておりませんので、私どもの方では、財団とか社会福祉法人の方できちっと
把握をしてくださいとお願いをしておりまして、具体的にはそれぞれの小学校ごとに親御
さんとか、必要に応じて担任の先生とご相談をいただくとかということでございます。
○猪股委員 把握されていないということですが、考えてみれば、1人のスタッフが出向
いていって、あとの2人なり3人の人たちには財団にしても市にしてもそうなんですけれ
ども、制度としてどう伝達する場を保障しているのかということについて聞いているんで
す。
○近藤青少年育成課長 冒頭でご説明しました研修の実施については、それぞれの法人2
つの中から代表者を出して、内容について実態に合わせてこういう内容でやっていきたい
という部分を、現場の声を十分反映して研修内容をつくっていただいております。したが
いまして、今年度は十分でないというのは当然私どもも思っておりますけれども、回数の
問題ですか、そういう部分もありますけれども、当然実態で今年度の話をもとに来年度の
研修計画を立てるときには、ことし足りないもの、あるいは内容のさらに濃いもの、必要
なものをくみ上げていただくということを私どもからもお願いをし、財団、社会福祉法人
ともにそのことについては意識をしていただいております。
○猪股委員 リーダーを対象にして大体1名ずつぐらいが午前中に来て、7月に1回の全
体研修、障害児への対応ということでやったということですけれども、私は、わくわくプ
ラザを始めるときに、安心、安全を確保してまいりますと皆さんが明言をされたこと、そ
のことをして言えば、考えてもわかるじゃないですか。1人が研修に行って、3人がロー
テーションで、3人ぐらいが見ていくとなれば、その人たち一人二人にどういうふうにそ
のことを伝えていく場をつくるのかということは当たり前のことじゃないですか。だか
ら、それができていないということで理解をしますけれども。
○近藤青少年育成課長 そういうことを申し上げたのではなくて、基本的に内容のことに
ついては当然今後も検討していくということを申し上げました。当然持ち帰った方が、リ
ーダーが各スタッフに共通の情報を提供し、そしてお互いに方法を考えていくというシス
テムは、毎朝事前のミーティングですとか、そういう状況の中で実施しているわけですか
ら、当然システムとしてできていると理解しております。
○猪股委員 1時間か2時間だか研修したものを、朝のお昼の伝達の数分のところで要約
して話すわけでもないし、3人のローテーションでやるならば、3人のローテーションの
それぞれかかわる人たちがこの研修を受けられる体制をきちんとっくってください。それ
があれば、別に伝達のところでおっしゃっているお話はなかなかとれなそうなので、そう
いうふうにしてください。全員がやっぱり機会として与えられるような研修体制をとって
ください。
それで、あと資料4はいいんですけれども、最後に川崎市が、私がすごくこだわってい
るのは、このわくわくプラザの事業を始めるときにいろんなことで考えられることを申し
上げてきていながら、その都度に安全、安心は絶対に確保してまいりますというふうにお
っしゃってこられながらの今日だということでいえば、事業を始めるに当たって、モデル
事業をされてこられた意味は一体どこにあるんですか。今出てきている障害児の問題もそ
うですし、学校との関係性もそうですけれども、モデル実施を幾らやっても、たくさん希
望者があったという予想外のもの、予想外というか予想されていたんだけれども、そうい
うことに対しての対応が立ちおくれたという問題は置いておいたとしても、基本的なとこ
ろの話が、いまだに局長が顔を出さなければ話が通じないようなところに来ているという
のは、局長、モデル実施は一体何のためにやったんですか。
○大木市民局長 モデル実施につきましては、わくわくプラザ事業を実施するに当たっ
て、やはり安全、安心を含めまして、スムーズに実施できるようにということでモデル事
業をして、それで検証しながら実施につなげたという経過でございます。
○猪股委員 だから、スムーズに移行するためにモデル実施をやって、モデル実施の中で
問題点を浮き彫りにさせて、出た問題を解決させながらスムーズに全校実施ができるよう
にモデル実施をされたわけじゃないですか。そのときに、学校との連携をつくり出すよう
な話というのは、まさにスムーズに移行させていくための前提じゃないですか。そのこと
を私は委員会の中でも申し上げたはずなんです。スタートに当たって、本当に大丈夫かと
言ったら、局長も大丈夫だとおっしゃっていたんです。だから、モデル事業というのは、
やるためのアリバイ的なものじゃないと思うんですけれども、もう一度、これからのさま
ざまな事業を進めるに当たってもかかわってくることですので、モデル事業の中でこうい
うことはきっちりと押さえておくべき−−こういうことというのは、先ほどから基本的な
学校との問題や危機管理の問題やローテーションの問題もそうですけれども、スムーズに
移行していくために当然モデル実施の中で出てきている話のものができていなかったとい
うことはお認めいただけるんですか。
○高阪地域生活部長 モデル実施で行った部分について、それぞれその立場立場で検証し
ていって、その検証の結果、今回この15年度に一斉転換をして、委員が今おっしゃられ
た、できなかった部分もございます。そのできなかった部分については、今も予算的な部
分を確保しながらハードの面も含めてやっている。ソフトの部分につきましては、研修
と、中のスタッフミーティング等を行っていただくような形で行っております。すべて
100%というわけにいきませんけれども、少しずつでも改善をしながらやっていきたいと
思います。そのためのモデル実施でございます。
○猪股委員 モデル実施の成果というのが、局長がおっしゃるようにスムーズに移行して
いくためのモデル実施であるとするならば、余りにも基本的なところの押さえというもの
がされないままでの全校実施につながっていたんだということを、私はずっと経年的に見
てくる中で感じているところです。これは申し上げておきたいと思います。
最後に1つだけ、東大島の先ほどの事故の報告が冒頭にありましたけれども、これだけ
長い時間がかかる中で、新たな情報が出てきていないということは、これから事故や事件
が起こる可能性がないとは限らない中で、こういう状況というのはどういうふうに私たち
は理解すればいいんでしょうか。
○近藤青少年育成課長 基本的に保護者の方は、これは事件だというふうに思われてい
る。それはなぜかといいますと、当初の情報の中で、だれかが押したというような情報が
子どもの中で乱れ飛んだと。そのことについて、実は親御さんも警察に通報をして捜査を
してほしいということになりました。現実的には警察も既に3カ月を経過しておりますけ
れども、事件性はまだ特定できておりません。事件であるともないとも、警察の方として
も情報がつかめていない。そういう状況でございますので、当然社会福祉法人が調査を
し、私どもも直接スタッフみんなに集まってもらって、もう3ヵ月が経過する中で、新た
な情報は子どもの声から出てきませんかというお話も、それとなく日常の中で、今まで聞
いていた話と違うような話はないですかという話も投げかけてはみましたけれども、それ
も実はないという状況でございます。
したがいまして、子どもたちが特に大きく減っているという状況も、東大島の中ではな
いようです。日数が、毎日来ている、それだけどうというわけではないですが、当時いた
子どもたちもそれなりに利用していて、その子どもたちの声の中からも、新たな情報とい
うか、あのとき、本当はこうだったんだとか、こういう話を実は今思い出したよとかとい
う話は全く出てこないということでございますので、前回12月に社会福祉法人から報告
があった調査報告書以外の新たな事実が、今の段階では私どもも、救急隊、病院の医師、
スタッフ全員からいろいろ状況を聞きました。それから、実は保険会社の調査員も動いて
おりまして、保険会社の調査員からも、こちら側にご提供いただけるものの情報はいただ
いていますけれども、そういう状況の中でも、実は皆さん方に新たにご報告ができるよう
なものは全くないというところでございます。
○猪股委員 危機管理とも関連してくるんですけれども、こういう事件、事故というのが
これからも起きてくる可能性がある中で、結論がうやむやになってしまう、いつになった
ら真実というか事実が報告されるのかということがなし崩し的にうやむやになってしまう
ようなことというのは、人間関係性、この間でも子どもたちの中で、それは減っていない
とは言いながらも、いろんな心理的な問題なんかでしこりを残したりする可能性もありま
すので、その管理体制としてきちっとその辺のめり張りをつけてもらいたいと思うんです
が、局長。
○大木市民局長 子どもさんが生活していく上で、安全で安心して過ごせる場、これはこ
れからも一歩一歩努力してまいりたいと考えているんですが、事件が起こった後の手だて
でございますけれども、これにつきましては、現場もさることながら、やはり法人、市と
連携をして原因究明をしていかなければいけないということがあろうかと思うんです。今
回の事件につきましては、課長が今申し上げましたように、事故と事件と両面からあるわ
けなんです。我々も警察へ行っています。署長とも会って情報を受けていますけれども、
子どもさんのことでございますので、捜査は相当長引くだろうと。保険会社は保険会社の
立場という視点に立って調査をして、こういう考え方もあるかもしれないけれども、やは
り警察の考え方がございますので、その結論待ちというのがあります。捜査事項ですか
ら、幾ら照会しても教えてもらえないということもございますが、私どもはあきらめたわ
けではございません。結論はきちっとまた議会へ報告するべく努力しておりますので、結
論が出るまでお待ちいただきたいと思うわけでございます。
