平成14年12月20日(金) 平成14年(2002年) 第4回 川崎市議会定例会会議録(第5日) 午前10時1分開議 〔局長「ただいまの出席議員議長とも62名」と報告〕 ○議長 小泉昭男 休会前に引き続き,ただいまから会議を開きます。 −−−−−−−*****−−−−−−− ○議長 小泉昭男 本日の議事日程を報告いたします。本日の議事日程は,お手元に印刷 配付してあります議事日程第5号のとおりであります。 −−−−−−−*****−−−−−−− ○議長 小泉昭男 これより日程に従い,本日の議事を進めます。 −−−−−−−*****−−−−−−− ○議長 小泉昭男 29番,鏑木茂哉議員。 〔鏑木茂哉登壇,拍手〕 ○29番 鏑木茂哉 市民委員会に付託となりました諸案件につきまして,委員会における 審査の経過並びに結果を御報告申し上げます。 次は議案第120号,川崎市こども文化センター条例の一部を改正する条例の制定について であります。委員会では委員から,こども文化センターを財団法人川崎ボランティアセン ターに管理運営を委託することのメリットについて質疑があり,理事者から,利用者から は,利用時間の延長を求める声や運営に参画したいという意見もあり,市民のニーズをよ りきめ細かくとらえる必要性が生じていたことから,委託することにより,地域の活力が 生かされる柔軟で効率的な運営が図られる体制を整備できること,また,開館日を年末年 始を除く毎日とするとともに,開館時間を日曜日を除き現行の午後6時から9時までに延 長することにより,中・高校生の居場所づくりとして利用しやすくなること,また子育て 支援機能の拡充,さらに地域住民の方々には地域のコミュニティー施設として利用いただ けるようになるため,総合的にこども文化センターの機能の拡充が図られることである。 次に,財団法人川崎ボランティアセンターは,従前から中・高校生を対象にしたサマーボ ランティア事業や市民活動の情報提供や相談,コーディネート等の実績があるが,市と委 託先のスタッフが協議しながら,新しいものをつくり出していくことができること,また, 行政を補完する民間の市民団体であり,柔軟な意思決定ができる利点があることから委託 するものである。今後は,所在地を中原会館から中小企業・婦人会館へ移転し,全市的な 拠点として,青少年団体同士の情報交換,交流などの機能を果たし,また,地域拠点とし てこども文化センターと連携を図り,市民活動センターとして事業を展開していくことに なるとの答弁がありました。 次に委員から,こども文化センターの子育て支援機能の充実内容について質疑があり, 理事者から,地域の要望により,母親の子育ての不安,悩みについては,保健所を中心に 保健師や保育士等による講座をこども文化センターで開設するなど,子育て支援を充実さ せていく。なお,保健所等との連携については,健康福祉局等の関係局で,地域でどのよ うな支援事業を行っていくべきか協議しているとの答弁がありました。 次に委員から,中・高校生の居場所づくりとして,こども文化センターの機能を具体的 にどのように拡充を図っていくのかとの質疑があり,理事者から,中・高校生の居場所づ くりは青少年育成連盟に委託し,既に4施設で推進しているが,平成13年度に青少年育成 連盟が実施した中・高校生の利用者アンケートによると,施設面では,運動ができる広さ, 楽器が使える部屋,静かな部屋,話をしたりお菓子が食べられる場所などの設置要望があ りました。現在,新たに市内の中・高校生を対象に,こども文化センターの利用について のアンケート調査を実施,集計し,中・高校生の意見,要望の把握に努めているが,それ らを踏まえ,中高校生を母体として,地域主体による自主的な運営協議会を58施設に設置 することにより,機能拡充を図っていく。具体的には,平成15年1月以降,中・高校生が 中心となったこども文化センター運営協議会準備会を設立し,4月以降,運営協議会設立 につなげていく予定であるとの答弁がありました。 次に委員から,今後,こども文化センターの運営に地域の力をどのように反映させてい くのかとの質疑があり,理事者から,当面はこども文化センターの職員や地域の子ども会 の役員,青少年指導員の方々にオブザーバーとして参加していただき,運営面でのサポー トを検討していく。そして,既にこども文化センターでは,地域の町内会,青少年団体, 青少年指導員等との連携の実績があるため,さらに,児童の健全育成に熱意がある方,市 民活動,青少年活動,乳幼児支援などに携わっている方々のノウハウ,力を活用し,結び つきを深めることにより,こども文化センターの機能の底上げ,拡充が図られるものと考 えているとの答弁がありました。 