平成14年 第1回定例会 平成14年第1回川崎市議会定例会 議事日程第5号 平成14年3月6日(水) 午前10時 開 議 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 午前10時1分開議 〔局長「ただいまの出席議員議長とも57名」と報告〕 ○議長(小泉昭男) 昨日に引き続き,会議を開きます。 −−−−−−−−−*****−−−−−−−−− ○議長(小泉昭男) 昨日に引き続き,代表質問を行います。神奈川ネット代表から 発言を願います。5番,渡辺あつ子議員。 〔渡辺あつ子登壇〕 ◆5番(渡辺あつ子) 私は,神奈川ネットワーク運動川崎市議団を代表いたしまして,第1回定例会に提案されました 諸議案,施政方針並びに市政一般について質問をいたします。なお,他の会派と一部重複した質問もございますが,視点を 変えておりますので,お答えいただきたいと思います。 <中略> 次に,保育政策について伺います。川崎市保育基本計画の整備目標の根拠にある保育所利用希望者のピークを2005年度 1万2,500人とあります。昨今の経済状況から就労の継続を希望したり,新たに就労を希望する女性はさらに増加するものと とらえています。それらを考慮した数字になっているでしょうか。また,保育所は,つくればつくるほど需要はふえてくると 言われています。試算の根拠を伺います。さらに,区別,年齢別の待機数をつかんでいないと,効果的な対応はできません。 1年後に市が示した数字が崩壊しないことを願うばかりです。 さて,これまで川崎市の保育は,既存の働き手確保のための産業政策として,公設公営による保育所を次々に建設し, ハード中心に進められてきました。手厚く多くの税金を投入してきた公設公営の運営は財政を圧迫していますし,画一的な 公的保育だけでは多様な保育ニーズに対応し切れません。同じ保育を必要とする子どもが,公立保育園,私立認可保育園, おなかま保育室,地域保育園,援護園,そして全く補助がない認可外保育施設のどの保育施設に入ったかで,子ども1人 当たりに投入される税額が余りに異なっています。最近,待機児の多い地域によっては,公立園への入所をあきらめ,幼稚園と その預かり保育,あるいは認可外保育施設との二重保育を余儀なくされている家庭もあります。この格差をどうとらえ, どう対処しようと考えますか,伺います。 私たちは,保育を産業政策としてではなく,子育てを地域で支え合いながら進める生活福祉政策に転換し,子ども一人一人に 対応する保育へとつくり,変えて,それぞれが選択できる公正な税配分を検討するべきと考えています。地域では,一時預かりや 保育所の送迎や生活支援,産前産後の保育など,急速にふえた多様な保育ニーズに対し,子ども一人一人に合った保育サービスを 市民事業やNPOが柔軟に対応し,提供しています。保育サービスを利用希望者の増加に適切に対応していくには,認可保育 施設だけではなく,認可外保育施設に対する補助等を充実させていく必要が生じています。認可外保育施設の中には,良質な 保育内容や,認可保育所ではほとんど行っていない長時間保育や一時預かりなどで,保護者のニーズにこたえているところも 少なくありません。指導,監督が強化される時代になりますが,その基準に達する施設をふやし,維持するにはお金が必要です。 補助金を充実させ,良質で多様な保育サービスを提供する市民事業や認可外保育施設をふやし,保育サービスの種類や量を増加 させていくことこそが求められています。子育て支援政策も転換期に来ているのではないでしょうか,お考えを伺います。 次に,わくわくプラザについて伺います。ここ数年の傾向として,労働の多様化や高齢社会の中での介護の発生などで, 父親や母親が,家に帰っても不在であったり,少子化社会の中で,ひとりだけで家の人の帰りを待たなくてはならない子どもが 多くいます。放課後の数時間を過ごすことができる場所が学校の中にあるのは,子どもにとっても親にとっても安心できるものです。 市長は,行財政改革の一環として,効率化を第一にわくわくプラザを考えていらっしゃるようですが,この事業は子育て支援であり, 留守家庭児事業より幅広い子どもたちを受け入れ,多様な雇用を支援する事業でもあり,またワークシェアリングが実施される中で, コミュニティーワークとしてのボランティアの受け皿でもあります。その点のお考えも確認させてください。 この事業は当初,何段階かに分けて全市展開していくように記憶していました。平成14年度から平成15年度にかけて一斉に 展開していくことになった経緯をお示しください。また,モデル事業から本格実施に向けては検証を行う予定でした。 検証の報告についてはどのようになっていますか,この点は市民局長に伺います。 <中略> 以上で私の質問は終わりますが,お答えによっては再度質問をさせていただきます。 ○議長(小泉昭男) 市長。 