○猪股委員 終わります。
○浜田委員 それでは、私の方からは意見、要望を3点と、最後に質問を1点させていた
だきたいと思います。
1つは、年末にたまたま地元の会合で青丘社さんのEさんに会う機会がありまして、東
大島小学校の事故のことをちょっとお話ししましたら、大変悔しがっていて、物すごく反
省していると。常々子どもと接するのは大変なことだ。死角とすきをつくらないことだと
いうことを口を酸っぱくして言ってきた。だけれども、言い訳をするようだけれども、振
り返ってみると、あのとき死角とすきができてしまったということで、そういったことを
今後も本当に気をつけようということで、今、スタッフと皆さんとよく気持ちを合わせて
頑張っているなんていうことをおっしゃっていて、私も聞いていてすごく情熱というか、
熱意を感じていました。また、お話を聞いたことがすごく自分自身も、ああ、ためになっ
たなということで思いました。
資料3の中でいろいろな研修があるわけですけれども、例えば全体研修で、1月に職員
事例発表をされているということがありますね。また、各区ごとで大体3月の最後の方で
すか、また宮前区では9月にありますけれども、グループディスカッションということ
でもあります。こういうところでグループディスカッションとか職員の事例発表、こうい
ったことがすごく研修の中で私は大事ではないかなというふうに思っているのです。です
から、職員の方の事例の発表で、私たちはこうやって改善した、また、こうやったところ
はよかったというような、ただ、不満とか要求とか、そういうことを言うだけのことにな
らないと思うのです。会社なんかでもQCサークル活動とかというのが盛んで、職場の中
で小さな班をつくったりして改善活動をやっているという、そういったことが出てくるよ
うな、そういうグループディスカッションとか、または職員の事例発表、こういったこと
をこれからもまた計画されていることとは思いますけれども、ぜひ研修の中でふやしてい
ただきたいということを意見、要望として1つ目お願いしておきたいと思います。
2つ目の意見、要望としまして、去年の8月29日だったと思いますけれども、朝日新
聞でわくわくプラザのことが大きく取り上げられたと思いました。その中で、それまでの
やり方と比べて、待機児童が大幅に改善というふうなことが見出しの一つにあったなと思
いました。今まで1年生から3年生までが対象だったある意味での事業が、1年生から6
年生まですべてに拡大されたですとか、わくわざプラザが始まるときに、いろいろとわく
わくプラザはこうなるのですよということで私たちもいろいろ教えていただき、また、ニ
ュースにもなったというものがありましたけれども、わくわくプラザのたよりなどで、3
月号あたりで1年間を振り返ってこうだったというようなものを、今日、私もこの資料を
見て、資料1とか資料2とか資料3とか、ああ、こうやっていろいろなことで改善もされ
ているし工事も大分されているのだなということはこうやって目にしたわけですけれど
も、こういった資料なども含んで、わくわくプラザだよりの中で広く保護者の皆さんにも
お知らせしてあげると、すごく皆さんにも、月1回の研修をやってほしいという中でも、
実際こうやって見ると、月1回にかなり近くやっていらっしゃる学校もあるようですし、
こういったことが皆さんにお知らせになるのではないかなと思いますので、これは要望の
2番目として、3月号か4月号か、そういった中で1年間を振り返ってこうでしたよとい
うものを情報提供してはどうかな、こういうふうに思います。
それから、要望の3番目としては、やはり3月に1年間を終えてと、または、4月に2
年目のスタートとしてというようなところで、市民局長も何回かもう訪問されているとは
思うのですけれども、阿部市長になって、阿部市長、このわくわくプラザがスタートした
ということは、前半2年間の中の大きなトピックスだったのではないかな。また、12月
に川崎市の重大ニュースという中でも、わくわくプラザがスタートというのが何か上の方
に並んでおりましたので、市長も行かれているのかもしれませんが、3月に1年間を終え
るに当たってとか、または、4月に2年目のスタートに当たってというようなことで、ま
た市長が視察するようなことを考えてはどうかな。そういうご計画があるのかもしれない
のですが、ぜひ検討していただきたいということを要望したいと思います。
その上で、質問を一問だけなのですけれども、請願第23号の中に5番目の項目とし
て、子どもたちの健康のために、おやつは各わくわくプラザごとの運営とし、内容を充実
した安心できるものにしてほしいということがありまして、これは私もすごく思うので
す。おやつもやはり一括してというか、大きな単位で買うと、どうしても日持ちのするも
のというふうなことで、何となくスナック菓子みたいなことで、これは前からも言われて
いたのですけれども、これは各わくわくプラザごとの運営というのですか、ごとにおやつ
を購入していくというふうな、こういったことはできないものかなと私はちょっと思って
いるのですが、どうでしょうか。
○近藤青少年育成課長 川崎区では割と学校ごとに地元の業者さんと調整をある程度でき
ているのかなというふうに思うのですけれども、ほかの区についてはなかなか地元に、例
えば10校あって、そのうちの5校ぐらいは地元にあるからやったときに、5校が対応で
きないという部分のその5校の部分を、では、どうしようか。今までどおりまとめてやろ
うかとか、そういうような方法は、今後、改善の方向というのは出てくるのかなというふ
うに思います。
また、学校ごとにやるとなると、どうしてもおやつの注文ですとか、それから内容です
とか、こういうものが配達というわけにいかなくなりますので、スタッフがどうしても買
いに行かなければいけない。そういうような状況になってきますので、毎日買い出しをし
なければいけないというところが、人数の多いところになってくると、1人では行かれな
いというか、2人とか3人になるというふうな状況もあって、その辺の対応がどういうふ
うにとれるかという部分もございますので、先ほど事例発表というお話もありましたけれ
ども、川崎区の実態をほかの区のそれぞれの学校でそういう方法がとれるのかどうか、そ
れぞれのわくわくプラザごとに事例として検討していただきたいということはお願いをし
てまいりたいと思います。
○浜田委員 請願が2件、そしてまた陳情が1件、こうやって出ているということは、や
はりわくわくプラザをさらに改善してほしいという、そういう大きな思いがあるのだと思
うのです。請願第23号については5つ項目が並んでいますけれども、それぞれにいろい
ろご計画もされているし、今後もまた検討されると思いますが、おやつだけに特定するわ
けではないですけれども、そういういろいろな困難なこともあろうかと思いますが、ぜひ
今後とも検討していただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
○廣田委員 私の方から数点ちょっとお伺いしたいことがありますので、よろしくお願い
したいと思います。
試行期間を通して、また、昨年の4月から本格的にわくわくプラザがスタートしたので
すが、各学校によっては、施設を改善するところとか、また充実するところが多々あると
思います。その中で、多摩区の中野島小学校並びに菅小学校の大規模校についてお伺いし
たいと思います。
中野島小学校については、プラザ室と、もう一つの部屋との距離があって、子どもたち
が移動するのに大変不便を感じて、また、スタッフもおやつの時間に2っの部屋を見なけ
ればいけないという要望が地域の人からありました。その点につきまして改善するとか充
実するとかということについてお伺いしたいと思います。
○近藤青少年育成課長 中野島小学校のことでよろしいですか。中野島小学校につきまし
ては、資料2をごらんいただきますと、23番と24番で2つの工事をやるということ
で、この2つの工事もキッチン等補修工事ということで等でくくってございます。
基本的に委員が今おっしゃられたように、もともとの留守家庭児ホールを使って、なお
かつ、多目的ホールという部屋がありまして、学校の方のスペースを提供していただくと
いうことで、多目的ホールを15年の開始前に改修してスタートしたのですが、実はキッ
チン部分がないとかかばん置き場がないとかいろいろな状況がありまして、どうしてもプ
レハブの方がメーンになっていた。多目的ホールについては遊びのスペースというような
ことになっていたのですが、どうしてもプレハブの方は狭いですから、なおかつ、120
人ぐらいが利用するということで、もともと40名用の施設ですから、40名用の施設と
しても、どちらかというと、小さ目の施設でしたので、そのために多目的ホールも用意し
たのですが、委員が今ご指摘のように、場所が離れているので使いにくいというようなこ
とがございました。
学校の方とも協議をしまして、保護者の皆さんのご意見も、いろいろご相談もさせてい
ただきました。基本的には保護者の代表の方たちとも何回かお会いさせていただいて、キ
ッチン部分を多目的ホールにつくってしまう。今までメーンだったプレハブの方を、逆に
言うと、予備的な部屋にして、例えば一時的にそこで本を読みたいとか、ちょっと静かに
していたいとか、そういう場のスペースとしてプレハブを使おう。メーンは多目的ホール
をここでかばん置き場も設置し、げた箱も置いて、なおかつ、キッチン部分も全部そこに
つくってしまう。学校側ともそういうような協議が調いましたので、予算の確保も工夫を
して今年度内、3月31日までの間にそれを終わらせて、4月にはそういうような形、ど
うしても授業をやっていますので、3月の土、日と春休みをうまく使いながら大至急の工
事をする予定でございます。
○廣田委員 本当に早急に中野島小学校についてはよろしくお願いしたいと思います.
