P.309 平成13年 第1回定例会 平成13年第1回川崎市議会定例会 議事日程第6号 平成13年3月23日(金) 午前10時 開 議 議案第 19 号 平成13年度川崎市一般会計予算 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ○議長(小泉昭男) 次に,お手元に印刷配付してありますとおり,竹間幸一議員外13名の議員から, P.335 「議案第19号 平成13年度川崎市一般会計予算」等の組替えを求める動議が提出されております。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「議案第19号 平成13年度川崎市一般会計予算」等の組替えを求める動議の提出について 上記の動議を別紙のとおり,川崎市議会会議規則第15条の規定により提出いたします。 平成13年3月21日 川崎市議会議長 小泉昭男様 提出者 川崎市議会議員 竹間幸一 〃 宮原春夫 〃 市古映美 〃 市村護郎 〃 宮崎光雄 〃 稲本 〃 西村英二 〃 斎藤隆司 〃 徳竹喜義 〃 西尾理恵子 〃 石田和子 〃 岩田サヨ子 〃 石川建二 〃 佐野仁昭 「議案第19号 平成13年度川崎市一般会計予算」等の組替えを求める動議 (別紙) 1 組み替えを求める理由 日本共産党は,長期不況の下で苦しむ市民の暮らしと福祉を充実させ,中小零細商工業者の経営を支援しつつ, 本市財政の健全化を図る道筋を確かなものとし,21世紀の展望を切り開く市民生活最優先の市政実現に向けての第一 歩を踏み出すために,次の組替えの基本方針及び内容により,平成13年度の予算の再提出を要求する。 P.336 2 組替えの基本方針 1) 介護基盤の整備,保育園の待機児童の解消,障害者施策の充実,また,児童・生徒の安全対策の促進などの福祉 関連事業優先予算へ転換する。 2),3) 略 3 組替えの内容 略 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ○議長(小泉昭男) 本動議につきまして,提出者に説明を求めます。49番,宮原春夫議員。 〔宮原春夫登壇,拍手〕 ◎49番(宮原春夫) 私は,日本共産党を代表して,2001年度,平成13年度川崎市一般会計予算等の組替えを求める動議 について,提案理由,基本方針及びその内容について説明をいたします。 まず,組みかえを求める理由についてですが,長期不況のもとで苦しむ市民の願いに沿って,暮らしと福祉を充実させ るために全力を挙げることが自治体の基本的な使命であります。同時に,本市財政の健全化を図るためにも,予算の重点 を税金のむだ遣いとも言える臨海部などでの大規模開発から,少子・高齢化対策,教育環境の整備,障害者対策,中小企 業や商店街対策などを充実させ,活気ある川崎市をと代表質問などで主張してまいりました。特別養護老人ホームの建設 の大幅な立ちおくれによって,施設介護だけではなく,デイサービスやショートステイなど,在宅介護も含めたケアプラ ンの作成に大きな制約をもたらしていること。耐力度調査で改築が必要と判定されていながらも,15年間も放置されてい る老朽校舎。やっと就職が見つかったのに,子どもが保育園に入れないと途方に暮れる母親。障害者の地域作業所やグル ープホームなど,切実な増設の願いを冷たく切り捨てるなど,大規模開発推進の基本姿勢を変えようとしていないことが, 市民の暮らし,福祉を軽視する原因となっていると言わざるを得ません。よって,次の組みかえの基本方針及び内容によ り,予算の再提出を要求するものであります。 組みかえの基本方針は,提案にもありますように,福祉関連事業優先予算,商店街対策,中小零細企業対策,住宅対策 など事業予算,生活福祉型の予算に転換をして,市民の願いにこたえながら地域経済を活性化させ,自主財源の確保と本 市財政の健全化を図ることであります。 