〔市長 阿部孝夫登壇〕 ◎市長(阿部孝夫) それでは,私から,ただいまの神奈川ネットを代表されました渡辺議員の御質問にお答え申し上げます。 <中略> 次に,わくわくプラザについてのお尋ねでございますが,都市化,少子化などによって,子どもたちの置かれている環境は 年々深刻な状況にございます。また近年,社会参加の多様化によって,保護者が家庭にいない理由は,就労に限らず,生涯学習 活動,ボランティア活動,介護等,さまざまになっておりまして,すべての子どもたちが安心して過ごせる居場所が求められて おります。わくわくプラザ事業は,小学校施設を活用することによって校庭や体育館などが利用できて,交通事故の心配もなく, 子どもたちは多くの友達と一緒に放課後を過ごすことができることになるわけでございます。したがいまして,留守家庭の お子さんを含め,すべての小学生が分け隔てなく交流し,地域の大人とともに育ち合うことを目的として推進するものでございます。 この事業は,児童の健全育成としての位置づけではございますが,事業を実施することによって,例えば保護者の就労支援や 介護等のための時間の確保,また,市民活動支援などにつながるものと考えております。 ○議長(小泉昭男) 市民局長。 〔市民局長 井弘勝登壇〕 ◎市民局長(井弘勝) 市民局関係の御質問にお答え申し上げます。 初めに,わくわくプラザについての御質問でございますが,平成15年度全校開設の目途といたしましたのは,わくわくプラザの 早期開設を望む声が多数寄せられたことにおこたえし,あわせて次代を担う児童の健全育成の重要性と市民サービスの公平性に 考慮したものでございます。 次に,検証につきましては,モデル校である7校の子どもたちの声を初め保護者を対象に行ったアンケート調査,また各懇談会 での保護者や地域団体関係者の御意見,さらに学校関係者やスタッフなどの意見を幅広く聴取,集約いたしました。それを具体的な 項目ごとに整理し,中間的に取りまとめをしているところでございます。 ○議長(小泉昭男) 健康福祉局長。 〔健康福祉局長 石野 厚登壇〕 ◎健康福祉局長(石野厚) 健康福祉局関係の御質問にお答え申し上げます。 保育政策についての御質問でございますが,まず川崎市保育基本計画の試算の根拠についてでございますが,本市では 平成12年3月に実施いたしました保育事業基礎調査におきまして,就学前の子ども人口と保育を希望する子ども数の予測を 行いました。このたび,保育基本計画の策定に当たり,保育事業基礎調査における予測値に子ども人口や保育需要等の伸びに 伴う修正を加え,推計したものでございます。 次に,認可保育所へ入所できない家庭との格差についてでございますが,保育基本計画に基づき保育所におきましては, 子育て相談や園庭開放,園行事への参加,育児講座,地域の子育てサークル等との交流等,さらに充実し,家庭で養育されている すべての子どもたちに開かれた保育所づくりを推進する等,新たな視点から地域子育て支援に努めてまいりたいと存じます。 次に,認可外保育施設に対する補助等の充実についてでございますが,保育基本計画にもお示しいたしましたとおり,柔軟で 特色のある保育を行い,認可保育所では対応し切れない部分を担っております認可外保育施設に対しましては,引き続き必要な 援護,支援に努めてまいりたいと存じます。 ○議長(小泉昭男) 渡辺議員。 ◆5番(渡辺あつ子) わくわくプラザについてです。モデル実施が始まるときから,開設に向けてはこの間協議の場が必要と言ってきました。 2003年のスタートに向けて,少なくとも半年前から準備をした方がいいのではないでしょうか。実際に地域には,自分たちの 学校にわくわくプラザができるのなら,自分たちでその準備にかかわりたいと考えている市民がいます。また地域には, この施設にボランティアで参加したいと考えている市民の方もいます。こうした市民の方の思いを尊重して,事前協議の場 づくりをしていくべきと考えます。市民局長に伺います。 また,これを実現するためには,わくわくプラザは学校に設置されるものですから,校長先生などの参加も望まれます。 学校側からの場の提供などもあると,協議の場がつくりやすいと考えます。要望型ではない,参加型の市民による事前協議の 場づくりについて,教育長に伺います。 <中略> 保育政策についてです。今回示された保育計画では,認可施設に多様な保育機能を持たせた保育所を提案されています。 認可外保育所やさまざまな形態で行っているNPOや民間企業などでも,柔軟に多様な保育に対応して,一時保育や長時間保育, 緊急時の対応などを行っています。しかし,御答弁では,認可外施設である援護保育施設に補助しているからとのことでした。 認可外でも,補助をしている施設とそうでない施設があります。認可と認可外,補助のない施設とでは,子ども1人当たりに 投入される税額に余りにも差があることに対し,格差を認識し,それをどうとらえていらっしゃいますかということを質問 いたしました。