またもう一つ、菅小の場合ですけれども、理科室と視聴覚室を使っているということ
で、菅小のグラウンドだと思いますが、校庭側に教室があるのです。理科室と視聴覚室は
道路側なのです。校庭に遊んでいる子たちがなかなか把握できない。ちょうど教室が妨げ
になってということで、プラザ室を設置してほしいという地域の人たちの要望があります
ので、学校と相談していただきまして、校庭の片隅、また、体育倉庫があるところと砂場
のあるところ辺が一番ベターな感じがするのです。体育館の横だと、イチョウの木とかい
ろいろあってなかなかプレハブが建てられないでいるので、1階を体育倉庫にして、2階
をプラザ室にするような方法もあると思います。来年度の予算、多分もう出ているかどう
かわかりませんけれども、予算措置としてそういう形で施設の改善をしていっていただき
たいと思いますので、この点についてはそういう考えがあるのかどうか、お伺いしたいの
です。
○近藤青少年育成課長 基本的に委員が今おっしゃられた体育倉庫を改修して、上にプラ
ザ室を乗せるという方法も実は検討したのですが、今の視聴覚室よりもとれるスペースが
狭くなってしまうのです。そうすると、せっかくプレハブを外につくったとしても、なお
かつ、あそこはかなり利用人員も多いものですから、今より狭いスペースを外につくると
いうことは非常に難しいだろう。やはりつくる以上は今よりも大きなスペースを確保した
いというのが当然保護者の皆さんの願いですし、我々もそういう方法を講じなければいけ
ないだろうということで、現実的に委員が今、イチョウのそばは難しいという話がありま
したけれども、何とかそこの部分に、本来ですと、私どもとしてはそこにつくれば2階建
てもできますので、スペース的にはかなり有効面積が確保できるのだろうというふうには
思っているのです。
ただ、これは学校が決して賛成しないから学校が悪いのだということを言っているので
はなくて、学校としても、体育倉庫の上であれば、校庭を縮めることにはなりませんけれ
ども、イチョウの体育館の横のスペースですと、実は校庭がさらに減ってしまうというこ
とがあって、体育の授業等にも支障が出るということで、もう少し検討させてほしいとい
うふうなこともございます。したがいまして、今の段階ではまだ学校側とも調整がうまく
進んでいないというのが実態でございます。
○廣田委員 本当に菅小学校は大規模校で33学級ですか、児童数が1,200人というこ
とで大規模な学校なので、校庭をつぶしてプラザ室をつくると、子どもたちが休み時間に
遊ぶ場所がなくなるので、既存の施設を利用して、その中で対応していっていただきたい
と要望いたしますので、よろしくお願いしたいと思います。終わります。
○石川委員 私は自主学童保育の支援策を含めて何点かで質問したいのですけれども、ま
ず大切なことは、学童保育が必要な子どもたち、また、家に帰って、お父さん、お母さん
がいる子どもたち、それぞれに必要な支援が今のわくわくで講じられているのかという点
が一番大切な点だと思うのです。これはどちらに偏ってもいけないだろうし、どちらも必
要なことだと感じています。
そこで、先ほど来から非常に問題となっている安全で安心して過ごせる場に今のわくわ
くがなっているかどうか。これは大切な点だと思うのですけれども、重複を避けまして、
幾つかの実際の声で対応をお聞きしたいと思います。
例えば、所在の確認というのは一番基本中の基本だと思いますが、こんな声がありま
す。行く予定だったのに行かなかったのに全く連絡がない。あと、カードをわくわくプラ
ザに忘れてきているのに、それも何の連絡もない。所在の確認ができるか、できないかと
いうのは、さっきも言いましたけれども、根本的な問題だと思います。
その最たる例が市の方からもご報告をいただきましたけれども、ことしの1月9日、古
川小学校で起きた口のきけない障害児の方が行方不明になってしまった。当初校庭で遊ん
でいたけれども、マン・ツー・マンの対応の子ではなかったようですが、おやつの時間に
呼び寄せたところ、いないことがわかった。当初付近を探したりしたけれども、最終的に
静岡県までその子は行かれていた。もし口のきけない障害児の子が、たまたま特急電車に
乗って検札で保護されたということで大事には至らなかったのですけれども、これが普通
電車だったり、ましてや全く地理がわからない地域であったりしたら、本当に見つけられ
ることができたかどうか。ちょうどこの子の障害というのは多動ではなかったのでマン・
ツー・マンではなかったけれども、2学期になって多動が出てきた。そういう変化もお母
さんが伝えることもできなかったし、学校の先生からもプラザの職員の伝えることができ
なかった。伝えなければいけないなと思っていた矢先の事件だったということですので、
そこら辺は双方、わくわくプラザだけの問題ではないというふうには思いますけれども、
こういうひょっとしたら本当に大事故に、命にもつながりかねない。
そういうことや、先ほども言ったカードを忘れてきたのに何ら疑問も持たれない。本来
ならばカードが残っていれば、どうしたのだろうと探し回る、友達に聞き回る。こんな対
応もあってしかるべきなのではないかなというふうに思いますけれども、こういう点が確
認ができていない。そういう状況の中で、先ほど部長さんは親との信頼関係があるのだと
おっしゃいましたが、こういう現実を目の前に今でもそういうことをおっしゃるつもりな
のか。ちょっとその辺の認識をお聞きしたいと思います。
○高阪地域生活部長 申しわけないですが、カードの忘れの云々というのは、私は報告を
受けていないのでわからないのですが、お子さんがもしカードを忘れて帰ったとするので
あれば、友達同士と一緒になって帰ってしまったのかなというふうに思います。
○石川委員 私は、こういう事実があるのに対して、これで親が信頼しているから通わせ
ているのだ。今、信頼関係ができているかどうかということが一つの間題になっています
けれども、こういう事実があって、なおかつ、今わくわくを利用している親は全く安心し
て利用しているのだ、信頼関係が築かれているのだ。さっきの全く私としては場違いな答
弁、それをこういう現実を前にしてもまだ続けられるのですかと聞いているのです。端的
に答えてください。
○高阪地域生活部長 今のご質問に対して、信頼関係があるかどうかというのは、やはり
親御さんとの関係ですから、これからもしそういった部分で信頼関係がないというふうに
委員がおっしゃるのであれば、信頼関係をつくるような形でもって対応していかなければ
いけないと思います。
○石川委員 部長として、こういう実態を目の前にしてそういう信頼関係がしっかりと築
かれているのだ、そういうふうに管理者として理解をしているのだという認識にまだ立っ
ているのですかと聞いているのですけれども、最後です。
○坂本委員 委員長、議事進行。今のことについて、部長の方では、そういう問題がある
ならば、これから築いていくという方向なのですから、今ここで議論しなければいけない
のは、請願・陳情者の願意に基づいたこの方向性のものですから、それを整理してくださ
い。
○石川委員 端的に答えてください。
○佐藤(喜)委員長 では、今のご質問に関して改めて同じようなお答えであるならば、
石川委員に、きょうの請願の趣旨に沿ったご質問でお願いしたいのですが、いかがでしょ
うか。再度答弁を求めますか。
○石川委員 求めます。
○高阪地域生活部長 今までお答えしたものと一緒でございます。
○石川委員 わかりました。
それでは、安全性の問題についてもお聞きします。安心、安全という面は、請願の趣旨
である子どもを安心して安全に通わせたいという趣旨と非常に根幹の部分だと思いますの
で、先ほどの重複を避けて質問したいと思いますけれども、例えばけがが多いということ
が報告をされておりますが、私の手元には10月29日まで174件というけがの報告が
あります。これは直近、できれば12月までのデータで言うと、何件ぐらいになるのでし
ょうか。
○佐藤(喜)委員長 資料に出ておりますが。
○石川委員 失礼しました。210件ね。こういうけがが多いということの今の現在の局
長としての認識はどうでしょうか。
○大木市民局長 安全で安心で過ごせる場といいながらけがが多いということで、私自
身、本当に残念に思うわけでございます。けがはちょっとしたすり傷から大きなけがまで
あるわけでございますけれども、これはないことにはこしたことはないのですが、スタッ
フの目の前で起こることもございます。そういったことからしましても、先ほどから出て
おりますけれども、スタッフの連携をとりまして、事故が1件でも減るように法人を指導
してまいりたいと考えております。
○石川委員 市として努力をしていくということですけれども、それだけでは事態認識は
非常に甘いのではないかなというふうに私は思います。例えば先ほど東大島の報告があり
ましたけれども、だれかに突き落とされたのではないかというような、そういう子どもの
証言もある。そうした中で、私は灰聞したところによると、今のお子さんがもう学校には
行きたくない、一生わくわくには行きたくないというふうにお母さんに語っていらっしゃ
る。事故の問近にお兄さんがいたらしいのですけれども、お兄さんはいまだに、例えばお
母さんが死んでしまう夢だとか、あと兄弟がけがをして死んでいってしまう夢だとか、そ
ういう夢をいまだに見る、怖いのだ。非常に心に傷を負っているのです。こうしたことの
背景の中には、例えば事故に遭われた子が登室当時もいろいろおやつを取られたり、いじ
めに遭っていたというようなことも灰聞をしています。ここら辺は市としても調べられて
いることではないかと思うのですが、そういう事実はあったのですか。
○近藤青少年育成課長 お兄ちゃん、それから実際にけがをお子さんがいじめというか、
おやつを取られたというのは、このお子さんたちだけではなくて、5年生、6年生の男の
子、女の子、かなり元気のいいお子さんたちも一緒に遊んでいただいているという事実が
ありますので、そういった中では、おやつ、ちょうだいよというようなことで、そういう
ふうなことがあったというふうに報告は受けています。
○石川委員 この子に対してのいじめがあったということはつかんでいらしたということ
ですね。それでよろしいのですね。
○近藤青少年育成課長 そのとおりでございます。
○石川委員 例えば、先ほどの居場所の確認の問題、ちょっと部長さんがしっかりお答え
にならなかったので、行かなかったのに連絡がないだとか、カードを忘れたのに連絡がな
いとか、そういう実態というのは課長のところには耳に届いているのですか。
○近藤青少年育成課長 個別の事例としては届いておりませんが、そういうお話は伺った
ことはあります。
○石川委員 それと、きょう、ちょうど委員会に出る前に委員の皆さんにも配られたと思
うのですけれども、実際きょう請願している方の多分お子さんかもわかりませんが、幾つ
か意見が書いてありますね。手短に読み上げますと、スタッフの人に名札を見なくても僕
の名前を覚えてほしい。わくわく、超楽しい、でも、けんかとか危ないことがある、怖い
な、こむは1年生ですね。リーダーは私の学童の先生でした。大好きだから、前みたいに
遊びたいのに遊べない。いつも忙しそう、また一緒に遊びたいな、これは3年生の声です
ね。
実際今、わくわくプラザに通っている子どもたちの中に、例えば今言った、居場所の確
認、安全性の問題、また、こういう子どもの心のケアの問題、これは甚だ問題がある。不
十分なケアしかできていないというふうに現状は認識ができるのですけれども、この点に
ついて、総合的に見て、こうした子どもの居場所としてのわくわくプラザが、従来、学童