次に,組みかえの内容についてですが,港湾整備事業基金,土地開発基金及び競輪施設等整備事業基金の廃止,かわさ き港コンテナターミナル株式会社に対するコンテナクレーン等使用料免除の中止,かわさきファズ株式会社に対する土地 代免除の中止,資本金10億円以上の法人の市民税均等割制限税率での課税などにより約145億円の財源を確保し,提案の (ア)から(シ)に列記しましたように,特別養護老人ホーム,保育園,重度心身障害者入所施設,市営住宅などの建設, 高齢者,障害者の住宅改造助成制度の所得制限の撤廃,老朽校舎の改築及び耐震補強工事,商店街が行うイベント,地域 福祉事業,空き店舗対策,商店街街灯電気代補助の拡充など,商店街の活性化に役立つ事業,公園の整備及び生活道路の 整備,これらを通して中小企業向け官公需を大きくふやし,地元中小零細企業の仕事の確保や活性化に役立つ事業など, 各事業を拡充,推進するものであります。 議員各位のご賛同を心から呼びかけ,組みかえを求める理由,基本方針及び提案の内容説明といたします。どうぞよろ しくお願いいたします。(拍手) ○議長(小泉昭男) 動議に対する説明は終わりました。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− P.338 ○議長(小泉昭男) これよりただいまの動議に対する質疑を行いたいと思いますが,質疑の申し出がありませんので, 質疑を終結いたします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ○議長(小泉昭男) 次に,討論に入ります。討論は,日程第2,日程第3及び日程第5の各案件のほか,先ほど提出さ れました予算の組替え動議も含めましてお願いをいたします。また,日程第1の平成13年度施政方針及び日程第4の報告 第1号に対する意見,要望がありましたら,あわせてお願いをいたします。 それでは,発言を願います。50番,市古映美議員。 〔市古映美登壇,拍手〕 ◆50番(市古映美) 私は,日本共産党を代表して,2001年第1回川崎市議会定例会に提案された市長の施政方針及び諸 議案について討論を行います。 <略> 保育事業についてです。本市の待機児童は年々ふえ続け,昨年10月の申請しても入れない児童は2,474人,4月1,584人 の約1.6倍にふえ,4月入園の困難もさることながら,年度途中はさらに困難という状況です。市長は代表質問の答弁で, 2002年4月には待機児童を解消し,保育所利用要望にこたえてまいりたいと答弁されました。しかし,その根拠となる待機 児童の推定人数は,産休,育休の復帰のための入所も,一刻も早く仕事を探している人の入所も,要件が高くない限りは切 り捨てるという余りにも冷たいものです。 待機児解消のために市長は,認可外保育事業もあわせて推進すると答弁をしていることについてです。保育事業基礎調査 報告書では,地域保育園に預けた理由を,認可保育園のあきがなかったからと35%の人が答えるなど,認可保育所の不足は 明らかです。子どもたちの健やかな成長を保障するために援護対象園や援護費の拡充は当然であっても,だからといって待 機児の解消策になり得ないことは明らかです。大和市の虐待死事件に続き,先日,豊島区池袋のちびっこ園で痛ましい事故 が再び起きてしまいました。地元の保育所に入れようと思ったけれど,入れなかったからと母親が話されているとのことです。 保育需要の高まりに対して認可保育園が不足しているために,結果として認可外保育,しかも市から援助費用もなく,数さえ 把握されていない認可外保育園が増加しており,こうした事情が事故の背景にあると考えられます。川崎市も無縁とは言え ない問題ではないでしょうか。 今,市の責務として認可保育園の増設こそが求められています。子ども総合プランで述べられている安心して働ける子育て 支援を行うには,だれもが安心して預けることのできる公的に保障された認可保育所の新増設の年次計画を早急に示すことを 要求しておきます。赤ちゃん安心おなかま保育室の2ヵ所新設だけでなく,ゼロ歳児保育を行っていない公立保育園11カ園の 増改築を計画的に行い,乳幼児の受け入れ枠を拡大すべきです。 今後の保育構想についてです。これからの川崎市の子育て支援,就労支援が基本的に問われる大事な計画です。川崎市の保 育は,公立保育園と私立保育園が子育て支援の車の両輪として,川崎市らしい全国でも誇れる保育水準を築き上げてきました。 この伝統を受け継ぎ,待機児解消,休日保育,子育て支援など,多様なニーズにこたえる保育所整備と,乳幼児が安心して育 つ環境と保育内容の充実を総体的にとらえた計画にしていくべきことを求めておきます。 