民営化の一歩を踏み出す中で,公的保育の役割を明確にした上で,公正な税配分の検討がなされるべきと 考えますが,再度お考えを伺います。 また,内閣府男女共同参画会議の,仕事と子育ての両立支援策に関する専門調査会から出された報告書の中でも,待機児童を これまでの公立保育園の拡充や認可を基本とした保育政策だけでなく,民間やNPOなど,地域の資源を活用していくこと, さらには多様で柔軟な保育サービスを実現するために,民間やNPOによる補足サービスなど,選択の幅を拡大していくと 提言されています。まさにこれからは国の基準による保育制度だけではなく,自治体独自の取り組みが必要になってくるので はないでしょうか,お考えを伺います。 ○議長(小泉昭男) 教育長。 ◎教育長(松下充孝) わくわくプラザについての御質問でございますが,わくわくプラザにつきましては,教育委員会と いたしましても,関係局とともに事業実施に向け,取り組んでいるところでございます。地域の方々からの御要望に基づく場の 提供につきましては,学校として協力していただくよう,お願いしてまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(小泉昭男) 市民局長。 ◎市民局長(井弘勝) 初めに,わくわくプラザについての御質問でございますが,わくわくプラザは地域の子どもと 大人がともに育ち合うための事業であり,市民の方々とのパートナーシップによって,ともにつくり上げてまいりたいと 考えております。したがいまして,市民の方々がわくわくプラザの運営に参画していただけることは,よりよいわくわく プラザをつくるために大変重要なことと考えておりますので,必要な情報等の提供は積極的に行ってまいりたいと存じます。 ○議長(小泉昭男) 健康福祉局長。 ◎健康福祉局長(石野厚) 初めに,保育政策についての御質問でございますが,保育を必要とする児童への対応につきましては, 認可保育所を中心に,加えて本市の取り組みとして,柔軟な設置や運営が可能な地域保育園や家庭保育福祉員などの認可外保育 施策により,多様な形態の事業展開を図っているところでございます。これらの施策は,おのおの制度成立の背景や内容に違いが ありますので,一律に扱うことは困難でございますが,多様な保育ニーズにこたえている認可外保育施策につきましては, 児童の処遇向上を目的に今後も支援の充実に努めてまいりたいと存じます。さらに,御指摘のNPOなど民間事業者に つきましては,その動向を見ながら施策の研究に努めてまいりたいと存じます。 ○議長(小泉昭男) 渡辺議員。 ◆5番(渡辺あつ子) 御答弁,ありがとうございました。 <中略> 以上で私の質問を終わります。 ○議長(小泉昭男) 28番,増渕榮一議員。 〔増渕榮一登壇,拍手〕 ◆28番(増渕榮一) 私は市民同志会議員団を代表して,平成14年第1回定例会に提案された市長の施政方針 及び市政一般について質問いたします。 <中略> 次は,少子化についてであります。国立社会保障・人口問題研究所が本年1月末に発表したところによりますと, 一人の女性が生涯に産む子どもの平均人数は,将来は1.39人で安定するものの,人口維持に必要な2.08人に遠く及ばず, 2007年から人口は減り始め,2050年には今より2,000万人もの人口が減る一方,65歳以上の高齢者が35.7%に達する見通しと 推計されました。少子高齢化や人口の減少は,公的年金制度の財政悪化や一部産業の衰退につながると憂慮されております。 少子化の要因は,晩婚化や一生結婚しない人の増加,また,景気低迷の長期化で,若い夫婦にとって子育ての費用負担が重く なったためと言われております。少子化が問題となっている中で,対応する本市の平成14年度の新しい事業と拡充事業及び その内容,今後の展開についてお示しください。 ○議長(小泉昭男) 増渕議員に申し上げます。ここで休憩をお諮りいたしたいと思いますので,御了承願います。 お諮りいたします。暫時休憩いたしたいと思いますが,御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(小泉昭男) 御異議ないものと認めます。暫時休憩いたします。再開は午後1時といたします。 午前11時55分休憩 −−−−−−−−−*****−−−−−−−−− 午後1時1分再開 〔局長「ただいまの出席議員副議長とも52名」と報告〕 ○副議長(菅原敬子) 会議を再開いたします。 休憩前に引き続き,増渕議員の代表質問に対する答弁を願います。 ○副議長(菅原敬子) 健康福祉局長。 〔健康福祉局長 石野 厚登壇〕 ◎健康福祉局長(石野厚) 健康福祉局関係の御質問にお答え申し上げます。 少子化対策についての御質問でございますが,近年,核家族化の進行,都市化の進行,女性の社会参加や就労機会の増大等, 子どもと家庭を取り巻く環境が大きく変化しております。特に出生率の低下に伴う少子化は大きな社会問題になっております。 