保育が子どもたちに保障してきたそうした内容と比較をして、質が落ちているのではない
かという、やはり率直な疑問を持たざるを得ないのですが、その点についてどうでしょう
か。
○近藤青少年育成課長 基本的に質が落ちているという部分については、私どもはそう思
っておりませんし、すべてご希望されるお子さんたちが入れないとか利用できないとかと
いう部分を解消するためにも、この事業の中身の充実についても、先ほど来お話をしてい
るように、今後も充実に向けて、また、保護者の皆さんのいろいろなご要望について、当
然できることとできないこと、すぐにできることとすぐにはできないことがございますの
で、緊急性ですとか優先性ですとか、そういうものも当然伴うということはありますけれ
ども、改善に向けて努力は今後もしてまいりますが、今の段階で質が落ちているというふ
うには私どもは思っておりません。
○石川委員 これらの上がっている声や、実際居場所も安全性も確保はできない。そうい
う実態が、では、いつになれば、安全、安心の場として胸を張って言えるようになるので
すか。今現在もう胸を張って言えるとおっしゃるのですか。
○近藤青少年育成課長 古川小の事例を出されてお話がありましたけれども、こういった
ことを一つ一つ、確かにおけがをされなくてよかったな、あるいは誘拐されなくてよかっ
たなと本当に思います。現実的には委員もお話をされていたように、情報が親御さんから
もなかった。学校の先生も早くお話をしておかないといけないな、こういう傾向が出てき
たなという時期の部分で、実はこのお子さんは留守家庭児として1年生からこの施設にか
かわっていた、ずっと利用していたお子さんですから、なおかつ、リーダーの一人は、も
ともと留守家庭児の施設の指導員でしたから、そのお子さんの状況というのは当然知って
おりましたし、ただ、そういう状況が、今、多動傾向が出てきたとか、それから外へ出て
しまうような徴候はそれまでなかったという状況でしたので、逆に予測がつかなかったと
いうようなことが1点ございます。
それからもう一つ、これは……。
○坂本委員 済みません。答えを簡潔にしてくれませんか。
○近藤青少年育成課長 したがいまして、基本的に私どもはこういった部分について二度
と起こさないように、これは起きてしまったことは反省として、今後もそういうことが起
きないように努めていく。
それともう一つ、これはいなかったのに連絡がない、カードを忘れてきているのに連絡
がない。こういう部分については、これは当然親御さんからもそういうお申し出がスタッ
フの方にあったと思いますので、そういう部分については改善されているものと理解して
います。もし親御さんからそういう指摘がなかったのであれば、今後、そういうふうなこ
とについて、場合によってはスタッフが気がついていない状況かもしれません。それは反
省をしなければいけないだろうというふうに思います。
○石川委員 もしこういう現実が随所に見られるのであるならば、例えば安心、安全の看
板、最低限の居場所の確認や児童の安全確保、これについてはまだ十分に果たせていな
い。事業内容がまだそこまで至っていないという認識に立つのが当然だと思いますが、そ
ういう認識で事業を進めていらっしゃるのですか。
○近藤青少年育成課長 結果的に200件を超える事故、けがをされているお子さんがい
うということは、これはもう事実でございますので、先ほど局長が申し上げましたけれど
も、1件でも事故を減らしていきたい。事故が起きないような部分について努力をしてい
きたいというのは、これはもう常々、今も今後も意に固めている部分でございますが、基
本的には子どもたちが元気に遊んでいる中では、転んだり、滑ったり、すり傷ですとか、
そういったものは今後もなかなか防げるものと防げないものがあると思いますので、事故
が全くなくなるということはあり得ないことだろうというふうに思っています。
○石川委員 現在が子どもたちをしっかりと受けとめることのできる安全で安心した場所
として十分に機能しているというふうに考えていらっしゃるのか。まだいろいろな問題点
はある。問題点はあるけれども、これからより頑張っていきたいのだという立場でやって
いるのかでは随分違うと思うのです。そうした点を聞いているのだけれども、局長、ちょ
っと明確に答えてください。
○大木市民局長 先ほども他の委員さんからもご質問がございましたけれども、安全で安
心して過ごせる場、当然のことで、私たちわくわくプラザはこういう場をつくったわけで
ございまして、今もそれを推進しているわけでございます。その中で日常的にいろいろな
事故だとか、あるいはこういう時たま困った状況が起きたという部分が出てきておりま
す。そういった意味において、先ほど言ったように、学校、親、スタッフ、その連携、ス
タッフ同士の連携、こういうことも含めて、起きてしまった事故を糧にしながら、今後、
絶対起こさないという気持ちでもって日常の生活ができるように努力してまいりたいと考
えております。
○石川委員 現状の認識がどうも明確にお答えになられない。私は、やはり今の安全対策
やそういう居場所の確認も含めて、事業そのもののあり方に問題があるのではないかとい
うふうに指摘をしておきたいと思いますが、さて、翻って、では、保護者から見た場合、
こういう事例を突きつけられたら、私は大変不安になると思うのです。これで私の子ども
は大丈夫かしら。その点では、保護者のこうした不安、これをどういうふうにお感じにな
っているのか。抽象的に聞いても難しいでしょうから、こういう不安を抱いて当たり前だ
な、抱かれる要素があるな。それについてはちゃんと対応しなければいけないなというふ
うに局としてそういう不安を受けとめていらっしゃるかどうか、局長、どうですか。
○大木市民局長 一つの事例でございますが、先ほど古川小学校の子どもさんのお話もあ
りましたけれども、これからも日常の生活の動向だとか生活をしていく上でどんなことが
必要なのかということも、親とのヒアリング、スタッフとの関係、これは本当に大事なこ
とではあると思うのです。それと学校での生活の仕方。こういうことも含めて、もっとそ
ういう情報交換をしながら安全対策に努めていく。これは一つそれだけではなくて、ほか
の部分を含めて連携を図ってやっていきたいという気持ちでいっぱいです。
○石川委員 私の言っていたことに答えてください。保護者の不安は私は当たり前だと思
います。局長はどうお考えですか。
○大木市民局長 保護者の方の不安がないようなわくわくプラザをつくっていきたい、そ
ういう気持ちでやっていきます。
○石川委員 では、現在の不安は理解ができるのですね。
○栄居委員 もう答えているではないか。少しくどいよ。
○石川委員 そこが大切なのです。
○栄居委員 何回も言っているではないか。
○大木市民局長 今まで起こった事故については深く反省をしながら、今後起こらないよ
うに努力してまいります。
○佐藤(喜)委員長 石川委員、この質問に関しまして同じようなご質問が続いています
が、市民局長のお答えでは、また同じようなご質問ということで、まとめていただければ
というふうに思いますが、いかがでしょうか。まだ質問していない委員もいらっしゃいま
すので、質問をまとめていただければというふうに思いますので、委員会の運営のために
よろしくお願いいたします。
○石川委員 それでは、自主学童の方の、今、請願が出されていますが、自主学童が何ホ
ールぐらいあって、実際そこには何名ぐらいのお子さんが通われていて、財政状況が非常
に厳しいということですけれども、それらの情報はどのようにつかんでいらっしゃるのか
お聞きします。
○近藤青少年育成課長 放課後児童健全育成事業というのは事業の開始後1カ月以内に都
道府県に届け出を必要としております。基本的にこれは政令指定都市に関しましては、政
令指定都市でございますので、私どもの方に届け出をいただくということで、私どもの方
に現在届け出をいただいている施設数は13施設ございます。13施設の中でお子さんが
3年生までのところとそうでないところ、4年生以上も利用されているところもあるよう
でございますが、合計で13施設、446名のお子さんが利用をされているというふう
に、1月現在ではそういうことで報告がございます。
○石川委員 そのうち市がつくりました法人に対する継続の経過措置の補助金、これを受
けている施設は何施設ぐらいあるのですか。
○近藤青少年育成課長 補助金を出しているのが9施設でございます。
○石川委員 それ以外、では、何もない施設、いわゆる助成を受けていない施設が4施設
あるという認識だと思いますが、そのほかに実際法人としての申請はしていないけれど
も、実質学童保育を自主的に運営しているという数は全くつかんでいないのですか。
○近藤青少年育成課長 全くつかんでいないわけではございませんが、基本的に私どもの
方に届け出をしていない。これは法の中にもございますが、学習塾やスポーツ的なグルー
プについては放課後児童健全育成とは認められませんので、したがって、中原区に1か
所、あるいは多摩区に1か所、そのような学習塾的なものを営みながら、学童保育も行っ
ておりますという看板を掲げているのも知っておりますが、そこの部分については届け出
をしていただいても受理はできませんので、それは放課後児童健全育成事業としては認め
られないというふうに私どもとしては判断しておりますので、特に届け出は必要ではな
い。それから、それ以外に幾つか昨年の留守家庭児事業から分かれて自主的に活動を始め
ますという声は聞いておりますが、そのグループが届け出をされていないので、活動をし
ているというふうには把握しておりません。
○石川委員 届け出にはある一定の要件が必要ですので、届けたくても届けられないとい
うところもあるかと思うのですが、先ほど他の委員の質問の中から、実際学童保育に通っ
ていた子どもたちやわくわくの子どもたちがなぜわくわくをやめてしまったり、そういう
その後の調査というのですか、子どもたちの生活実態をちゃんと把握する必要があるので
はないかということに対して、何らかその実態がわかるようにしたいというお答えだった
のですけれども、例えば学童保育に通わざるを得なかった。しかし、わくわくしか行くと
ころがない。その子どもたちが実際どういう放課後を過ごしているのか、あるいは自主学
童に行っている子どもたちもいるかもしれない。こういう面では、こういう自主学童の活
動そのものを市としても積極的につかむということは、生活実態をっかまえるという意味
では不可欠なのではないですか。
○近藤青少年育成課長 自主学童の実態、例えばこういうのをやっているのに届け出をし
ていないから違法ではないかということであれば、その調査はいたしますけれども、指導
はさせていただきたいと思います。
○石川委員 そういうことではなくて、子どもたちの放課後の生活の実態がどうなってい
るのかというのを見た場合に、わくわくに行っている子、また塾やご家庭で過ごしている
子、あるいは自主学童保育や法人で運営している学童保育で過ごしている子、こういう幾
つかのパターンがあるでしょう。その放課後の生活というのを把握するためには、こうし
た自主学童保育は、どこで、どういうことをやっているのかというのを知る必要はあるの
ではないですかと聞いているのです。
○近藤青少年育成課長 大変大きな問題でございますので、子どもたちの放課後の生活実
態というふうなことで、お子さんたちがどこで、どう過ごされているかという部分の調査
については、かなりいろいろな機関の連携が必要になってきますめで、私どもだけで果た