小児医療費助成制度についてです。少子化の進む中,安心して子どもを育てる環境づくりとして,所得制限をなくし,就学 前まで医療費助成をしてほしい,これは多くの父母の切実な願いです。市長 P.343 は我が党の代表質問に対し,年齢拡大について前向きに検討してまいりたいと答弁されました。新たに3億8,000万円の財源で 可能なのですから,当面横浜市と足並みをそろえ,4歳児まで年齢拡充に踏み出すことを心から期待するものです。 学童保育についてです。学童保育の存続を求める陳情署名は12万4,000人を超え,委員会での討議も,初めに統合ありきでは なく,わくわくプラザで学童保育の機能が果たせるのか,統合の抜本的な見直しを含め,きっちりと市民も含めた検証を行う 必要があることが指摘されました。多くの市民の不安を解消するために検証の場を設けるとした市民局長の約束を早期に実行 するよう求めておきます。厚生労働省が3月13日,全国児童福祉士主管課長会議で示した全児童を対象とする事業に対する放 課後健全育成事業の国庫助成の取り扱いの基本的な考え方は,全児童を対象とした事業を学童保育を同時に行う場合,定員が 設定されること,定員に対し,1人当たり1.6平米のスペースが必要とされていること,専任の職員を置くことなど,基準を示 しました。この基準に照らしても,わくわくプラザが学童保育の機能を包括するものでないことは明白です。12万4,000人の市 民の声にこたえ,わくわくプラザに学童保育を統合することはやめ,それぞれ独自の事業として充実していくことが一人一人の 子どもを大切にすることであり,子ども権利条例を定めた川崎市がその具体化として取り組むべき道であることを再度強く求め ておきます。 学校教育についてです。子どもの権利条例の13条には,学ぶ権利が保障されなければならないと明記されています。子どもた ちが楽しく学校に通う権利,授業がよくわかり,学ぶ喜びを実感できる権利を保障し,すべての子どもたちに基礎学力を身につ けさせることこそ学校教育の基本であります。子どもの学力の危機が大きな問題になっており,今ほど子どもの学習権を徹底して 保障する取り組みが求められているときはありません。2002年度から新学習指導要領が実施されますが,授業時間が3割も削減 されるなど,基礎学力がますます後退するとの指摘がされています。ところが,教育長は,新学習指導要領の趣旨を生かし, 新しい学力観に立った教育を進めると答えていますが,この方向こそが今の深刻な学力の危機をつくり出したのではありませんか。 学力の危機を打開し,授業がよくわかる学校教育をつくる視点からの抜本的な検討が必要であります。そのためにも学校のカリ キュラム編成権を尊重し,創意ある取り組みを奨励,援助すべきであります。 <略> 日本共産党は,川崎市政が抱え込んでいる問題を解決し,自治体本来の仕事を取り戻すために,市政の転換を強く求めるもの です。第1に,市民の暮らし,福祉,市民の願いこそ最優先にする地方自治体として当たり前の市政に転換すること。第2に, 行き詰まった大型開発計画を抜本的に見直し,市民の暮らしと地域経済を大切にしながら,財政健全化も進める市政に転換する こと。第3に,国追随ではなく地方自治の本旨に基づく市民こそ主人公の開かれた市政に転換すること。このような市政こそ 市民の願いであり,自治体本来の仕事であることを強調し,市政の転換を図るよう強く要求するものです。 以上の立場から,議案第8号,第17号,第19号,第20号,第31号,第35号,第39号,第40号及び第46号に反対し,その他の議案 報告に賛成及び承認することを表明いたしまして,討論を終わります。(拍手) ○議長(小泉昭男) 以上をもちまして討論を終結いたします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ○議長(小泉昭男) これより予算の組替え動議,日程第2,日程第3及び日程第5の各案件に対する採決に入ります。 まず,「議案第19号 平成13年度川崎市一般会計予算」等の組替えを求める動議を起立により採決いたします。 お諮りいたします。ただいまの動議に賛成の議員の起立を求めます。 〔局長「起立少数」と報告〕 ○議長(小泉昭男) 起立少数であります。よって,ただいまの動議は否決されました。