次に委員から,こども文化センターでは地域の実情等を把握し,コーディネート力を持 った職員が必要になってくると思うが,人材育成をどのように考えているかとの質疑があ り,理事者から,館長,職員がコーディネートしていく部分もあると思うが,こども文化 センターの総合調整力は,こども文化センターを利用している青少年団体やボランティア の方々が主体的に運営に携わっていただくことにより,発揮していただきたいと考えてい る。なお,ボランティアセンターの職員の新規採用に当たっては,事業の方向性や子ども たちの育成に熱意がある方を採用していただき,人材育成を図っていきたいとの答弁があ りました。そこで委員から,ボランティアセンターは,地域の住民が参加しやすい場づく りができる人材を養成していただきたいとの要望がありました。 次に委員から,こども文化センターの委託後の職員の勤務体制について質疑があり,理 事者から,現行のこども文化センターの職員は,館長1名,正規職員1名,週3.75日勤務 の健全育成非常勤職員2名が勤務している。平成15年4月以降,午前9時30分から午後6 時までは,館長1名とボランティアセンター職員1名の計2名体制で対応するが,特別の 行事などでは地域の方々の力をかりながら運営していくため,事業に支障は出ないと考え ている。また,パートナーと呼ぶ臨時職員は委託先のボランティアセンターが雇用するこ とになるが,夜間勤務に限らず,日曜日も勤務することになる。なお,午後6時から9時 までの夜間勤務は2人体制になるとの答弁がありました。 次に委員から,青少年センター条例の廃止に伴い,青少年相談室の機能,ヤングテレホ ン相談業務などは,青少年育成課でその機能を引き継いでいくと聞いているが,今後,青 少年相談の機能の充実についてどのように考えているかとの質疑があり,理事者から,平 成15年度から青少年相談事業は青少年育成課で所管するが,青少年相談室はボランティア センターの移転に伴い,中原会館に移転する。あわせて,相談員の現行2名体制を増員し ていく方向で相談機能の拡充を図っていきたいとの答弁がありました。そこで委員から, さまざまな悩みを抱えた青少年や保護者に対し,気軽に相談できる時間帯の設定や相談員 の充実を図っていただきたいとの要望がありました。 次に委員から,こども文化センターを民間に委託するのではなく,まず,モデル的に試 行し検証してから委託の事業展開を進めるべきではないかとの質疑があり,理事者から, 多くの市民の方々から市民活動の拠点が少ないという要望が多く寄せられ,さまざまな市 民活動を充実させなければならないと考えている。したがって,市民活動の支援センター として,平成15年4月実施に向け,周到に準備を進め,全力を尽くしているとの答弁があ りました。そこで委員から,まず事業の進め方として,民間委託を十分に検証してから委 託について判断すべきである。また,こども文化センターの管理運営に実績がない財団法 人川崎ボランティアセンターに委託する理由が明確でなく,また,現状の公設公営でなぜ 機能拡充できないのか,さらに,こども文化センターの運営協議会の詳細も詰められてい ないことなどから,性急に重要な決定を下すことは行政として無責任である。したがって, 本議案には反対であるとの意見がありました。 次に委員から,わくわくプラザとともにこども文化センターの管理運営の変更,準備に ついて性急過ぎるとは思うが,これからのこども文化センターは,中・高校生や地域の自 主性を最大限尊重させた地域の市民活動の拠点として充実を図っていく必要がある。した がって,行政は柔軟性をもってこの支援に積極的に取り組んでもらいたいとの意見があり ました。また委員から,自主的に運営している他都市の青少年施設を視察し実感したこと は,子どもを信頼し,運営を任せることが大切ということである。今後,こども文化セン ターの新たな事業展開を進める上で,子どもを信頼し,子どもたちの声を酌み取っていた だきたい。また,地域には子育て支援に一生懸命な人材がいるため,地域の声を十分生か していただきたいとの意見がありました。委員会では,審査の結果,賛成多数をもって原 案のとおり可決すべきものと決しました。 以上で,市民委員会の報告を終わります。(拍手) ○議長 小泉昭男 以上をもちまして各委員長の報告は終わりました。 お諮りいたします。決算審査特別委員会の委員長報告につきましては,会議規則第38条 第3項の規定によりまして,省略することといたしたいと思いますが,御異議ありません か。