してできるかどうかというのは難しいと思いますけれども、先ほど猪股委員からの調査を
しなさいといった部分とは若干意味が違うと思いますので、そこの部分については、今、
わくわくプラザの定期的な利用をしていて、定期的な利用をおやめになったお子さんがど
ういった状況で放課後を過ごされているのか、わくわくプラザを引き続き利用されている
のか、それとも地域で遊んでいらっしゃるのか、あるいは自主学童というところに行かれ
ているのか、そういった実態の調査は、先ほども申し上げましたように、財団とか法人と
相談の上でできますけれども、6万3,000人の小学生のお子さんが放課後どう過ごされ
ているかという部分についてはかなり慎重な調査が必要なのかなというふうに思います。
○石川委員 わかりました。私も全校の子どもたちの放課後の実態をすぐさま明らかにし
ろと言っているのではなくて、さっき他の委員からあったような、今まで使っていた子ど
もたちが、その受け皿として当然自主学童保育もあるわけです。実際使っているわけで
す。その実態を調査の中で関連してしっかりと把握すべきではないか。しかも、これは学
童保育の連絡協議会の資料をいただいたのですけれども、しっかり調べているのです。現
在、全くの自主が9か所ですね。法人が補助金を受けてやっているところが9か所。計18か
所ということになりますけれども、こうしたことをすぐ川崎市が調べようと思えば、
実際すぐに調べられる。そういう実態を全く無視するということ自身が私は非常に意図的
ではないかなというふうに思うのですが、こうした実態について、例えばこういう連絡協
議会とか、そういうところの団体の協力も得ながら把握すべきだと思いますが、どうです
か。
○近藤青少年育成課長 届け出は当然義務づけられておりますので、もし私どもの把握し
ている以外に残り5施設があるのだとすれば、後ほど教えていただいて、そこに私どもの
方としても届け出をいただくように指導させていただきたいと思います。
○石川委員 では、この件に関しては強く……。
○佐藤(喜)委員長 石川委員、申しわけありません。審議も大分長くなってきまして、
実はまたテープの交換をしなくてはいけなくなりました。皆さんのこの審議の内容をテー
プにとって、後から議事録を起こすためのテープがもう切れますので、ちょっとここでお
待ちいただけますか。
○石川委員 はい、わかりました。
○佐藤(喜)委員長 事務局の方よろしいですか。それでは、石川委員、お願いします。
○石川委員 皆さん、時問も気になるでしょうから簡潔にやりますけれども、非常に重要
な問題についてはやはりこの場で明らかにしておきたいなと思っています。
では、ちょっと角度を変えて、先ほど説明の中でなぜ自主学童保育に支援ができないの
かという理由づけに、これまでの課題を引き続き残すことになるという非常にわかりづら
いご説明があったのですが、具体的にはどういうことでしょうか。
○近藤青少年育成課長 これは先の3月の当委員会等で新年度の事業をご審議いただく中
でもお話をさせていただいて、そして本会議の中でもご審議をいただいたかというふうに
は思いますが、まず、これまでの留守家庭児事業におけるさまざまな課題ということで、
理由の第1として待機児童がたくさんいたというふうなことがございました。それから未
設置、それからもう一つには、委託の施設は非常に財源の基盤が脆弱で、早く公設化をし
てほしいというような要望がもう何年来にわたって市に対して、市民団体の皆さんともご
相談をさせていただいてきたところでございます。したがって、早く委託とかそういう部
分を解消してほしいというようなことでのことがございました。
また、子どもたちの視点に立っと、基本的には兄弟同士が同じところで遊べないとか、
それから近所のお子さんと別々のところに行かなければいけない。親が仕事をしていない
ために留守家庭児ホールを利用できない。そういうような声も一方ではいただいていたと
いうことでございます。また、障害のあるお子さんについても、4年生以降も基本的には
まだ一人で生活するのは非常に苦しい。それを特例という措置ではございますが、年限延
長ということで、すべてのお子さんのご希望にもおこたえできなかった。それは定員の問
題やスペースの問題、そういうふうなことも含めて、いろいろな課題を早く解決してほし
いというようなことがございました。
そして、それらの課題について市民の皆さんともいろいろご相談をさせていただく中
で、なおかつ、行政組織の中でもいろいろ検討させていただき、小学校施設における児童
の健全育成検討委員会という委員会を内部組織でも立ち上げ、さらには市の附属機関であ
る青少年問題協議会、そういった中でもご審議をいただきながら、あらゆる角度の中でこ
のわくわくプラザの実施についてモデル事業から本格実施に至った。その中でなお自主的
なものを残すということは、基本的には財源が非常に厳しいという部分の中と、子どもた
ちの中に分け隔てをさらに残すというようなことがございます。
確かに先ほど来から各委員の皆様からまだまだ不備な点があるということでご指摘をい
ただいておりますので、私どもとしてもなお一層充実と改善に努めていきたいというふう
には思っておりますが、ただ、この自主のグループの皆さんを財政的な面で支援をしてい
くということになりますと、わくわくプラザを始めさせていただくということで、3月の
議会でご審議をいただいたことと相反するような行政施策の方向性になってもいけません
ので、私どもの方としては、このわくわくプラザの充実についてより一層改善を進めてい
きたいというように担当課としては考えております。
○石川委員 財源がないというお話でしたけれども、国の方で、市が委託事業として認め
れば、補助金として予算をつけることになっているのですが、私の理解では、おおよそで
すけれども、国の予算は1か所につき300万円の運営費を見込んでいて、そのうち半分
は保護者が、半分は行政、また、国が面倒を見る。地方自治体の場合は、300万円であ
れば、国が50万円、地方自治体、政令都市が100万円というような計算になろうかと
思うのですけれども、実際今の自主保育の現状からすれば、毎月の家賃代がちょうど赤字
になっていくとか、そういう10万円、20万円のところで本当に皆さんご苦労されてい
るのだと思うのです。そういう中で、国からの助成金だけでも受け取りたいというところ
は本当に切実だと思うのですが、例えば市が事業として認知をして、国からそういう資金
が受けられる。また、市の財政的にも、私に言わせれば、1か所当たりわずかに100万
円、それだけの予算しかつきませんけれども、それでもなおかつつけてほしいという声に
対しては、これは誠実にこたえるべきではないかと思いますが、いかがですか。
○大木市民局長 今、課長の方から細かい点についてお話をさせていただきました。そし
て、そういった背景のもとに全児童を対象としたわくわくプラザ開設に向けて準備をし
て、そして昨年の議会にお諮りをしまして、慎重なご審議をいただきまして、わくわくプ
ラザを今日まで実施してきたわけでございます。その中で、今、ずっといろいろな委員の
方々からご指摘がございましたけれども、さらに安全で安心して過ごせる場ということ
で、いろいろご指摘事項を改善しながら、わくわくプラザ事業を内容を充実してさらに推
進していくということでやらせていただきたいと存じます。
○石川委員 私の質問に答えていませんけれども、では、また角度を変えて言いましょう
か。例えば今、わくわくに通っていたけれども、わくわくに行けなくなってしまった。例
えば学校に行っていたけれども、不登校になってしまって行き場所を失ってしまった。こ
ういうお子さんたちも複数いらっしゃると思います。私の知っている学童保育の例をとっ
てみても、わくわくではもうつまらない、行きたくない。そのために自主学童の方に年度
途中から移籍をするというような事例も見られます。これは確かに市は一つのわくわくプ
ラザという事業を構えて、全員が来てもいいですよというふうに言っています。しかし、
そこでは対応できない、あるいはそこには合わない、そういう子どもさんたちがいること
も事実ですが、そういう存在は、局長、お認めになりますね。
○大木市民局長 余り調査していませんので、これから実態を調査するというお答えをし
ましたので、その辺、ちょっとつかんでいないのですが、川崎市としては、基本的に留守
家庭事業、そういう事業を廃止したのですが、廃止してわくわくプラザ事業へ統括してい
く、包含してやっていく。こういうことでございますので、内容をさらに充実してやって
いくという姿勢でございます。
○石川委員 私の質問に答えるように言っていただけませんか。これでは幾らたっても終
わらないです。そういう子どもたちの存在を認めるのかどうかということを聞いているの
です。ちゃんと答えてくださいよ。
○大木市民局長 わくわくプラザ事業をやめて、私は個人的に今やっているそういう留守
家庭児の方へ行ったという細かい報告を受けていませんので、その実態を今つかんでおり
ませんので、私からお答えすることはちょっとできないのです。
○石川委員 では、仮に例えば再三言ってきた安全性や安心していられる場所ではない。
例えばいじめなどもあるということは確認できましたけれども、そういう状況で親御さん
も非常に不安がっている。これは今後改善していくのだということで、暗にそれは局長は
否定できませんでした。そういう安心できる場だと言い切れませんでした。そうすると、
そういう状況と、あと子どもさんたちの直接の声、きょう、皆さんも読んでもらったよう
なそういう直接の声がある中で、そういう子どもたちが仮にいるとしましょう。局長、ま
だ調べていないというから、いるとしたら、その子どもたちにもケアは必要なのではない
ですか。
○近藤青少年育成課長 基本的にわくわくプラザがどこまで役回りをしょっているのか。
基本的に学校の中の問題を引きずってわくわくプラザに来ている場合もあるのです。その
辺では、何度も繰り返してお話をしていますように、家庭、学校、地域という部分、その
中にわくわくプラザも入って、そして、そういう委員、今おっしゃるような問題があるの
であれば、わくわくプラザだけの問題ではなくて、やはり地域ぐるみで学校や家庭と連携
をとりながら、一つ一つ課題を整理していかなければいけないだろうというふうに思いま
す。
わくわくプラザだけでできる問題と、わくわくプラザの中で起きたことで、その部分を
わくわくプラザとして解決することは、当然わくわくプラザでやっていく必要があると思
いますけれども、先ほど東大島の問題については、そういういじめがあったというのは把
握しておりますが、学校の中でも同様なことがある。下校後、下校時、それから通学時、
そういった状況の中でも、そのお子さんだけではなくて、全体的にそういった事例がある
というお話も伺っておりますので、この辺は学校側ともわくわくプラザとしてもいろいろ
情報を共有化してやっていく必要がある。これは東大島だけの問題に限ったことではない
というふうに把握しておりますので、あくまでも学校側と、それから家庭と、一つ一つの
事例については共有化を図って解決していかなければいけないというふうに思っていま
す。
○石川委員 再度要求します。ちゃんと質問に答えてください。
もう一つ、子どもの生の声で質問したいと思います。子どもになぜ行かないのかと私の
知り合いの父母が言いました。つまらない、規制される、禁止が多い、見張られている。
これは実際けがを起こさないようにというスタッフの思いからすれば、こうした行動自身
も起き得る、私にしてみれば過ちなのかなというふうな気がします。あと、仲間がつくれ