本市では,このような状況の中,子育て家庭が夢や希望を持つことができるような地域社会を目指してかわさき子ども総合 プランを策定し,総合的な子育て支援策を推進してきたところでございます。平成14年度における新たな事業及び拡充事業と その内容でございますが,初めに保育の充実につきましては,国の仕事と子育ての両立支援策の方針,いわゆる保育所待機 児童ゼロ作戦や,本市の児童福祉審議会の意見具申などを踏まえて策定いたしました川崎市保育基本計画の中に新規,拡充する 事業を位置づけております。この計画の軸となります待機児童の解消でございますが,新たに保育所を3カ所開設するほか, 麻生区内の認可保育所の整備着工,認可保育所の具体的な整備に向けた調査,地域保育園等への援護,支援の実施など, 保育受入枠の拡充を図ってまいります。また,保育サービスの充実といたしまして,一時保育事業の拡充や公立保育所における 年末保育の実施,新設保育所での19時以降の延長保育など,多様な保育ニーズにこたえてまいります。 次に,地域における子育て家庭への支援施策の充実でございますが,地域の子育て支援の拠点として地域子育て支援センターを, 既存の夜間保育所あいいくの1カ所に加え,本年4月1日に開設する3カ所の新設保育所に設置いたします。さらには, 公立保育所におきましても,3カ所でモデル的に実施してまいります。また,市民相互による子育て援助システムとして, ふれあい子育てサポート事業を,川崎区,幸区でモデル的に実施しているところでございます。この事業は開始してから2年が 経過し,利用される方が大幅にふえておりますことから,平成14年度におきましては,この事業のセンターを1カ所から3カ所に 増設し,全市展開を図ってまいりたいと考えております。 ○副議長(菅原敬子) 以上をもちまして,日程第1及び第2の各案件に対する各会派の代表質問は終わりました。 これをもちまして代表質問を終結いたします。 −−−−−−−−−*****−−−−−−−−− ○副議長(菅原敬子) 次に, △日程第3の請願,陳情を議題といたします。 平成13年第5回定例会以降,去る2月22日までに受理いたしました請願,陳情は,お手元に印刷配付して あります請願陳情文書表のとおりであります。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 請 願 文 書 表 ┌──────┬─────┬─────┬──────────────┬───┐ │ 件 名 │請願提出者│紹介議員 │ 要 旨 │付託 │ │ │ │ │ │委員会│ ├──────┴─────┴─────┴──────────────┴───┤ │受理No 118 │ │受理年月日 14. 2.15 │ ├──────┬─────┬─────┬──────────────┬───┤ │多摩区中野島│多摩区中野│上原國男 │ 東中野島保育園南東側隣地に│ │ │地内の東中野│島3-5-26-5│青山圭一 │4階建て分譲マンションが建設│まち │ │島保育園隣地│06 │市村護郎 │される予定ですが,これにより│づくり│ │に建設される│尾能耕一 │菅原 進 │保育園の日照が著しく阻害され│委員会│ │マンションの│ほか │明石泰子 │ます。 │ │ │日照に関する│ 8,073名│増渕榮一 │ よって,保育環境を保護する│ │ │請願 │ │猪股美恵 │とともに,地域にとって将来的│ │ │ │ │ │に有効な場所として活用できる│ │ │ │ │ │よう大局的見地から特段のご配│ │ │ │ │ │慮をお願い申し上げます。 │ │ ├──────┴─────┴─────┴──────────────┴───┤ ○副議長(菅原敬子) ただいまの請願,陳情につきましては,文書表のとおり, それぞれの常任委員会に付託をいたします。 なお,この際お諮りいたします。ただいま付託をいたしました請願,陳情のうち,本会期中に 審議未了となったものにつきましては,議会閉会中の継続審査にいたしたいと思いますが,御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(菅原敬子) 御異議ないものと認めます。よって,そのように決定いたしました。 −−−−−−−−−*****−−−−−−−−− ○副議長(菅原敬子) お諮りいたします。本日は,これをもちまして散会することとし,明日7日から 21日までの15日間は委員会における議案審査等のため休会とし,次回の本会議は来る22日午前10時より再開し, 各案件に対する委員長報告,討論,採決等を行いたいと思いますが,御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(菅原敬子) 御異議ないものと認めます。よって,そのように決定いたしました。 −−−−−−−−−*****−−−−−−−−− ○副議長(菅原敬子) 本日は,これをもちまして散会いたします。 午後1時55分散会