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長 小泉昭男 御異議ないものと認めます。よって,そのように決定いたしました。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−− ○議長 小泉昭男 これより委員長報告に対する質疑に入ります。質疑がありましたら発 言を願います。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長 小泉昭男 質疑はないものと認めます。 これをもちまして委員長報告に対する質疑を終結いたします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−− ○議長 小泉昭男 次に,討論に入ります。 討論は日程第1,日程第2及び日程第4の各案件のほか,日程第3の報告案件に対する 御意見,御要望がありましたら,あわせてお願いいたします。それでは発言を願います。 35番,宮崎光雄議員。 〔宮崎光雄登壇,拍手〕 ○35番 宮崎光雄 私は,日本共産党を代表して,今議会に提案された諸議案並びに報告 について,討論を行います。 わくわくプラザのモデル事業が2000年10月から行われていますが,この2年以上にわた って管理権原者である市民局長が防火管理者と消防計画を定めていなかったということが 明らかになりました。消防局は学校に年3回の消防訓練を指導しております。これを受け て,学校は学期ごとに通報,避難,消火について消防訓練を行っています。子どもの安全 を確保することが事業の根本的な目的であるにもかかわらず,これらのことが事業内容か ら全く欠落していたことは重大な問題です。こうした問題の根底には,児童の最善の利益 を保障するという立場からではなく,何が何でも学童保育を廃止してわくわくプラザに統 合しようとする強引な行政手法があり,認められるものではありません。 市がみずから国に示した新たな実施要綱は,児童福祉法にのっとれば,全校児童に対す る施策と学童保育事業を個別の事業として位置づけざるを得なかったことを物語ってお り,全校で実施されなければならないものです。したがって,定員,専用室,専任職員な ど,学童保育の機能の継承が明確にならない場合は学童保育を廃止せず,併存させること を強く要求しておきます。 保育事業についてです。この2月,保育基本計画が策定され,一定の待機児童解消が打 ち出されました。しかし,既にこの整備目標では足りないことが明らかになっています。 整備目標の見直し,拡充を要求しておきます。同時に,親の願いは公的責任を明確にした 認可保育園の増設です。待機児童の解消は認可保育園の増設で進めることを求めておきま す。 保育事業への営利企業参入についてです。川崎市は,監査や第三者評価事業の導入等に より,保育サービスの質の向上や情報の公開も行っていくので,保育事業運営の目的は十 分に確保されるとしています。ところが,既に企業に委託した東京三鷹市では,企業秘密 ということで十分な情報公開もされない,保育園の実情も把握できない内容があるとのこ とです。保育事業は子どもの命を預かる事業です。営利を目的とする企業の参入はすべき でないことを改めて指摘をしておきます。 30人学級についてです。4月から学校週5日制になり,新学習指導要領が実施されまし たが,基礎学力の低下が一層心配されています。どの子にも基礎的な学力を身につけさせ ることは,父母,市民の共通の願いです。一人一人の子どもたちに目が行き届き,授業の つまずきの早期発見ができる30人学級こそ,今最も求められている施策ではないでしょう か。既に22の道県が30人学級などの少人数学級に踏み出しており,さらに来年度実施する 自治体も続いています。名古屋市では,県が実施していないにもかかわらず,市長が30人 学級を導入しています。全国の実例を見ても,首長の判断で踏み切っているわけです。 川崎の子どもたちの置かれている状況は深刻です。中学校で不登校の生徒は1,160人で, 政令市で2番目に多くなっています。このような事態を打開するためにも,30人学級は大 きな役割を果たします。子どもの権利条例を全国に先駆けて制定した川崎です。子どもを 大事にする30人学級の導入を強く求めておきます。 老朽校舎の緊急改築についてです。市長は,ランクAとしながらも,今議会でも確たる 計画すら明らかにできませんでした。このままいけば,来年度も2校しか改築が進みませ ん。