ないから、こういう意見もあります。確かに仲よくやれる子もいます。元気に遊んでいる
子もいます。しかし、そこに遊べない、あるいは学校自身には行けなかった、そういうお
子さんたちが、こういう自主学童保育やそういうところで共同生活やお互いの成長を支え
合うということが現実的に行われています。
そういう子どもたちに対して、市はわくわくをやっているからわくわくに来ればいいの
だというだけで、本当に個別のケア、川崎市が子ども権利条例で位置づけた個々に必要な
ケアというものがなされているのかどうなのか。当然そういう子どもたちにも、私はすぐ
さま予算をつけろとか何とか復活しろとかといっているのでほありませんよ。そういう子
どもたちにもしっかりとケアする必要があるのではないですかということを言っているの
ですが、その点について、局長、どうでしょう。もう明確に答えてくださいよ。
○大木市民局長 今、一つの事例として子どもさんのご意見があったわけですが、子ども
さんの受けとめ方もあるだろうし、こちらの内容の部分もあろうか、両方あろうかと思い
ます。そういった部分で、わくわくプラザの中で行事等の工夫だとか、スタッフと子ども
との関係だとか、そういうものを子どもさんたちにわかりやすく、そして魅力あるものに
していかなければいけないということで、そういうことがないようにこれからも努めてま
いりたいと思っております。
○石川委員 それは行政の努力はわかります。努力したいという気持ちもわかります。そ
れはぜひやってもらいたい。しかし、いみじくも課長が言ったように、わくわくプラザか
どうかというのは子どもが選ぶのです。子どもが行ってくれなければ困るのです。そうい
う子どもたちが行けない、行きたくないという場合に、例えば、それは行政としては、そ
ういう子どもたちにも来てもらうための努力をする、これは当然です。でも、今現在、こ
の子たちは生きているのです。生活しているのです。親も、例えば働いていれば、本当に
子どもを預けるところがなくて困っているわけです。そういう今困っている子どもたちの
ためにしっかりとそういう子どもたちの存在を認めてあげて、何とかそこに受け皿をつく
ろうと考えるのが、子ども権利条例というのをつくった川崎市の子どもへの対応ではない
のですかと言っているのです。
○近藤青少年育成課長 子ども権利条例の部分から申し上げますと、その部分を検討した
上で、すべてのお子さんたちに利用していただけるということを行政として行うわけです
から、一部の子どもが使えるようなものよりも、利用したくても利用できないというよう
な施策ではなくて、すべての皆さんが利用できる施策としてわくわくプラザというものを
始めさせていただいた。
基本的にはわくわくプラザ以外にお子さんたちの生活実態というのはいろいろなところ
があります。わくわくプラザは行きたくない、僕はスポーツの習い事があるからそっちに
行く、こども文化センターを利用する、あるいは今言われたように自主グループを利用さ
れるような、いろいろなご希望が確かにあると思います。行政として基本的に一部の部分
にどこまで支援をする必要があるのかという部分を考えたときに、私どもとしてはすべて
のお子さんたちが公平に利用していただけるように内容の充実に努めて、このわくわくプ
ラザ事業を実施しておこうすいうのが今現在の市の施策である。したがいまして、自主グ
ループヘの支援というのは考えておりませんということでございます。
○石川委員 その点では2つ言いたいことがあります。例えば学校で不登校の問題を考え
てみましょう。学校教育というのがあります。でも、そこからどうしてもなじめない、外
れてしまう子どもたちがいます。しかし、行政としては、教育委員会としては、この子ど
もたちに対しても、何らかケアしなければならないということでさまざまなサポートを行
っています。これが子どもたちへの対応の正しいあり方だと思います。ところが、いざ、
放課後となると、わくわくプラザをやっているから、そこにこぼれた子どもたちがいる。
そのこぼれたといったらおかしいですけれども、そこになじめなかったり、そこが生活の
場として感じられなかった。子どもたちが感じることですからとぞも大切なことですけれ
ども、そうした子どもたちには一部の人の支援だといって支援を拒否する。では、そうい
うことを言うのならば、近藤課長は、例えば不登校児に対するそういうケアを一部の子ど
もたちに対する手厚いケアだということで批判をするのですか。
○栄居委員 委員長、議事進行。委員長、これは最初のところでもきちんと報告をしてい
ただいていますけれども、登録率というのは56.61%なのです。だから、半分近くの方
がわくわくに登録されていないわけだ。だから、個々の例を持ってきて、どういう理由で
どうだということになれば、これはもう切りのない話だし、それから、わくわくに1回参
加された方でおやめになった方についても、先ほど調査をされるということなのだから、
ともかくもう1年になるわけですので、そういう意味では、学校全体で児童全体にわくわ
くについてどう考えるのか、あるいは、どういう点が魅力があって、どういう点が魅力が
ないのかとかというそういうアンケート調査をしていかないと、今ここで、わずか10カ
月ちょっとたっただけで、すべてのものをここで網羅しろといったって、僕は無理だと思
います。だから、そういう意味で、全体の調査をするのなら、全体の調査をしてもらえる
ようにして、今の問題、個々のケースをいろいろ挙げたら、もう切りのない話だと思う
よ。これは3時になったって、4時になったって終わらないよ。
○佐藤(喜)委員長 石川委員、大分審議時間も長くなってまいりましたので、質問をま
とめていただけるようにお願いいたします。
○石川委員 では、議事の進行には協力をしたいと思います。
ただ、先ほどの質問に関しては、局長でも結構です。しっかりとお答えをいただきたい
のと、あと、では、もう1点質問をさせていただければ、平等ということですけれども、
例えば平等というのは、何か同じような施策を平等に施すことではないというふうに私は・
考えています。
確かに皆さん方がおっしゃるように、それぞれ支援をすべき内容、その量やその質も異
なります。障害児のお子さんをとってみればいい例だと思いますけれども、そうした子ど
もたちに対してはしっかりとケアが必要だと。障害児のお子さんにはしっかりと一人対応
でケアをしなければならないということはおわかりになっている。ところが、例えばお父
さん、お母さんが働いて通われていない。そういうお子さんだけはほかの子どもたちと全
く条件が一緒で、その子どもたちに対して、例えば自主学童に対する支援だとか専任の指
導員がちゃんといるように子どもたちにも理解をさせるとか、そういうことが実際不公平
だと言われる。私は、ちゃんと障害児分野ではある程度平等だというのが、それぞれの必
要に応じてケアするのが平等だよ。結果的にみんな平等になればいいではないかという話
をしておきながら、片方では、それはみんな同じではないからだめなのだというのは、こ
れは完全に行政の一貫性がありません。
ですから、この点についても、児童福祉法がそもそも学童保育を位置づけた大きな理由
は、今まで全児童対策、児童館事業があったけれども、それだけでは当然ケアすることの
できない、就労している親の子どもたち、学童保育を必要としている子どもたちのための
施策が必要だということで、国も法律として位置づけたわけですから、努力義務を課した
わけですから、その子どもたちに対するケアが一部の者に対するケアだとか、手厚くなっ
てはならないとか、そういうことでは決してないのだと思いますけれども、その点につい
て、どうすることが子どもたちの平等を確保できるのか。その見解を市民局長にお聞きし
たいと思います。
○大木市民局長 先ほど来わくわくプラザの中身からいろいろとお話が出ているのです
が、特にわくわくプラザそのものが子どもの権利条例、これに合致して私どもやってきた
というふうに認識しておりますし、そこのもとに議会でご承認をいただいたということで
あります。そして、我々はこの事業が今までやってきた留守家庭事業を包含して、なおか
つ発展させようという形でやってきているという中であります。その中で、子どもさんた
ちの平等を常に考えながら、そして公平も考えながら事業運営をしているわけです。その
中で、いろいろな文化的な行事だとかスポーツ的行事、あるいは校外活動とか、さまざま
な活動を通して、そして子どもさんの日常的な動き中で子どもさんのケアを含めて実施し
ているわけです。その中で、つまらないや、いや、嫌だという子どもさんも中にはいらっ
しゃるかもわからない。しかし、そういう方も見ながら、そういう子どもさんにも声をか
けながら働きかけをしたらどうかという、手を差し伸べることも大事だというふうに私ど
も認識しておりますし、これからもそのような方法と調査をしながら、これからのわくわ
くプラザになお大勢の皆さんが来ていただくように努力してまいりたい、こういうふうに
考えております。
○石川委員 それでは、わくわくプラザでそうしたみんなが来られるように、先ほど課長
が言った一部の子どもたち、その子どもたちも安心して通えるようなものにするのだとい
うことで、局長は頑張るのだということですけれども、そういうことでよろしいのです
か。今通えていない子どもたち、自主学童に行っている子どもたち、こういう子どもたち
の意見をしっかり聞いて、その子どもたちがどうしたらわくわくプラザに行けるようにな
るのか。また、父母がそんなに財政的な負担もしなくても、どうしたらわくわくプラザで
十分に子どもを安心して育てられることができるようになるのか。そういうことをしっか
りと受けとめる何か保障、そういうふうなものをしっかりと示すことができるというふう
に考えてよろしいのですか、局長。
○大木市民局長 今、自主的に行われている学童保育ですか、行っている方のお気持ちは
ちょっと私はつかんでおりませんけれども、すべての小学校の子どもさんに対してカバー
しているという事業なのですから、魅力あるものにしていかなければならないというふう
に考えておりますので、選択していただくようにしていただきたいし、私どももそういう
ふうに安心して過ごせる場ということを見せるように努力してまいりたいと考えておりま
す。
○石川委員 最後に一言。では、そうした自主に通っている子どもたちとか、そういう親
御さんとか、そういうところともしっかりと話し合いをして、何が今不満なのか、何が不
安なのか、そういうところをしっかりと今後とも詰めて、信頼たるものによりよいわくわ
くプラザにするのだということをお約束していただいてよろしいですか。そのぐらいでき
るでしょうか。
○大木市民局長 いや、何が不満とかいうことにつきましては、私ども把握はするつもり
はございません。やはり魅力あるわくわくプラザづくりをやっていこうと考えておりま
す。
○石川委員 魅力あるわくわくプラザ、実際今、わくわくプラザでは行けないという子ど
もたちに対して、そういう子どもたちが来るようになるためには、その子どもたちから話
を聞かなければ、どうやったらいいかわからないではないですか。机の上で考えられるの
ですか。しっかりそういう子どもたちの声を聞くということが最低限の市の対応ではない
ですか、局長。
○大木市民局長 わくわくプラザ事業につきましては全児童対策としてやってきたという
ことで、これからもそのまま続けていくつもりでございますし、この内容につきましてわ
かってもらえるように私ども努力していきたいと考えております。
○石川委員 それでは、皆さんのご意見もあるでしょうから、質問はもうこの辺でやめま
すけれども、本当にきょう傍聴に来られた父母の方もたくさんいらっしゃいますが、何と
ひどい対応かということが如実にわかったのではないかなという気がします。自主学童で
頑張っている保護者や子どもたちからの声を聞く耳すら持たないというところが明確にな
りました。ただ、私は大切だなと思うのは、局長も今のわくわくプラザでどうぞ安心し
て、安全でお子さんを預けてくださいと胸を張って言えなかったということです。問題自
身は改善していくという言葉と裏腹に認めざるを得なかったという点は、私は今回の論議
を通して非常に重要な点、これからの課題ではないかなというふうに感じています。
○栄居委員 それぞれ委員の人たちがわくわくプラザについての見解が異なるのは、これ
はやむを得ないことだけれども、少なくても今までの理事者側の答弁の中では、安心して
安全でそして子どもたちに魅力のあるような、そういうわくわくプラザをつくっていき
たい。こういうふうに言っているわけだから、それはまだ10か月しかスタートしていな
いのですから、しかも、それも専任のスタッフというか、いろいろつなぎつなぎの部分も
あるわけで、確かになれない部分もあるでしょうし、まして施設は学校を間借りという
か、借りているわけだから、市民局の意のままになり切らないという。だから、そういう
ことを差し引けば、ともかくこれからのわくわくプラザ事業について、ご答弁されたよう
なそういう方向でより努力をしてもらいたいというふうに思います。
今いろいろな意見が出たのだけれども、私は、それぞれ皆さんいろいろなところからお
話を聞いてお話しになっているのだろうと思うのだけれども、こうやって懇談会を開いて
も、こんな立派なのをきょうつくってもらって、これは親御さんたちはパーセンテージで
どのぐらい参加をされているのか。さっきは親がみんな集まれるような時間で、集まれる
ような場所でなんていったけれども、こんなことは考えられないわけですから、そのこと
は抜きにしても、実際にそこでどういう話が出されているのか。そういうものを1回整理
して、大変だと思いますけれども、こういう話がありました、こういう話がありましたと
いうことは、議会の方にも出してもらってもいいのかなというふうに思うのです。そのほ
かに今みたいな話がみんな隠れてしまっているというのならば、これは懇談会のあり方と
いうものを考えなければいけないというふうに思うのです。本音が出てこないのでは、懇
談会をやったって何の意味もないわけだから。
それから、やはり56.数%しか登録をされていない。では、何でそういうことに魅力が
ないのか。さっき私は議事進行で申し上げましたけれども、そういう調査もぜひしていた
だきたい。それは1年を一つの起点として、そんなふうに思うので、そこらの見解もお聞
きをしたいと思うのです。
それから、お父さん、お母さんたちが懇談会に出てこられない、あるいは、そういうも
のにどうしてもこの日は仕事の関係でとか、いろいろなことがあるのだろうと思うのだけ
れども、そういう場合には、例えば文書で何かそういう要望や要求があれば出してもら
う。あるいは子どもに託してもらう。そういうことも私は方法だと思うのです。でも、議
会は議会で行政に対していろいろな注文をつけなければいけないけれども、現場は現場で
要望や要求があるわけだから、少なくてもこれだけリーダーと子どものコミュニケーショ
ンといっているのだから、家庭の中で子どもと親のコミュニケーションがあって当然だと
いうふうに思いますので、きょうはわくわくで何をやったの、どんなことをやったの、何
があったの。それは、親としては当然そういうことを聞けるわけですし、聞かなければい
けないわけですから。その中で何が問題なのかというふうなことは、親御さんからも十分
意見を聴取してもらいたいというふうに思うのですが、その辺のことについて、ちょっと
幾つか言ってしまったけれども、だれか答えてください。
○大木市民局長 委員、今おっしゃった内容につきましては、確かにデータをきちっと把
握しないといけないのかなというふうにつくづく感じるわけです。そのデータの中身は何
なのか、こういうこともあろうかと思います。そういったことで、保護者会の内容をどう
伝達するのか、参加されない方がどういうふうに伝達してもらうのか、その手法だとか、
あるいは登録率の今分析だとか、それから、先ほどからいろいろな委員から出ております
けれども、いろいろと追っかけの調査も必要な部分は、これから法人と調整しながらでき
る範囲でやっていきたいと考えております。
○栄居委員 ともかくまだ10か月ですから、すべてをクリアするというのは、これは物
理的にも無理だと思うのです。だから、今年やってみて、先ほど備品の問題、予算の問題
なんかも出ていましたけれども、そういうものも暫時考えていただく。あるいは、ああ、
こういうところにもうちょっとお金をかけなければいけないのか、そういうことも1年の
経験則の上で理解できるわけですから、そういうものをさらに積み重ねていっていただい
て、おっしゃられるように、安心して安全で、それで子どもたちに公平な放課後のあり
方、そういうものも考えて、あるいは進めてもらう。それには市民局が頑張ったってだめ
なのだから、そういう法人であり、法人を通じてスタッフの人たちにどこまでそういう意
を酌んでもらうか、あるいは親御さんたちの気持ちをどれだけスタッフの人たちに理解を
してもらうのか。ただ、東大島のときみたいに、突然な用事があってちょっと部所を離れ
てしまうというような、そういう予測できないような問題もあるわけですから、そういう
ものを一つの糧にしながら、充実した事業をぜひ進めてもらいたいということを申し上げ
て、私は終わります。
○花輪副委員長 私は角度を変えまして、ちょっと気になることがあるのですけれども、
2年半の試行の期間がありまして、あのときはモデル実施だったわけですが、要するに、
あれは市の直営ということで、市の事業としてやってきた。今回の本格実施に当たって
は、こども文化センターの運営も含めて法人に委託をした。私どもはあくまでも素朴なイ
メージですけれども、先ほどのおやつの話ではないですけれども、もう少し自由にいろい
ろな形で物を調達したり、あるいはいろいろな行事または中身も含めて、もっと何か自由
にやってもいいのではないかなというふうにも思うのです。その辺のところ、どうなので
しょうか。一応まだスタートしたばかりなので、スタッフはこうでああでと、何か細かく
こういう、わかるのですけれども、もっと変化、応用がきいてもいいのではないかななん
て思うのですけれども、いかがでしょうか。
○近藤青少年育成課長 もう既に114の中でそれぞれが個性というか、そういうものを
目指して事業運営していることは事実なのです。ですが、モデルでこういうふうにやって
スタートしていますから、やはりまだまだ今までのモデル上には立っているのですが、実
際にはモデルで行ったことの反省とか、スタートそれぞれの工夫の中でそういうものを盛
り込みながらやっていますので、おっしゃっている部分というのは、例えばお金の使い方
ですとか、そういう部分がわくわくプラザの中で主体的にやれればいいのではないか。と
ころが、どうしてもこれは公金ですので、そこの部分が余りオープンになり過ぎても、そ
こに欠格性が生まれてもいけませんので、やはり組織としてきちっと管理する必要が出て
まいりますので、そことの兼ね合いですとか、ですから、おやつの契約方法ですとか、そ
ういったプログラムの中身の中で独自性をそれぞれスタッフが日々努力していただいてい
ますので、だんだん違いは出てきていると思います。
○花輪副委員長 だんだん違いがということなのですけれども、私が考えるには、方向性
としてはもっと本当に、今回の請願の中で父母懇談会をというのは、月1回ということ、
これは僕はすばらしいことだと思うのです。いいことだと思うのです。要するに、今まで
は行政が主体となってやりますよ、皆さん集まってください。なかなかうまく集まらなか
った。でも、こういう形で請願の中に月1回程度今度からやりたいということは、行政が
悪い、これが悪いって、そういうことを指摘するような会では当然ないと思うのです。
前向きに、あと地域の中でも、本当に今、わくわくプラザの理事をやっているけれど
も、その中でこんなことをやってみたいというボランティアの方が、僕の方にも具体的な
お申し出等も結構入ってきたりするのです。でも、それをどううまくやっていくのかとい
う部分はかなり難しい部分もあるのですが、これは局長さん、僕は事業の運営そのもの
は、これは悪く言ってしまえば、何か問題があれば法人といって、何かいいことは行政が
やりましたなんていうふうにとられかねないという問題、これはちまたの声ですからね。
ちまたの声を私は代弁しているですが、そういうふうに言われかねませんので、もっとそ
の辺の行政がやるべきこと、運営主体、これはスタッフの方も含めてですよ。実際運営主
体がやるべきこと、それから、あるいは父母の方や地域の方にお願いするべきこと、もっ
ときちんと整理しないと、何でもかんでも行政でやりますということは、僕は当然できな
いし、また、ある意味でやる必要もないと思うのです。
ただ、きちんとやるべきことは、安全管理とかそういう内容とか、危機管理的なものも
含めて、そういうものについてはきっちりやる。そういう立て分けが必要だと思うので
す。もっと民の力、民力、地域の力、それをもっと活用するのは当たり前だというふうに
思うのですけれども、ごめんなさい、ちょっと言い方が乱暴な言い方で申しわけないので
すが、局長、その辺のところをちょっと教えてください。
○大木市民局長 わくわくプラザ事業につきましては、運営要綱に基づいて実施している
ということで、ご承知のとおり、法人に委託して運営をやっていただいているわけなの
で、何でかといいますと、やはり弾力的な運営ができるだろう。市が直接的に運営するよ
りも、いろいろな地域人材だとか、フレキシブルな運営方法なり考え方ができていくだろ
うという意味でやっていただいている。それはコンセプトとしてあるわけです。
そういう意味で、その中で先ほど一つの例をとりますと、父母の懇談会をどうする、月
1回がいいのか、2回がいいのか、学期ごとがいいのか、それはわくわくプラザなり地域
の実態にもよるし、地域の二一ズもあろうかと思いますし、その辺の意見を酌みながら弾
力的に運営していただいて、要望を聞いたりフレキシブルな対応をしたり、そして中でま
た協力してもらったりということが可能だと思うのです。だから、それは弾力的に運営し
ていただくように法人とも詰めていきたいというふうに考えておりますし、なお一層弾力
的な運営ができるように、余り市も言わないで、もう少しオープンにできるような方法を
やっていきたいなというふうに考えております。ただ1点、事故だとか、やはり安全、安
心ですから、その辺については意思の疎通を欠いてはいけませんから、市としてもきちっ
と介入して調整を図っていく。このような運営をしていきたいと考えております。
○花輪副委員長 最後に要望させていただきますけれども、特に請願第24号、43号に
絡むのですが、お父さん、お母さんが働いていらっしゃる、あるいは一人親だという方た
ちでも、要するにもうフルに働いている。それで、お子さんが放課後非常に心配だという
ことからいろいろな請願・陳情が出ている。だから、その辺の真意をしっかりと酌み取っ
ていかなければいけない。先ほどからの議論の蒸し返しをしたくないのですけれども、一
番弱者と申しますか、本当に必要な方たち、子どもさんにとって、いろいろな形の子ども
さんたちがいるので、障害のお子さん、あるいはお父さん、お母さんが働かざるを得ない