5校すべてを来年度の予算で実施設計をつけて進めない限り,改築完了年度はプラン が示す期間からも外れ,ランクAで進めるとした約束をほごにすることになります。子ど もの命と安全を守るために,緊急改築を最優先課題として進めるよう強く求めておきます。 こども文化センターの委託についてです。今度の改定では,こども文化センターの運営 を委託することができるとして,既に委託先もボランティアセンターに特定した条例改定 です。そして,こども文化センターによる事業内容の中心は,乳幼児の子育て支援と中高 生の居場所づくりの機能強化を図っていくというものです。しかし,2つの事業のいずれ も機能強化とは言いがたく,職員体制はもちろん,内容の面でも全く不十分であることが 明らかになりました。子育て支援については,「場の提供が求められている。支援策が必 要な場合は保健師,保育士,看護師などの必要なところと連絡をとり,対応していく」と いうことを強調しながら,実際にどのくらいの支援体制がとれるかさえ,何ら具体的にな っていません。中高生の居場所づくりについても同様で,利用方法や運営について協議し ていくとする仮称こども文化センター運営協議会も,明けて1月から検討を開始するとい うことです。職員体制も,市から派遣される予定の館長を除いて,ボランティアセンター の短時間勤務職員に任せ,人数も不足する部分は地域の力を活用すると,整ってもいない 地域ボランティアをあてにするというのでは余りにも無責任です。少なくとも,こども文 化センターの委託については,これまでの市の直営による安定的運営が確保された上で, 委託できるかどうかの検討に入るのが当たり前の道筋です。安易に民間委託はすべきでな いことを指摘しておきます。 以上の立場から,議案第120号,川崎市こども文化センター条例の一部を改正する条例の 制定について,第121号,川崎市自転車競走実施条例の一部を改正する条例の制定について, 第123号,川崎市立看護短期大学条例の一部を改正する条例の制定について,第135号,平 成14年度川崎市競輪事業特別会計補正予算には賛成できないこと。また,議案第144号,平 成13年度川崎市一般会計歳入歳出決算認定について,第145号,平成13年度川崎市競輪事業 特別会計歳入歳出決算認定について,第156号,平成13年度川崎市港湾整備事業特別会計歳 入歳出決算認定については認定できないこと,そして議案第162号,控訴の提起についての 市長の専決処分の承認については承認できないことを,その他の議案,報告については賛 成及び認定することを表明して討論を終わります。(拍手) ○議長 小泉昭男 以上をもちまして討論を終結いたします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−− ○議長 小泉昭男 これより日程第1,日程第2及び日程第4の各案件に対する採決に入 ります。 まず,日程第1の議案29件中,議案第120号,議案第121号,議案第123号,議案第135号 及び議案第162号の議案5件を除く議案24件を,起立により一括採決いたします。ただいま の議案24件に対する委員長報告は,いずれも原案可決であります。 お諮りいたします。ただいまの議案24件につきましては,いずれも原案のとおり決する ことに賛成の議員の起立を求めます。 〔局長「総員起立」と報告〕 ○議長 小泉昭男 総員起立であります。よって,議案24件はいずれも原案のとおり可決 されました。 次に,ただいま除きました議案5件のうち,まず議案第120号を起立により採決いたしま す。ただいまの議案第120号に対する委員長報告は原案可決であります。 お諮りいたします。ただいまの議案第120号につきましては,これを原案のとおり決する ことに賛成の議員の起立を求めます。 〔局長「起立多数」と報告〕 ○議長 小泉昭男 起立多数であります。よって,ただいまの議案第120号は原案のとおり 可決されました。 −−−−−−−*****−−−−−−− ○議長 小泉昭男 以上で今期定例会の日程はすべて終了いたしました。 お諮りいたします。これをもちまして本定例会を閉会いたしたいと思いますが,御異議 ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長 小泉昭男 御異議ないものと認めます。よって,平成14年第4回川崎市議会定例 会は,これをもちまして閉会することに決定いたしました。 −−−−−−−*****−−−−−−− ○議長 小泉昭男 長い間御苦労さまでございました。閉会いたします。 午前11時41分閉会