ような状況の方たちを、そこに目線、視点を置いてさまざまな事業をこれからも展開して
いきたい。行政としてどこまでやる、あとは地域の力、家庭の力、学校にもご協力いただ
いてというそういう形でやっていかない限りは、やはり事故とかいろいろな問題、トラブ
ルが出てしまうと思うのです。ぜひそのような観点を大事にしていただきたいということ
を意見として申し上げて、終わりたいと思います。
○猪股委員 さっきちょっとテープの合問でいろいろやっていたのだけれども、公式なと
ころでちょっと確認をしておきたいというふうに思うのです。
私は、減少傾向にある利用率のところの実態把握をと言ったのに対して、課長は、その
後、どこで、どう過ごしているのかという話をされているのですが、今回の陳情・請願の
議論の中で、よりよい形にしていくということを、これから改善をしていこうとするとき
に、わくわくに登録をしていたのだけれども、なぜやめたのかというその理由のところに
大きなかぎがあるというふうに思うのです。子どもの権利条例に基づいて今まで入りたく
ても入れなかった人たちが入ったよ。それは結構なことなのだけれども、それに基づいて
入ったにもかかわらず、出ていっているという、子どもの権利条例に基づいて考えても、
なぜ出ていったのかというそこのところの原因をしっかりと把握してもらわないと、きょ
うの審査の趣旨はまさにそこにあるのだろうというふうに私は思うのです。今回の陳情第
43号の5のところででも、子どもたちの気持ちに寄り添って要望をよく聞いて、抜本的
な改善を今すぐやってくださいよということで考えても、実態調査をするべきだというふ
うに申し上げたいと思うのですが、いかがですか。
○近藤青少年育成課長 済みません、私、言葉の使い方が悪かったかもしれないのです
が、あくまでも定期的な利用を申し込んでいた人たちが定期的な利用をやめた理由という
のは調査できるのです。つまり、把握していますから。定期的な申し込みを中止した人
は。ところが、登録をやめた人というのは把握していないのです。つまり、登録はしっ放
しなのです。来なくなっているお子さんというのは、いつから来なくなっているとかいう
部分というのは確かにわかるのですが、それが登録をやめたかどうかというのは、意思の
確認まではしていないので、したがいまして、もともと登録だけしておいて、最初から1
日も来なかったお子さんもいるのです。とりあえず登録しておいて、使いたいときにだけ
行かせればいいやという部分がありますから、したがって、登録をやめたか、やめていな
いかという部分は……。
○猪股委員 わかった。私もあのとき定期的というふうに申し上げておりますので、その
ことで結構です。
○佐藤(喜)委員長 それでは、請願及び陳情の取り扱いについてご発言をお願いしたい
と思います。
○石川委員 委員長、質問。これは請願1個1個に対して意見を言うのですか。
○佐藤(喜)委員長 一括又は、個別にというご意見について、協議いただければと思い
ます。
○石川委員 いろいろな角度から多少違ったニュアンスもありますので、1個1個ちゃん
と審議をした方が私はいいのではないかなというふうに思っています。
○佐藤(喜)委員長 今、石川委員の方から、請願第23号、24号、陳情第43号につ
きましては一つずつ取り扱った方がいいというようなご意見がありますが、よろしいでし
ょうか。
(異議なし)
○佐藤(喜)委員長 それでは、「請願第23号わくわくプラザの改善と充実に関する
請願」について、取り扱いについてご発言をお願いします。
○栄居委員 継続。
○石川委員 私の会派、共産党としては、審議の過程でいろいろこの方向で改善していた
だくという方向がかなり明確に出てきていますので、これは採択あるいは趣旨採択がふさ
わしいのではないかなというふうに思います。
○廣田委員 継続でお願いします。いろいろ要望が出ましたので、その線に沿って市民局
の方で努力してもらうように継続していったらと思います。
○花輪副委員長 今、いろいろな調査事項、その他いろいろと課題等も出ましたので、こ
れは継続ということで取り扱いをお願いしたいと思います。
○猪股委員 請願第23号に関しては、きょうの審議の中で理事者の方のご答弁をいただ
いているところで何のそごがないので、私はこれは趣旨採択でいいのではないかというふ
うに思います。
○佐藤(喜)委員長 今、継続というご意見と趣旨採択、採択というようなご意見があり
ますが、いかがでしょうか。
○井口委員 私は、先ほどの審議だったら、これは皆さん賛成するのではないかと思った
ので、なぜ継続なのか、ちょっと理由を伺いたいのですけれども。
○栄居委員 分かれたのですから、採決してしまってください。
○石川委員 私は採決には反対です。結局、論議の中である方向性も行政から示されてい
るのでヤただ、ここのところはどうして継続なのかも含めてちょっと論議をしてみて、皆
さんがどうしてもこれは継続で見守りたいというのであるならば、例えばこれらの進捗状
況をまた必ずご報告をいただくということも踏まえて、また早い時期に審議をしていただ
くということも可能かと思うのですが、現実的にはこういう方向で進んでいくものだとい
うふうに理解をしておりますので、そこのところは、では、もう少し取り扱いについての
協議をしていただけたらと思います。早急に採決という形は私はとりたくはありません。
○栄居委員 私の少なからずの経験の中で、一々採決に当たってどういう理由でどうだと
いうそういうことを問われたのは、私は初めてです。これは心外です。継続というふうに
申し上げているのですから、それで反対であろうと何だろうと、継続の会派が多いのだか
ら、それはそういう取り扱いをしてください。
○佐藤(喜)委員長 今、この段階の中で継続と趣旨採択、採択というのが出ております
が、もう少しこの内容であればというようなこともご意見が出ていますので、皆さんのご
意見を聞いて、なおかつ、継続という取り扱いをしたいと思いますが。
○花輪副委員長 皆さん、もうご意見を。
○佐藤(喜)委員長 わかりました。
○猪股委員 私もこの内容で趣旨採択でいいのではないかというふうに思うのです。継続
の理由を聞くというのは心外だとおっしゃいますけれども、その理由によっては、調整が
とれるのかなというふうに思ってのことではないかと憶測するのです。
○井口委員 そのとおりです。私は採決に持ち込むことはなく、皆さんで一致することが
いいなと思ったから、一致できることがあればと思っただけのことであって、それ以上の
意図はありません。
○佐藤(喜)委員長 今のご意見を聞いて、自民党さん、いかがでしょうか。
○廣田委員 わくわくプラザが始まって10カ月ということでまだ日が浅いので、これか
ら市民局としても改善していくところはしていくと思うのです。それを見守っていけたら
いいと思って継続ということであれしました。
○栄居委員委員長 今後、取り扱いで意見が分かれたらすべてそういうふうに理由を問
いますか。
○佐藤(喜)委員長 いえ、理由ではなく今のこの協議を経て、それで皆さんが納得さ
れるならと。
○栄居委員 皆さんがすべて、だって、もう意思を表明しているのだから、そういうこと
で取り扱いをしてくださいよ。そんな言い方をしたらおかしいよ。
○佐藤(喜)委員長 そのようなご意見もあるかと思いますが、委員長としては、なるべく
ほかの委員のご意見を聞いて、例えば考えることがまたあるかなというふうに思いました
ので、再度、皆様にお諮りしているわけですので、ぜひご理解いただきたいと思います。
○花輪副委員長 いや、私も、もう少しこの取り扱いについては、すり寄れるものであれ
ば、もちろんすり寄せたいと思いますけれども、先ほど来、いろいろなご質問が出て、こ
れだけ考え方が違う、わくわくプラザに対する角度が違っていると、正直な話、これはか
なり厳しいものがあるなと。私が考えるには、先ほどと同じように、やはりもう少し継続
してこの問題については取り扱うべき問題かな。これから幾ら議論しても、角度が違うの
で、なかなか厳しいのかなという意味で、私は継続というふうに申し上げたわけでござい
ます。
○佐藤(喜)委員長 それでは、継続ということでよろしいでしょうか。
(異議なし)
○佐藤(喜)委員長 それでは、請願第23号につきましては継続審査といたします。
次に、「請願第24号学童保育の復活とわくわくプラザの充実に関する請願」につい
てご発言をお願いいたします。
○石川委員 私も質問の中で述べてきたように、父母の不安や児童の今抱えている不安と
いうのは、これは見過ごすことのできないものだと思います。また、職員体制の方も改善
は図るとのことですけれども、例えば継続性のことでいえば、3年間勤務をすれば、雇い
どめという形で総入れかえになってしまうというようなことも灰聞をしておりますし、そ
うした意味で、本当に安心、安全の事業が継続性で保たれるのかどうなのかということ
は、職員体制としても私は非常に疑問があると思います。ですから、こういった意味で
は、今度の審議に関してはぜひ趣旨を採択していただいて、その思いを行政の中に生かし
ていただくということが妥当だと思うので、趣旨採択を要望します。
○栄居委員 先ほど青少年育成課長の方からももう事細かにわくわくプラザの事業の展開
について説明があったわけですけれども、したがって、私たちはわくわくプラザをどう充
実したものにしていくのか。そういう意味で言えば、請願の対応としては、本来ならこれ
は僕は不採択でいいと思います。だけれども、そういうわけにもいかないから継続。
○廣田委員 我々も継続でお願いします。
○浜田委員 継続で。
○猪股委員 私も、これこそ先ほどの副委員長さんがおっしゃった、考え方の違いの中で
なかなか一致点が見出せないのかなというふうにこの請願に関しては思いますので、継続
でお願いいたします。
○佐藤(喜)委員長 今、皆さんのご意見を伺いましたが、継続というお声が多かったと
思います。
請願第24号につきましては継続審査とすることでよろしいでしょうか。
(異議なし)
○佐藤(喜)委員長 それでは、請願第24号につきましては継続審査といたします。
次に、陳情第43号児童福祉法・子どもの権利条例に基づき、自主共同の学童保育
などへの具体的な支援を求める陳情」につきましてご発言をお願いいたします。
○石川委員 先ほど他の会派からの質問が余りなかったので私の質問がほとんどだった
かと思いますけれども、実態の把握について一応求めておきましたし、また、猪股委員か
らのその後の経過というところで、ひょっとしたらひっかかってくる部分もあるのかなと
いうことも理解をしますので、まずそういうところから始めていただくことを含めて、き
ょうは継続として、ぜひ近いうちにそういう実態を把握した上でまた論議をしたり、ま
た、支援の方法について何か具体的な支援策がないのかどうか論議をしていただけたらと
いうふうに思います。
○栄居委員 継続。
○廣田委員 継続。
○花輪副委員長 同じです。
○猪股委員 継続。
○佐藤(喜)委員長 それでは、陳情第43号につきましては継続審査とすることでよろ
しいでしょうか。
(異議なし)
○佐藤(喜)委員長 それでは、陳情第43号につきましては継続審査といたします。
請願・陳情の審査は以上のとおりです。傍聴の皆様並びに理事者の方はご退室をお願い
いたします。
(理事者・傍聴人退室)
○佐藤(喜)委員長 次に、その他ですが、委員の皆様から特に何かございますでしょう
か。
(なし)
○佐藤(喜)委員長 それでは、本日の市民委員会はこれで閉会します。
午後1時53分閉会


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